オンライン開催になった「ビジネス塾」、参加のしかたとアーカイブ動画の上手な使い方とは


リアル開催していた「ビジネス塾」はコロナ下で、完全にオンライン化になりました。オンライン開催になったことで生まれたメリットや、ネット上にためられる過去の講座動画(アーカイブ)を見るコツなどについて、開催・講師側のお二人とオンラインに慣れない古いタイプの参加者が鼎談しました。

オンラインでも手帳に予定を書き入れることから

花岡 わたしは古い会員の部類なので、最近のオンライン講座に慣れなくって(笑)。「ビジネス塾」がオンライン開催に変わってどうですか? 

須田 オンラインセミナーになり気軽に参加できるようになった分、参加しないことも簡単にできる、という状態になりました。わたしも個人的にオンラインのイベントに申し込んだりしますが、大事な予定と重なったりすると「まあ、いいか」とキャンセルすることもありますね。リアルの勉強会では、いる・いないがはっきりとしてわかりやすいですが、オンラインではそこが見えにくい。オンラインの場合は、途中参加・途中退室が多い印象です。参加者はけっこう流動的です。

清水 リアル開催は一定の緊張感がありますからね。一方で、オンラインセミナーの場合参加者側は、目の前の状況に左右されることが多い。特に自宅から参加するケースでは、集中しずらいことが多々ありますね。

須田 先日、5時間くらいのセミナーがあり、アーカイブ動画を見なければならない、ということがありました。しかし、なかなか見れない日々がつづきました。そんな時、youtubeの機能として倍速で見ることができることを知りました。クロームの拡張機能にもあります。倍速で見た方が集中力が増すことがわかりました。

清水 そうそう。テレビ番組のネットサービスですら、倍速で見るようになりましたね。時間の使い方としても効率化しますね。動画は基本倍速で見て、大事なところは等倍でじっくりと見る。聞き逃しする部分がなくなりました。リアル講座ではできなかった新しい使い方ですね。

須田 アーカイブ動画をためているので、生配信で参考になった回(講座)は、ネットで何度も見ることができるようになりました。見なくても耳だけで流し聞きも可能です。気になったところがあれば、戻して聞き直すこともできますね。

花岡 いつでも見られるようになった反面、なかなか見られないのはどうしてでしょうか(笑)。

清水 リアルのセミナーや会合だと、手帳など予定表に書き込みますよね。でも、いつでもネットで見られるとなったら予定をしないのですね。「見よう、見よう!」と思ってもなかなか、その予定が終了しない。2時間のセミナーを見ようとするならば、その2時間をどこかで確保するために予定を入れる。手帳にその予定を書きこまなければダメなのです。

花岡 盲点ですね。そこは時間管理の問題なんですね。

 

画面越しに講師がいるオンラインセミナーのメリット

清水 リアルセミナーの場合。目の前に講師がいるから、講師に対して気遣いがあります。なので別なこと、いわゆる内職ってやつができない。セミナー受講で大切なこととして、講師のことばをメモするのではなく、自分の気づきをメモするという作法があります。セミナーを受講する真の目的は、今の仕事の問題を解決するため。その具体的なアクションや新たなアイデアが欲しいのです。いいことば・フレーズを書き留め集めても、翌日からの現実は何も変わらない。そういった意味でも、内職を堂々とできるオンライン講座の良さなのかもしれません。手帳やノートを開いて、刺激を受けて思いついた行動を書き込み参加するのがいいオンラインセミナーの使い方かもしれません。

須田 わたしは社会人になりたてです。最初からセミナーはオンラインでした。なので、「オンラインネイティブ」です(笑)。逆に先日、初めてリアルのセミナーを受けました。オンラインに慣れているためか、リアルセミナーは「長いなあ」と感じてしまいました。オンラインでは耳だけ参加もよくあるのですが、リアルではそんなことはできないからですね。

清水 耳だけ参加ももちろんOKなのですが、できれば講師の話しに反応しながら聞いてもらいたいね(笑)。話す側としては、オンラインだとパソコンの画面越しなので相手の顔がよく見えない。なのでつらい部分があるのです。受講者の人には多少オーバーアクションぎみの方が講師に対してありがたいです。反応があると講師はうれしいのです。

 

交流やディスカッションできるのが特徴

須田 参加人数が多い時、ブレイクアウトルームの時間(注:少人数に分かれて小部屋でミーティングを行う機能)にはまだ工夫の余地がありますね。リアル開催とちがって、事務局のほうで振り分けをしなければならないからです。見知らぬ新しい人ばかりが好きな人。知っている人だけのところがよかったりする人。このあたり、その日の気分によってちがってくるでしょうから、組み合わせがむずかしいところです。

清水 以前、80人くらいの参加者があった時には、一人ひとりのカードをつくって、何関係で入会した人なのかを書き出して、4〜5人組みにしようと試みました。自動的にやってしまうと、思うように運営ができなかったからです。しかし、途中退席などもあり、複雑系が加速度的に広がりました。大変でした(笑)。なので最近は、このディスカッションの時間を少なめにしています。一方的に講師が話して終わると、単に情報を提供するのみになってしまいます。誰ともつながれなかったという状況をつくりたくないので、短くてもこの時間はなくすることはないと思います。

花岡 オンラインセミナーは講師側から見る側への一方通行型が多いですよね。ナレッジプラザが今やろうとしていることは、初めての参加者にはちょっとハードルが高いかもしれませんね。

須田 顔出ししないセミナーばかり受けている人には、ちょっと驚かれます。参加者どうしのつながりをつくってなにかを起こそうというのは特殊な方かもしれませんね。ですが、ここがナレッジプラザの特徴であり、強みだと感じています。ところで、グループのディスカッション時間があるのは、当日の生配信講座のみです。後日、会員の方が見られるアーカイブの動画には、その部分はカットしていて講演部分のみになっています。

花岡 生配信の時には、配信スタジオ(会議室)にはリアルの参加者はいるのですか?

清水 以前はいたのですが、今はいません。リアル参加者がいると、セミナーを見ているというか、セミナーの様子を見ていることになりかねないのです。リアルとオンラインを混在させると、オンライン側の人が置いてけぼりになりがちです。そういった経験を経て、今のかたちがあります。同様に講師側のフォローも、つらくなる場面を知っているので配慮できるようになってきました。講師もやっているし、裏方も経験している。両方やっていることがわたしたちの強みかなと思っています。

花岡 講座自体は2時間とか、長いですよね。

須田 いま、YouTubeでは短い動画が花盛りです。短いから断片的な情報が多い。ある程度まとまった知識なりを伝える時に、一定の長さが必要になります。短い動画が主流のなかで、「ビジネス塾」は比較的長い部類になります。すると一定の長さの動画をあきずに見てもらえる工夫をどうするか。このあたりは、まだまだ課題が多い部分です。

清水 今後のセミナーはオンライン化のままでしょう。前のようには戻らないと思います。「ナレッジプラザに参加していたおかげでオンライン化が進みました、慣れました」と、いうことになればうれしいですね。

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花岡 俊吾
取材記者/エディター   1965(昭和40)年、北海道恵庭市生まれ。高崎経済大学卒業、(株)ピーアールセンターにて広告・マーケティング業務に従事。2007年独立、人口減少の道内経済に貢献すべく、地域の新しい情報の発信をライフワークにする。一眼レフを片手に、年間100日以上をアウトドアフィールドや道の駅・キャンプ場を取材。新聞記事連載やWEBコンテンツ制作がメインの仕事。P.F.ドラッカーの読書会、札幌ビジネス塾に10年以上通い、上田惇生先生のサイン入り『経営者の条件』は家宝。著書に『アウトドア&感動体験ガイド北海道』『北海道キャンプ場&コテージガイド』『北海道道の駅ガイド』(共に北海道新聞社)。休日はマラソンと登山に勤しむ。

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