【経営者こそ時間管理を!】成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。

私が勤めるWEB制作マネジメント会社のボスが言いました。

ドラッカーを読んだら会社が変わった!」をまず読んでください、と。

そして実行できる人になってください、と。

 

最初は素直にボスの言葉に従って読み進めていたのですが、

ドラッカーを初めて知った(名前は聞いたことありました)私にとって、経営困難に直面した企業がドラッカーによって変わっていく様は、どんな冒険小説よりもワクワクして読み進められる内容だったんです!

今回は、そんなワクワクを紹介したいと思います。

 

「頑張れ会議」を脱して増収へ(p115)

このタイトルを見たとき、バブルが崩壊した時に勤めていた会社の営業部長のことばを思い出しました。

「金がないなら頭を使え 頭がないなら足を使え」

予算はないが、営業成績は伸ばせ、という叱咤だったのですが……。

当時営業部に所属していた社会人2年目の私は

「日報書きが仕事だと思っている集団に無理難題だなぁ」
と思った記憶があります。

 

成果をあげる者は時間からスタートする

 

物語9:時間を記録して利益がV字回復:株式会社ウィッツコミュニティ(p105)

 

20年間右肩あがりの成長を続けてきたウィッツコミュニティが、減益になった時も冒頭のような光景だったのではないかと想像します。

 

経営者から発せられる言葉は精神論、根性論だけ。
裏を返せば、もうそれしか手だてががない。

でも結果には結びつかない。

 

私が勤めていた会社は、結局打開策を見いだせないまま、競合他社に買収合併されました。

 

でも、ウィッツコミュニティは、違いました。

事態が急転するのは社長の柴田氏がドラッカーに学ぶセミナーに参加してから。

それも、柴田氏はドラッカーの教えに従えば「自社の減益は当然の結果だ」と納得したから。

ドラッカーの教えの中で、減益を回避、増益につなげる方法となったのが、「時間の記録」の実行でした。

 

ウィッツコミュニティの社員から非難がでなかったのか、と疑問に思いましたが、このプロジェクトを提案した総務財務部の谷保部長が、時間管理の重要性を社員たちに丁寧に説いたのかもしれないと推測します。

結果、20人のスタッフが1ケ月間、毎日10分単位で業務内容をしっかり記録していったことに私は驚きを隠せませんでした。

 

数字が語る

 

仕事で問題に直面した時、会社内では議論で解決しようとする場面に出くわすことが多いですが、数値化すると、問題点がよりハッキリと見え、軋轢も少なく事が進むことが多い、と経験上感じています。

ウィッツコミュニティの場合、業務にかかる時間を見える化することで、社長自身が自分つくりだした時間管理上の問題に気が付き、スタッフの意識改革も同時に進めることに成功

その結果、業務成績が改善、収益改善へとつながった訳です。

 

これは数値化が功を奏した良い例で、ぜひ自分も行いたい事例です。

 

ウィッツコミュニティが成功したキーポイントは、下記のドラッカーの3つだと考えます。

 

問1)その活動を減らせないか
問2)その活動をやめられないか
問3)その活動を増やすべきか

 

ウィッツコミュニティの柴田社長はじめスタッフ全員がこの問いを意識、3つの答えにたどり着いたからこそ、業績回復に辿りつけたのだと思います。

 

「この業務は何の為に行うのか」
「もっと効果的なほうほうがないのか」
「スタッフからのコメントと社長からのフィードバック」

 

特に、この社長からのフィードバックが更に社員のモチベーションを高め、業務改善の提案が加速的に増えたそうです。

 

その結果、1990年にビル清掃から始まったウィッツコミュニティは、2019年には157名の社員を雇用し、相模原本店、西門オフィス、東京支店、さらに横浜営業所を新たに開設し、4拠点となりさらに成長を続けています。

2011年に減益になった際、柴田社長は、私の上司が言ったような

「金がないなら頭を使え 頭がないなら足を使え」ではなく、

「何に自分の時間がとられているのかを知ること」

にフォーカス。行動し、業績だけでなく、社員の意識も劇的に変えることに成功しました。

 

一方、私の勤めていた会社は、扱っていた商品が世界規模の知名度だったため、ブランドは生き残ったが、会社は吸収合併という末路。

成功したいのならば、まず何をすべきか、ということをこの物語は教えてくれているのです!

 

著者による解説はこちら

 

ドラッカーで起死回生した企業がたくさん!

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ドラッカーを読んだら会社がかわった

 

◆◆◆ライター情報!◆◆◆

名前:O@E
所属:㈱エレメント WEBマーケティングマネジメントサポートチーム

経歴:東京で外資に就職。バブル崩壊を機に、カリフォルニアでウェブデザインを学び、そのまま現地でオンラインショッピング会社に就職。
結婚後はフリーランスでウェブ制作を15年行う。
のんびりした子育てをしたいと札幌に居を移す。
現在は㈱エレメントにて在宅勤務中心に顧客のWEBサイト運営のサポート業務に従事。

ドラッカーとの関わり:名前だけは聞いたことがあるのみだったが、エレメントスタッフに加わった際、ドラッカー書籍の目次だけで見てワクワク感を覚える。
以後、「経営者の条件」はまだ敷居が高い為、外堀から知識を得ていこうと、「高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、「ドラッカーを読んだら会社が変わった!」、「人生を変えるドラッカー」から読み始める。
当面の目標は「エッシェンシャル版マネジメント」「経営者の条件」を読んだあと、原文の「The Effective Executive」を読むこと。

連絡先: info@elmt.jp

チームメンバーからの一言

【今井から:プロフェッショナル意識が高い方です!責任感が強くいつもゴールを共有しようと考えてくれる大切なクルーです!】

【NPさん:素敵な人です!頭の回転も仕事も「速い」💛という言葉がぴったりです。】

 ※【こちらの記事は、佐藤等公認会計士事務所・ドラッカー学会理事の佐藤等先生と、FT修行中である㈱エレメント代表今井孔太の監修のもと、エレメントスタッフ1人1人の自己実現に向けたセルフマネジメント・トレーニングの一環で記事を制作しています。】

◆◆◆◆◆◆

 

 

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