皆さんこんにちは!
今週も『人生を変えるドラッカー』の「言葉」解説をお送りいたします!
これまで
『知識労働者』
『貢献』
『成果』
『強み』
『集中』
『廃棄』
『意思決定』
『読書会』
『エグゼクティブ』
『なすべきこと』
『修練』
『知覚』
『記録』
『責任』
『動機づけ』
『位置と役割』
『卓越性』
の言葉の定義をお伝えしてきました!
今週は『成長』です。
よろしくお願いします♪
目次
- 東堂先生による【ことば解説】「20.『成長』の定義」
- 組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある。 (『経営者の条件』p31)
- ●成果をあげる5つの能力 ・汝の時間を知れ ・どのような貢献ができるか ・人の強みを生かす ・最も重要なことに集中せよ ・成果をあげる意思決定をする
- ・成果=組織の成果 → 成果は外にある ・貢献=組織に属する個々人が行う、組織の成果への貢献
- われわれは貢献に焦点を合わせることによって、コミュニケーション、チームワーク、自己開発、人材育成という、成果をあげるうえで必要な四つの基本的な能力を身につけることができる。 (『経営者の条件』p93)
- 自己開発は、その成果の大部分が貢献に焦点を合わせるかどうかにかかっている。組織に対する自らの貢献を問うことは、いかなる自己開発が必要か、いかなる知識や技能を身につけるか、いかなる強みを仕事に適用するか、いかなる基準をもって自らの基準とするかを考えることである。(中略)人、特に知識労働者というものは、自らが自らに課す要求に応じて成長する。自らが成果や業績とみなすものに従って成長する。自らに少ししか求めなければ成長しない。多くを求めるならば何も達成しない者と同じ努力で巨人に成長する。 (『経営者の条件』p97)
東堂先生による【ことば解説】「20.『成長』の定義」
今回も『人生を変えるドラッカー』の引用をしていきますね。
~以下引用です~
営業四課のドラッカー勉強会も三回目、第3章「どのような貢献ができるか」に差し掛かっていた。
柊介の説明を聞き、メンバーたちは身につまされているようだった。
「貢献、か。私、目の前のことで必死だった」
「成果は外にある、なんて考えたこともなかった」
「僕は、凡人でも成果があがる、というドラッカーの考え方が刺さりました」
島課長もゆっくり、しかし響くように話し出した。
「俺も忙しいとつい棚上げしちまうんだが、組織は道具なんだよな。『マチ・フレ』という道具を使って世の中でどういう役割を果たしたいのか。それを忘れちゃいけない。社長が以前、社内報に『人生を変える1ページの集合体――それが『マチ・フレ』の目指す姿です、と書いていたよ」
人生を変える一ページの集合体。その言葉に、メンバーの心が沸き立つ。
「そう、『マチ・フレ』に掲載される広告は、クライアントの想いなんだ。それが読者に伝われば、生活や人生を変える可能性がある。間接的にでも、誰かの人生に関わるんだ」
いつもは数字の話しかしない嶋課長の熱い語りを、みんな目を輝かせて聞いていた。
「誰かの人生を変える仕事って……」
「何だか、ドラッカー的ですね」
「そうだ! まさに『成果は外にある』だ!」
メンバーの意識が、カチッと切り替わった。自分たちが日々やっている仕事の意味に気づいた瞬間だった。
―引用を終わります―
ここで営業四課に重要な共通言語が生まれます。
組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある。
(『経営者の条件』p31)
この「成果は外にある」というキーワードが、これからの柊介をはじめ、営業四課の合言葉になっていくのです。
さてさて、ドラッカーのセルフマネジメントにおける「成果をあげる5つの能力」。
ここでおさらいすると、
●成果をあげる5つの能力
・汝の時間を知れ
・どのような貢献ができるか
・人の強みを生かす
・最も重要なことに集中せよ
・成果をあげる意思決定をする
の5つでしたね。
現在は二つ目の「どのような貢献ができるか」について柊介のエピソードを用いてお伝えしています。
読書会では東堂先生がホワイトボードにこんなことを書いて説明しました。
・成果=組織の成果 → 成果は外にある
・貢献=組織に属する個々人が行う、組織の成果への貢献
「貢献」の章においては、「成果」と「貢献」という言葉をしっかり押さえておくことで格段に理解しやすくなります。
柊介の場合だと、「俺はうちの組織の成果のためになにができるかな!?」と考え、
「うちの組織の成果ってなんだろ、みんなで数字を追いかけているよな」となった。
しかし同僚陣内が「お客さんのことが数字にしか見えない」と燃え尽きてしまったように、目先の数字だけが組織の成果ではないはずだ、と考えます。
そこで出会ったのが「組織の外、つまり社会に変化を起こすことが成果である――成果は外にある」というドラッカーの考え方だったのです。
ここからはブログ読者の方向けに東堂先生にご登場いただきましょう!
「杉並さんは、組織の成果は外にある、という共通認識を組織にもたらしました。これは貢献という視点の付加にもなります。
貢献という視点は『成長』と関係があるのです。
ドラッカーは『経営者の条件』第三章『どのような貢献ができるか』において、こういっています」
われわれは貢献に焦点を合わせることによって、コミュニケーション、チームワーク、自己開発、人材育成という、成果をあげるうえで必要な四つの基本的な能力を身につけることができる。 (『経営者の条件』p93)
「この自己開発について、さらにこう書いています」
自己開発は、その成果の大部分が貢献に焦点を合わせるかどうかにかかっている。組織に対する自らの貢献を問うことは、いかなる自己開発が必要か、いかなる知識や技能を身につけるか、いかなる強みを仕事に適用するか、いかなる基準をもって自らの基準とするかを考えることである。(中略)人、特に知識労働者というものは、自らが自らに課す要求に応じて成長する。自らが成果や業績とみなすものに従って成長する。自らに少ししか求めなければ成長しない。多くを求めるならば何も達成しない者と同じ努力で巨人に成長する。 (『経営者の条件』p97)
「ここで佐藤等先生の『実践するドラッカー【チーム編】』を見てみましょう。
こうあります。
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成長の出発点は、「仕事で強みを生かすこと」「なすべき貢献を常に鮮明にすること」の二つです。そのためにマネジャーは、各人を最高の持ち場に配置するだけでなく、その場で最高の貢献を果たすことを求めます。最高の貢献は成果に結実し、それが次の挑戦の機会につながります」(『実践するドラッカー【チーム編】』(p6)
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このように「貢献」と「成長」は重要な関係にあります。
いまいる場所で成長しようと思うとき、組織の成果にいかに貢献できるか、またその成果を内的成果に限らず外の世界の変化としておくことは、自らをいくらでも成長させることのできる機会となりそうですね!
ということで今回もブログ読者の皆さん向けに、東堂先生に語っていただきました☆
今後も「東堂先生が言うであろうちょっとした一言」をお伝えしていきましょう!
ではでは!
次回もお楽しみに!
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