2010年の講座スタート以来、多くのドラッカー実践者・実践企業を輩出し続けている、実践するドラッカー講座。その中でも、“チームづくり”と“マネージャーとして成果をあげるための原理原則”を学ぶ「実ドラ チーム編 ―マネジャーの5つの仕事―講座」が、2018年5月17日(水)に東京八重洲で開催されました。
シリーズ累計20万部を突破した『実践するドラッカー チーム編』(佐藤等著・ダイヤモンド社)を教材に、レクチャーとワークを通じて仕事を見つめ直すことで、マネジメントを実践的に学び、明日からのさらなる実践へとつなげる。それがこの実ドラ講座の目的です。
今回は、北は青森から西は広島まで、全国各地から総勢10名の参加者にお集まりいただきました。
(実ドラ講座の詳細は、Dサポート株式会社のホームページをご覧ください)
そんな実ドラ講座に、今回は超スペシャルなゲストが!
2016年4月の発行以来、わずか半年で20万部を売り上げた『キリンビール高知支店の奇跡』( 講談社+α新書)の著者であり、元キリンビール株式会社 代表取締役副社長の、田村潤さんがお越しくださったのです!!
有名人を目のまえに、色めき立つ参加者たち(笑)
そんな私たちにも、田村さんはとっても気さくに記念撮影やサインにまで応じてくださりました。(田村さん、ありがとうございました!)
「こんな貴重な機会は、2度とないだろう」という事で、今回の実ドラ講座はレクチャーもスペシャルバージョン。『キリンビール高知支店の奇跡』をケースに、ドラッカーの原理原則と関連づけて、講義は進んで行きます。
例えば、ドラッカーのマネジメントにおける中核要素のひとつ、「自己管理による目標管理」のレクチャーでは、『高知支店の奇跡』で田村さんが四国地区の営業本部長として赴任された時代の、こんなエピソードを引用させていただきました。
――以下引用――
高知のとったやり方をそのままあてはめることは間違っているが、「ビジョン実現のために、自分の得意先でどう実現したらいいかということを自分の頭で考えて、主体的に行動する」という行動スタイルは変わらないはずだ。そこで理念、ビジョン、行動スタイルの3つは高知のものをそのまま使用し、戦略・戦術は現場で考え、現場で責任をもって実行してもらうことにしました。
(『キリンビール高知支店の奇跡』115ページより)
――引用おわり――
そして講義も終盤。
なんと今度は、田村さんが実ドラ講座での学びをふまえて、特別講義をしてくださりました。
命がけで実践を続けてこられた田村さんの言葉に、参加者全員が引き込まれていきます。『高知支店の奇跡』とは、「理念の力」「実行の力」「戦略の力」の3つのスパイラルなんだよ! と、教えていただきました。
あっという間に1日の学びが終わり、講座が終わったあとは懇親会です!
田村さんと一緒にお酒まで飲めるなんて、なんという贅沢な時間でしょう(笑)
翌日、田村さんにお礼のメールを送らせていただいたところ、大変ありがたいお返事を頂戴しました。返信メールでいただいた田村さんの言葉をご紹介して、今回のレポートの締めくくりといたします。
「それにしても昨日の講義セッションのレベルの高さには驚きました。日本の草の根をこうして育てておられるのだと、私も勇気を頂きました。
感謝いたします。 田村」
今回ご参加してくださった受講生の皆さま、そして沢山の貴重なお話を教えてくださった田村さま、本当にありがとうございました! 心より感謝申し上げます。



鹿島晋

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嬉しいですね。
2017年1月に『日経TOPリーダー』の対談でお目にかかってからのお付き合いです。
高知支店で奇跡を起こす過程でずいぶんドラッカー教授の著作も手にされたそうです。
『キリンビール高知支店の奇跡』のテーマの一つに「自分で主体的に考えて動くこと」があります(「はじめに」より)。
ドラッカー教授のいう知識労働者―自ら考え、決定し、行動する人ーに通じています。
私は、社員を知識労働者変えた実践事例として同書を読んでいます。
ぜひ、一読をお薦めします。
実践するドラッカー「チーム編」スペシャルバージョンに参加させて頂きました。
正に実践。負けたことがない集団をやる気にさせ、チームをつくり、成果をあげるには?
田村潤さんが、現場を回り、悩みぬいてたどり着いたもの。それは「理念」。お客さまに本物の「キリンビールの味」を届ける。本気の覚悟が伝わったとき、ひとり一人に責任が生まれ、行動につながっていった。「実践するドラッカーチーム編のノウハウを知ってたら、もっと早く成果が出たのに!(笑)」とおっしゃっていたのが印象的でした。貴重な機会を与えて頂き、ありがとうございました。
『実践するドラッカー』を受講しました、静岡県掛川市の読書会ファシリテータの大庭です。今回は『キリンビール高知支店の奇跡』の著者 田村潤氏をお招きをした回で「超ラッキー!」な体験をさせていただきました。
・この本を、逆境を跳ね返し、逆転大勝利をもぎ取ったサクセス・ストーリーとして読んでしまうと、大きな感動は味わえたとしてもいずれ感動が醒めるとともに内容も忘れてしまいます。
・自らの日々の働き方と照らし合わせて読むことが大切だと感じました。苦しい状況の中で考え抜いてビジョンを支店のチームに示し、自らそのビジョンに従った行動で範を示す。本社からの指示も支店の置かれた状況に照らして翻訳し直す、そして時には本社との直談判も辞さない。
・部下とのコミュニケーションをとり、信頼に基づいたチーム作りをした上で、目標に向かって戦う集団に変身させていく。このプロセスにおける氏の苦しみや葛藤を、自分だったらどういう判断・行動をするかを考えながら読むことができます。
・今度読む時には、ドラッカーのマネジメントの原理・原則と照らし合わせて見ます。
著書にサインをいただきました。「理念に力を」 高知支店長のステージ、四国4県、東海地区そして本社(全国)のステージと立場が変われど氏のブレない行動を一言で表したフレーズです。
何度も読み返して、読書会の参加者にもお伝えしていきます。