先日、<実践するドラッカー講座 思考編・行動編>に参加してまいりました。
その中で「情報と知識のワーク」というものをやりました。
知識を得たという状態とは
情報と知識
両者、同じように見えますが、全く別のものです。
「知識は本の中には無い。本の中にあるものは情報である。知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である。」
『創造する経営者』
私たちは本を読むと多くの新しい物を身につけたような気持ちになります。ですが、それは情報を仕入れただけ。知識ではありません。情報が仕事や成果につながった時、能力=知識が身についた、ということになります。
ワークでは
人生でこれまで勉強して来たこと=情報 、を先ずは取り出しました。
わたしは昔、法律系の資格を取得しようと勉強していた時期がありました。条文や法律知識は、今はすっかり忘れてしまいました。情報としてすら、既に自分には残っていません。
ですが、次に、今、仕事で使っている知識を取り出するワークを行なったのですが、ここで発見がありました。
過去の経験の蓄積が知識となる
わたしが行う「社長にインタビューをして、話しの内容を記事にまとめる。」というものは
①ヒヤリングする
②ヒヤリングしながら、話しの内容をマネジメントの体系に当てはめて行く
③話しの内容に当てはまるマネジメントの原理原則を見つけ、そこを掘り下げてヒヤリングを更に進めて行く
④ヒヤリング内容を文章にまとめる。
まとめ方は、1.社長自身の言葉で文章化し→2.マネジメントの原理を当てはめて文章化する
というステップで行われています。
例えば、創業130年の茅ヶ崎の老舗呉服屋さんにインタビューさせていただき、記事をまとめているのが、このページです。
文章の量はかなりの量になりますし、言葉を当てはめるのはとても大変な作業だと周りの人達からは思われているようです。
確かに力は使います。ですが、おそらく皆さんが想像するほどに私には難しいことではありません。
それは私の学生時代の法律資格試験で勉強していたことと、このステップが、まるで同じだからです。
法律は、問題となっている具体的事例に対して、あてはまる条文を探し適用し、問題を解決します。
具体的なことに → 客観的な基準をあてはめるのです。
わたしがブログで行なっていることも
社長の話=具体的なことに → マネジメントの原理原則=客観的な基準 を あてはめる
実は法律適用と同じようなプロセスをとっていたことに、今回初めて気づきました。
学生時代はこのような感じで、かなりの量の文章を書いていました。A3の表裏いっぱいを使って、論理的に起案する。
今はそこから、テーマや対象が、仕事や社長に変わっただけ。
自分には、「具体的なことに、客観的な基準をあてはめて、文章化する」という知識が少なからず身についていたのです。
あまり触れずにいた学生時代の経験に、まさか知識が隠れていたとは。驚きでした。
知識が有効になるには
「知識は、事業の外部、すなわち顧客、市場、最終用途に貢献して初めて有効となる。」
『創造する経営者』
自分にとって卓越させて行くべき知識の一つに気づくことが出来たのは大きな財産となりました。とは言え、この知識が有効になるには、外の世界への貢献が必要です。
貢献できるのは、どのような場面か。
もう少し深めて考えてみます。



Chihiro- C

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