ドラッカーの読書会で3億6千万の売上げ達成!社長が起こした行動とは


ドラッカーの読書会で3億6千万の売上げ達成!社長が起こした行動とは

記事の内容まとめ

  • 会社のために従業員がいるのではない
  • 従業員の成長/学びのための場として会社がある
  • このドラッカーの哲学を実践することで3億6千万の売上げを達成
  • いまでは社員一人ひとりが主体性を持てる企業に成長を遂げている

組織とは、個としての人間一人ひとり、および社会的存在としての人間一人ひとりに貢献を行わせ、自己実現させるための手段である

『マネジメント』<下>p. 302

ドラッカーは、組織は社会的な手段、つまり道具であると位置づけた。

道具であるからには必ず目的がある。

第一に社会において特有の使命を果たすことである。

第二に組織に属する一人ひとりの自己実現を助け、成長させることである。

人は、組織の使命を果たすために役割を与えられ、仕事を通して成長する。

スキルや知識を身につけるだけではない。

人として大きくなる。仕事が人格を形成するのである。

人に成長の機会を与えることに真剣に取り組む経営者が人材に悩まされることはない。

そこで今回は、200店舗も構えながらも閉店ゼロを維持し続けるアンティーク家具販売店「ビクトリアンクラフト」が、ドラッカーの学びを実践することで倍近くの売上げ3億6,000万円を達成したエピソードを紹介する。

売上げが伸びないのを社員のせいにしてきたが何も変わらなかった

売上げが伸びないのを社員のせいにしてきたが何も変わらなかった

ビクトリアンクラフトは20年前に英国アンティーク家具の販売・修理業として長野県で創業。

2003年よりアイリッシュパブを中心とした店舗プロデュースも手掛けている。

同社がプロデュースした店舗は全国に200店以上あるが、1つも閉店していない

顧客が集まる店舗設計に強みを持つ同社だが、2009年まで売り上げは伸び悩んでいた

店舗プロデュース業の開始に当たり数人だった従業員を20人にまで増やした。

ところが結果が伴わない。

創業依頼伸びていた売り上げは2億円で頭打ちとなり、それ以上突き抜けられない期間が3年ほど続いた。

斧隆幸(おの たかゆき)社長は

「人も増やして案件も受注できているのに、なぜ売り上げが伸びないのか。お前らがもっと頑張らないと駄目だ」

と従業員を叱り続けた

社内の雰囲気は悪くなり従業員は定着しない。

「何がいけないのか?」と斧社長は頭を抱えた。

売上げが伸びないのを社員のせいにしてきたが何も変わらなかった

ドラッカーの学びで価値観がひっくり返った

ドラッカーの学びで価値観がひっくり返った

答えを求めて、斧社長は手当たり次第にビジネスセミナーや勉強会に参加した。

どれも正しいとその場は納得して、学んだことを実践してみるのだが、全く改善されない。

それどころかますます状況は悪くなるばかり。

そんなときに出会ったのがドラッカーだった。

ドラッカーの勉強会に参加し『組織は個人の自己実現のための道具である』という言葉を聞いた。ガーンと頭を殴られたような衝撃を受けた」

という。

斧社長は、それまでは組織のために個人がいると考えていた。

組織が個人の成長の場であるなどと考えたことはなかったのだ。

価値観を根底から覆されるほどのショックを受けた斧社長は、まず従業員の成長のために必要な「学びの場」について真剣に考えた。

「会社=従業員の成長の場」と考えを改めて社長みずから行動を起こした

「会社=従業員の成長の場」と考えを改めて社長みずから行動を起こした

そこで、毎年斧社長が期初に制作し社員に配布していた「経営計画手帳」を全従業員で作ることを思いついた。

1年間の経営方針の骨組みは斧社長が作り、具体的な目標や実現に向けての施策は各部署で考える。

全員で考えた新年度の経営計画と前年の振り返りは、経営計画発表会で各部署から発表され、全体で共有する。

経営計画発表会は銀行や取引先も集まる一大イベントで、これに向かって従業員たちが一丸となり準備することが恒例となった。

ドラッカーを実践して社長が変わる姿を従業員もみている

ドラッカーを実践して社長が変わる姿を従業員もみている

全員参加の経営計画手帳は15年版で4冊目となるが、とはいえ導入当初からうまく運用されたわけではない。

気持ちの上でドラッカーの言葉を理解できていても、実践するのは難しいという経営者は多い。

斧社長も、毎日ドラッカーの言葉を書き写すようにしている。

学び続けなければ習慣にならないからだ。

一方従業員たちも、このような突然の社長の変化に戸惑っていたという。

半信半疑で取り組んだため、自分たちで決めた目標でも実行されないことが多かった。

そこで斧社長は「行動を習慣化するためには細かい計画が必要」と考え、2年目から手帳に1年間分のスケジュールを1日単位で記載。

例えば学びの場としての定期的に開催する社内の勉強会は斧社長だけでなく各部署のリーダーが講師を勤めるべく、通年で日付・場所・担当講師を明示している。

同社では、この2年ほどでようやく経営計画手帳が機能し始めた。

それに伴い、社長に命令されて動いていた従業員の目線が変わり働き方に主体性が現れた。

その結果、2014年9月期の売上げは3億6,000万円

全員手帳に取り組み始めた4年前と比べると倍近くの成長を遂げた。

ドラッカーを実践して社長が変わる姿を従業員もみている

数年後には10億円という目標を見据えている。

斧社長は

「従業員への意識が『働く駒』から『共に成長する仲間』へと変わったのが一番の変化。例えば従業員から退職の話があったとき、これまでは『業務上困る』といった損得の感情が先に立っていた。しかしいまでは、社員の人生にとってどうするのが最適かと考えられるようになった」

という。

最近では従業員たちは萎縮せずに斧社長に自分の意見を伝えているようだ。

社内の雰囲気が明るくなった。

この記事を読んでくれたあなたへの問い

この記事を読んでくれたあなたへの問い
現代経営学の巨匠ピーター・ドラッカー(画像:wikipedia)

部下に与えるのは「詳細な指示」ですか? それとも「意味や目的」?

部下が「挑戦したい」と思っていることに耳を傾けていますか

現代は、簡単な仕事は機械がしてくれるようになり、人は人として働く、つまり、自ら考えて行動することが要求されています。

働く人も、ほかの人が考えたことが言われた通りにやることはつまらない。

細かい指示を出せば出すほど、自信や意欲を失います。

もしも、部下が思いもよらない行動を取ったときは、冷ややかに評論するより、行動の意図を聞いて、何の情報が不足していたかを尋ねてください。

このような対応によって、主体的な組織ができてきます。

(<実践するマネジメント読書会>創始者・佐藤 等)

佐藤 等(さとう ひとし)

佐藤 等(さとう ひとし)

佐藤等公認会計士事務所所長、公認会計士・税理士、ドラッカー学会監事。1961年函館生まれ。主催するナレッジプラザの研究会としてドラッカーの「読書会」を北海道と東京で開催中。著作に『実践するドラッカー [事業編]』(ダイヤモンド社)をはじめとする実践するドラッカーシリーズがある。

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株式会社エレメント

株式会社エレメント

【Dラボ】の制作・運営を行っている会社です。

2006年 旭川市にて、WEBサイト製作会社を立ち上げ200件以上のWEBサイト製作を手掛ける。創業3年目にただ作るだけのWEBサイト製作・業界の考え方に疑問を感じ、製作後の顧客WEBサイトで成果をあげる仕掛け、仕組みを追求。

成果をあげる方法、習慣的な貢献【マネジメントとマーケティング】であると感じ、ドラッカーやコトラーを学びだしてナレッジプラザ読書会に出会い今日まで【顧客の価値のある情報をユーザーに届ける】を実践する。

★実績★

・司法書士事務所のWEBサイトにて「札幌 ○○○○(某キーワード・守秘義務の為非公開)」で1位を取り、毎月の大きな広告費をゼロにして、さらに売り上げをアップさせる!

・ゼロから立ち上げて1年で月商200万円のドメスティックブランド通販サイトを立ち上げて現在も多くのブランドキーワードで上位を獲得維持しています。

・月商1000万円のインポートブランド通販のSEO対策で上位表示させるコンテンツ制作を手掛け1年で1800万円まで売り上げを伸ばす。

・月商6000万円以上のネット通販立ち上げから商材コンセプト設計などマネジメントにも携わる

・ゼロから作ってコンバージョンレート15%以上の月商100万円有機農家通販サイトの製作&動画集客を成功させる

・月間6万UU以上の集客をたった1枚のブログ記事で達成、日本一集客する病院ページの作成・運営サポートを行う
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●札幌市の弁護士・司法書士・公認会計士・税理士のWEBサイトに相続の見込み客を集客する


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