ドラッカーの読書会で組織変革!半永久的に続く組織の作り方とは


ドラッカーの読書会で組織変革!半永久的に続く組織の作り方とは

記事の内容まとめ

  • 自分は何でもできると思っていたし、それが強みだと信じていた
  • だから経営のことはすべて自分がやるべきだと考えていた
  • しかし現場の幹部たちとの衝突が絶えず、経営困難に直面
  • そんなときにドラッカーの読書会に出会う
  • 読書会で「強みを生かす」ことの本当の意味を知る
  • よく自分を分析してみると、実は強みだと思っていた部分が弱みであったことを知る
  • オールマイティであることを諦め、自分よりも優れた能力を持つ社員に頭を下げて仕事を委ねる決意をした

あらゆる仕事において、(中略)最も重要な仕事はトップマネジメントの仕事である。その範囲、必要とされるスキルと気質、仕事の種類において、トップマネジメントの死仕事は一個人の能力を超える。(中略)優れた経営を行っている企業にワンマンはいない

『現代の経営』〈上〉p. 191

ドラッカーはスーパーマンを待望してはいけないという。

というのは、そんな人材は滅多に現れないからだ。

トップマネジメントもしかり。トップは自分の弱みを認め、それを補完するメンバーに仕事を任せたほうがいい。

これが、部下の強みを生かすことにつながる。

多様な仕事には多様な人材が必要である。

そこで、お互いの強みを生かし合えば、相乗効果を生む「チーム化」が起きる。

今回は、ドラッカーの読書会で「強みを生かす」ことの本当の意味を知り、実践することで会社組織の変革を成功へと導いた宮脇グループホールディングスを率いる宮脇博嗣(みやわき ひろつぐ)社長の実例を紹介しよう。

経営の困難に直面。そこで出会ったドラッカーの読書会

経営の困難に直面。そこで出会ったドラッカーの読書会

チーム化により実績を挙げているのは、公園の設計・施工や道路の舗装工事などの建設業を担う宮脇グループホールディングスだ。

札幌市に本社を置く同グループは、2005年にホールディング化した後、それぞれの事業会社の業態や幹部人事を柔軟に変化させながら成長を続けている。

経営ビジョンに賛同してグループに参画してくる同業者も現れるようになり、従業員はグループ全体で約180人、100億円の売り上げ規模となっている。

グループ全体を束ねる宮脇博嗣(みやわき ひろつぐ)社長は、大学卒業後、東京の大手コンサルティング会社に勤務していた。

しかし、約20年前に地元北海道に戻り、父親が経営していた宮脇建設(現こぶし建設)のコンサルティングに乗り出した。

宮脇氏は当時、父の会社を継ぐ意志はなく、身内であればより深いコンサルティングができるだろうという気持ちで業務に携わっていた。

ところが、次第に経営に関わるようになると、どうも一筋縄ではいかない。

そこでの困難を乗り越えようと、ドラッカーの読書会に参加するようになった。

「強みを生かす」の本当の意味をドラッカーの読書会で知った

「強みを生かす」の本当の意味をドラッカーの読書会で知った

宮脇氏がぶつかったのは2つのカベだった。

まず、現場を知り尽くした技術者出身の幹部と意見が食い違った。

中長期的な戦略を立て、現場を指揮管理しようとする宮脇社長は、しばしばこうした現場リーダーと衝突した。

「経済学部を出て経営に携わってきた自分は、現場のことが詳しく分からない。どうすれば彼らにうまく自分の方針を伝えられるのか悩んだ」

と振り返る。

もう一つは、経営戦略を立ててそれを遂行する能力と、技術的な知識の両方を備えたワンマン経営者である父親の存在だった。

自分も、両方を研ぎ澄まさなければならないのかと思い苦しんでいた。

その苦境から脱するきっかけとなったのが、ドラッカーの「強みを生かす」という考え方だった。

強みを知れば、自然と己の弱みも浮かびあがってくる。

そこで、宮脇氏は自身の強みと弱みを徹底的に分析した。

「自分は戦略設計が得意で、戦略を実行していくために人を動かすこともできると考えていた。そして、経営全般を自分一人でやる必要があるものと思い込んでいた。ところが、ドラッカー『強みを生かす』という言葉の本当の意味を理解できたとき、自分の弱みを見つめ直した。すると、まず全てを自分で背負う必要はないことに気付いた。そして、本当は実践は不得意と分かり、それを捨てる決心がついた」

そこで、宮脇氏は自分の参謀となる人材を社内に探した。

ここで白羽の矢を立てたのが、当時、経理などを担当していた葛西和光(かさい かずみつ)氏だ。

「強みを生かす」の本当の意味をドラッカーの読書会で知った

その後、父親は会長となり、宮脇氏は社長に就任。

葛西氏を役員にして、戦略を議論によって磨き上げる方向に切り替えた。

さらに、自分の苦手な実践は、グループ会社各社の幹部に全面的に任せる態勢を構築した。

「半永久的に続く組織」のヒントがドラッカー読書会にある

「半永久的に続く組織」のヒントがドラッカー読書会にある

「このとき、各事業会社の幹部たちに頭を下げた。私が実践する能力よりも、あなたたちの方が優れている。だから、皆さんでやってほしいと心から言えた」

と宮脇氏。

当時を葛西氏はこう分析している。

「企業は、社長に全てのスキルを求める傾向がある。周囲の期待と、トップの能力にギャップがあることが組織では最も危険だ。宮脇社長がオールマイティーを諦めたことで、チームでうまく機能を分担できた」

それぞれの強みを生かすチーム化の仕組みができると、半永久的に続く組織になる。

宮脇社長の幹部に任せ、自身は戦略立案に専念。

各事業会社の強みが明確になり、それぞれが得意な仕事で勝負するようになった。

2014年10月には、それまで親会社的な役割を果たしていた同社の社名を「こぶし建設」に変更した。

「同族企業だから組織が持続できているわけではないことを、社内外に示したかった」

と宮脇社長は説明する。

この記事を読んでくれたあなたへの問い

この記事を読んでくれたあなたへの問い
現代経営学の巨匠ピーター・ドラッカー(画像:wikipedia)

あなたの弱い部分を補ってくれる人は誰ですか?

その方々が、あなたに期待しているのは何のスキルだと思いますか?

チームを意識せずうまく業務が執行されているときは、必ず誰かがあなたの弱みをサポートしています。

それを忘れていると、いつしかしっぺ返しを食らいます。

なぜなら、あなたの仕事に支障がないようにサポートをされている仕事は、うまく実行されているほど、あなたの目には入らなくなるからです。

周囲の人のあなたへのサポートを確認しましょう。

同時に、その方々があなたに何を期待しているのかを聞いてください。

そうすれば、お互いと、その仕事への敬意が生まれます。

(<実践するマネジメント読書会>創始者・佐藤 等)

(<実践するマネジメント読書会>創始者・佐藤 等)

佐藤 等(さとう ひとし)

佐藤等公認会計士事務所所長、公認会計士・税理士、ドラッカー学会監事。1961年函館生まれ。主催するナレッジプラザの研究会としてドラッカーの「読書会」を北海道と東京で開催中。著作に『実践するドラッカー [事業編]』(ダイヤモンド社)をはじめとする実践するドラッカーシリーズがある。

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株式会社エレメント

株式会社エレメント

【Dラボ】の制作・運営を行っている会社です。

2006年 旭川市にて、WEBサイト製作会社を立ち上げ200件以上のWEBサイト製作を手掛ける。創業3年目にただ作るだけのWEBサイト製作・業界の考え方に疑問を感じ、製作後の顧客WEBサイトで成果をあげる仕掛け、仕組みを追求。

成果をあげる方法、習慣的な貢献【マネジメントとマーケティング】であると感じ、ドラッカーやコトラーを学びだしてナレッジプラザ読書会に出会い今日まで【顧客の価値のある情報をユーザーに届ける】を実践する。

★実績★

・司法書士事務所のWEBサイトにて「札幌 ○○○○(某キーワード・守秘義務の為非公開)」で1位を取り、毎月の大きな広告費をゼロにして、さらに売り上げをアップさせる!

・ゼロから立ち上げて1年で月商200万円のドメスティックブランド通販サイトを立ち上げて現在も多くのブランドキーワードで上位を獲得維持しています。

・月商1000万円のインポートブランド通販のSEO対策で上位表示させるコンテンツ制作を手掛け1年で1800万円まで売り上げを伸ばす。

・月商6000万円以上のネット通販立ち上げから商材コンセプト設計などマネジメントにも携わる

・ゼロから作ってコンバージョンレート15%以上の月商100万円有機農家通販サイトの製作&動画集客を成功させる

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などなど

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