「とめさん流ドラッカーの学び方」(第1話)実践あるのみ!
皆さん!こんにちは!
「とめさん」こと五月女(さおとめ)です。
私は、東京八重洲と大宮で『実践するマネジメント読書会®️』ファシリテーターとして、ドラッカーマネジメントを参加者の皆さんと学んでいる会社員です。
大きな会社の組織に属しながら、このDラボのライターを担当させて頂き、これまで「絵で見るドラッカー」などの記事を通して、読書会での気づきをお伝えしてきました。今年の4月から会社組織で異動があり、部下も権限もなくなってしまいました。これまで学んだドラッカーマネジメントを今後の人生にどのように生かしていくのか?第2の人生に生かすためにはどうすればよいのか?個人としてのドラッカーマネジメントの生かし方を日々考えています。
現在、私は57歳。人生100年時代、まだまだ働かなければなりません。今回から、私が個人として実際に課題や意思決定に直面したとき、ドラッカーの書籍を読んで「意思決定」したことや、ドラッカー読書会の参加者の皆さんから得た情報、学びなどをご紹介していきます。
題して『「Help me Peter !」こんなときどうするの?とめさん流ドラッカーの学び方』。
人生100年時代を生き生きと働き、人生をワクワクするために「こんなとき、ドラッカー教授ならどう考えるだろうか?」をテーマに記事を書いていきます。皆さまよろしくお願い致します。
記念すべき第一話「実践あるのみ」をお伝えします!
英語スクールに通いはじめて…
第2の人生をワクワク生きるため57歳にして英語スクールに通いはじめた私。この英語スクールに惹かれた理由のひとつに、洋書を読むことで英語を学ぶことがあります…。なぜ?洋書を読んで学ぶのかというと、洋書には「英語のエネルギーがある」と言うのです。ただ英会話を覚えるのではなく、自分が学びたい洋書を選び、著者自身のこと、洋書に書かれたことを情報として取り入れて、スクールの参加者の皆さんとグループワークでシェアしながら学んでいくことで、洋書に書かれた著者のエネルギーを実践するための英語力に変えていくのです。
100冊以上ある洋書テキストから自分が興味ある洋書を選びます。その中にセルフマネジメントの名著であるドラッカー教授の『The Effective Executive 』(経営者の条件)があった!これがこの英語スクールを選んだ理由です。
このスクールで一番大切にしているもうひとつが「英語を学ぶ目的」です。目的が明確でないとエネルギーを実践に結びつけられません。「なぜ英語を学ぶのか?」という目的を明確にする考え方は、ドラッカーの自己目標管理と、成果にフォーカスしたドラッカーマネジメントに通じるものがあるなぁと感じました。
ドラッカーの原書を読んでもっとドラッカーの「ことば」を深く学びたいという想いから英語スクールへ通いはじめた私ですが、3ヶ月が経ち1クール読み終えると、次のクールで読む本はドラッカー著作以外も読んでみたくなってしまいました。
それは、英語を学ぶ目的のもう一つにアメリカのヨセミテ公園を歩く「ジョン・ミューア・トレイル」に単独で行くことがあったのです。ソロでキャンプしながらアメリカ大自然を感じるために、旅行会社のツアーではなく、単独の一人旅で困らないために英語力を身につける。これが英語を学ぶ2つめの理由です。
スクールに通い、グループワークやスクールに通う皆さんと洋書を読んでいるうちに楽しくなってしまい、ドラッカー以外の洋書も読みたくなってしまったのでした。ごめんなさい!ドラッカー教授っ!
何のために英語を学ぶ?
第2クールで選んだ書籍は「STEAL LIKE AN ARTIST」(アーティストのように盗め!)。
とても読みやすくイラストもあって、文書量が少ないので楽しくし学べそう。1ヶ月で読めるし…という理由でこの著作を選びました。今、スクールで流行っている著作者、書籍ということもあります。
しかし、読み進めていくと英語を学ぶというよりアーティスト思考を楽しむ感じになって、
「あれ?何かちがうかも?」
と感じたのです。この洋書からとても多くのことを学べたのですが、ドラッカーの著作ほど「ことば」が刺さってこないのです。
「Help me Peter !」
楽しいけど、何かが違う。なぜだろうか?
何か手がかりが欲しくて、今度は『The Effective Executive 』の翻訳本『経営者の条件』を読んでみました。すると、第6章「意思決定とは何か」の所で、こんなドラッカー教授のことばに出逢います。
必要条件を明確にする
決定が満たすべき必要条件を明確にしなければならない。意思決定においては、決定の目的は何か、達成すべき目標は何か、満足させるべき必要条件は何かを明かにしなければならない。決定が成果をあげるには必要条件を満足させなければならない。すなわち目標を達成しなければならない。『経営者の条件』P 174
英語を学ぶのは何のため?目標は?成果は?
成果をあげるための必要条件(境界条件)を再度確認してみる。そもそもなぜ?ドラッカーマネジメントを学んでいるんだっけ?(笑)
会社組織で成果をあげるために、ドラッカーマネジメントは「原理原則」を教えてくれました。それは、組織社会で働くための本質みたいなもの。第2の人生を考える上で、この「原理原則」は、私にとってなくてはならないものであり、私自身の学びと、ひとりでも多くの人の背中を押したいという想いから、ドラッカー読書会のファシリテーターになったのでした。英語の学びはドラッカーの「ことば」を更に英語で感じ、ことばを知覚するため。
そう、アメリカに行くこと自体が目的ではないのです。ドラッカーの「ことば」を英語で感じること。結果としてドラッカーマネジメントが深い知識になって、実践に結びついていくことが成果につながる。
私にとっての人生の成果は、『人生を変えるドラッカー』に登場するリザルト学習塾の「東堂さん」のようなリーダになること。
東堂さんになったつもりで、再度『The Effective Executive 』を読みかえしてみました。すると終章に出てくる「harmonize(調和)」というキーワードを発見。翻訳本はこのように書かれていました。
エグゼクティブの成果をあげる能力によってのみ、現代社会は2つのニーズ、すなわち個人からの貢献を得るという組織のニーズと、自らの目的の達成のための道具として組織を使うという個人のニーズを調和させることができる。したがってまさにエグゼクティブは成果をあげる能力を修得しなければならない。『経営者の条件』P 227
自己実現のためにドラッカー を学ぶ。英語の学びはそのプロセスのひとつなんだ!
そう考えると英語の学びはドラッカー教授の著作しかない…。
運命とは不思議なもので、3クール目の洋書テキストを選んでいるとき、アメリカ・クレアモンドでドラッカーを学ぶツアーが企画されるといううわさが…
行きます!(まだ決まってないけど(笑))
と決意して、選んだ洋書はドラッカー著『The Five MOST IMPORTANT Questions』(経営者に贈る5つの質問)。
わーっ!何だかワクワクしてきました。
Thank you Peter!
実践あるのみ!!!
です…です…。
(つづく)
五月女 圭司
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