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原書から学ぶ『経営者の条件(The Effective Executive)』(第9話)学んだ内容をシェアする
学んだ内容をシェアする
英語スクール3rd Month 第3週目。。3ヶ月で一冊の課題本『The Effective Executive』を読むというチャレンジ。次週は1ケ月の振り返りなので、実質、今回でラストです。
この英語スクールでは100冊以上ある色々なジャンルから、自分自身が興味のある洋書を選びます。色々なジャンルがあるのですが、皆さんが読まれている多くは「セルフマネジメント」の書籍が多いようです。ドラッカーマネジメントを学んだ上で、皆さんがシェアされる内容をお聴きすると本質は変わらないんだなぁ…と感じるのです。
ワークで行う「学んだことをシェアする」は、読む→グループシェア→全体シェアを繰り返していきます。人に説明すると自身の理解が更に深まり、色々な気づきがあります。他の人が読まれている情報もインプットできて学びはどんどん深まります
前回「My Action Plan」 メッセージカードに描いた「人生における成果とは何か?」を考えてみるは、自分と向き合ってセルフマネジメントすること。
「人生における成果は何か?」この問いの答えは未だでていません。ただひとつだけ言えることは、「己の価値を優先する」ことです。自身の価値観に合わないことをいくら必死にやっても成果につながりにくい。
原書を読み始めて知った英語でなければ伝わらないニュアンス。翻訳は本当に難しい…ドラッカー教授が発信する英語の「ことば」はダイレクに伝わってきます。ドラッカー教授はこの『The Effective Executive』を通して一番伝えたかったことは何だったのでしょうか?
今回は終章。「成果をあげる能力を修得せよ」。再度確認してみることにします。
Conclusion:Effectiveness Must Be Learned
終章:成果をあげる能力を修得せよ
第1章ではじまるタイトル「Effectiveness Can Be Learned」は、終章にきて「Effectiveness Must Be Learned」に変わります。
Can Be Learned(可能である)
↓
Must Be Learned(しなければならない)
タイトルにドラッカー教授のエグゼクティブに対する期待と「成果をあげる5つの能力」を身につける重要性を強く感じます。
1. recording where the time goes. The analysis of the executive’s time.(時間)
2. focus his vision on contribution.(貢献)
3. Making strengths productive.(強み:組織・上司・自分自身)
4. First Things Fist. ⇄ Know Thy Time.(集中:優先事項は最初にやる ⇄時間は限りがある)
5. The effective decision.(効果的な意思決定:行動に変える)
Harmonize its two needs.
終章の最後の方に「Harmonize」というワードを見つけました。
2つのニーズ。前後の文章から「組織の成果」と「個人の自己実現」をハーモナイズすると理解しました。個人と組織はWIN−WINでなければならないのです。
そして最後の一文は「Effectiveness Must Be Learned」で締めくくられています。
ドラッカー教授は、個人と組織が、お互いにハーモナイズして「機能する社会」を創りたかったのではないか?
そのためには、個人個人が価値観に合った場所を自らが選択し、強みを生かし、組織に貢献することで社会が豊かになり、個人も自己実現できるのだ。
そんなドラッカー教授のメッセージが聞こえてきました。


五月女 圭司
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