季節は10月も終わりです。2019年も残すところあと二か月です。みなさんは、今年はどんな実践をしましたか。どんな変化がありましたか。
先日、自分のサイト「湘南まくのうちコミュニケーション」を開設したことをきっかけに、事業主の方からお仕事の依頼をいただいたことを書きました。
今日はその続編です。
「なすべきこと」を考える
その後、同じように「湘南まくのうちコミュニケーション」に登場くださった他の事業主の方からも、お仕事の依頼をいただきました。
それは、先日依頼いただいたものと同様に、会社の経営理念の文章化でした。
この件に関しては実績がないのに、会社の中で最も重要なハートとも言えるようなものである経営理念を、ホームページや会社案内に掲載するために文章にしてくださいと依頼をいただいたのです。
なんと責任のあることだろうか。
あまりのことの重大さに震えました。しかも二件です。
わたしは、確かに、企業の社長さんや責任ある方に、会社経営の想いや自分が大事にしていることをインタビューしました。そして、伺ったことをドラッカーの原理原則にあてはめて一般化し、自分のサイトにアップしてきました。
もし、今後、自分のサイトではなく、会社さんのホームページのコンテンツとして自分がライティングをさせてもらうとしたら、働いてる職人さんやスタッフさんにインタビューをして記事にしたり、お客様にインタビューをして記事にしたり、そういう形をイメージしていました。
それが、実際にお願いされたのは、会社の中でも最も大切とも思える経営理念の文章化とは。
ファシリテーターの先輩に話すと、「それはライターではないね。立派なコンサルタントだよ」と言われました。
なんということでしょう。。。。
わたしがやっていると思っていることはライティングでしたが、
お客様にとって、わたしが提供する価値は、コンサル業だったのです。
「なすべきこと」がわたしが認識していた物では無かったというのは大きな気づきでした。責任も重いです。
加えて予期せぬことが起こりました。
「売っている」と思っているものとお客様が「買っている」ものが違った
その会社さんは製造メーカーで、営業部長さんにインタビューを行い、工場も見学させてもらった内容を記事にしましたが、営業部長さんは原稿を工場の職人さん皆に回覧したのだそうです。
そして営業部長さんが言うには
「こういうものって、対外的な発信だけでなく、会社の内部にとって、とっても大切だと感じた」ということ。
普段、自分たちの話を、それぞれの立場ですることも無く日々の業務に追われている中で、外部の目線が入ることで、自分たちのやっていることの価値を改めて気づくことができたり、
自分たちや他のセクションの人が日々どのうようなことを思い業務に当たっているのかを知ることができる。
今まで気づかなかったことに気づくことができる。
そういう意味で、とても必要なツールだという評価をいただきました。
ライティング・広報というと対外に向けての広告宣伝というイメージが強いですが、
わたしが行った取材は、対内に向けてのコミュニケーションのツールや方向づけの道具となったという現実。予想もしていなかったことでした。
こうして、自分の書いてるものが、どうやら、取材対象者の方にとっては自分が想定している物とは別の価値のあるものとして認識され受け容れられたことを知りました。
会社の一番の心臓部分、ハートとも言えるものを任せてもらった責任と大きな歓びを感じながら、しばらくこの仕事に集中します。
企業が売っていると考えているものを顧客が買っていることは稀である。顧客は満足を買っている。しかし誰も、顧客満足そのものを生産したり供給したりはできない。満足を得るための手段をつくって引き渡せるにすぎない。
(創造する経営者)

Chihiro- C

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