【お金では解決できない問題】報酬を上げたのに社員のモチベーションが上がりません【社員のやる気が上がらない原因は上司のせい?】


報酬を上げたのに社員のモチベーションが上がりません。
\私がお答えします/

清水 祥行(しみず よしゆき)

1968年、兵庫県西宮市うまれ。同志社大学卒。
Dサポート株式会社代表取締役、
ナレッジプラザ・ドラッカー読書会認定ファシリテータ、
一般財団法人しつもん財団認定ビジネス質問家、
経済産業省登録中小企業診断士(平成8年登録)。
楽天大学にて「もし楽天店舗さんがドラッカーのマネジメント論を学んだら」講師を務める。

営業インセンティブを増やしたのに社員の士気が上がりません。

営業力を強化するためにインセンティブをアップしてスタッフのモチベーションを図ろうとしているのですが、なかなか成果があがりません。一体どうしてなのでしょうか。

私が営業をしていたサラリーマン時代は、「たくさん契約をとってお金を稼ぐぞ!」とやる気が出たものでしたが……。

頑張れば頑張るだけ稼げる仕組みにしたのに、これで人が動かないなら、他に手の打ちようがありません。

真のモチベーションはお金以外のところで生まれます

報酬(お金)の不満がスタッフのモチベーションを失わせることは疑いようもありません。しかしだからといって、報酬を上げればそれだけモチベーションがグングンと上昇するかといえば、決してそうとも言えないのが難しいところです。

清水
清水
しかも強い金銭的動機で仕事をする人は、しばしば道徳から逸脱した行いをしてしまう危険性もあります。

営業成績トップで一目置かれていた人が、実は「裏ではえげつないやり方で営業をしていた」「水増し報告でズルをしていた」「顧客のことをカモとしか考えていなかった」……といった話は、枚挙に暇がありません。

そういた悲劇がなぜ起こってしまうのか。間違いなくその原因の一つには、インセンティブ方式で金銭的動機を刺激しようとする組織体制が挙げられます。

では、仕事のモチベーションは、どこから得ればよいのでしょうか。どうすれば、仕事のモチベーションが高まるようになるのでしょうか。

たとえば、将棋が大好きな人は、当たり前ですが「将棋を指すこと」に大きなモチベーションがあります。誰に頼まれたわけではないのに、「どうすれば勝てるのか」「こうすればもっと有利に戦えるのではないか」「あの局面ではこう対応すればいいのかもしれない」といったように、自ら進んで将棋を学び、強くなろうとしますよね。

清水
清水
実は仕事も同じで、仕事のモチベーションは、カネではなく、仕事そのものからモチベーションを得るのが理想なのです。

ボランティアの人たちのことを思い浮かべてみてください。ボランティアに携わる人々は、一銭のお金にもならないにもかかわらず、一生懸命に働きます。スタッフが見ているのは、ボランティアによって社会に与える「貢献」です。貢献(=目的・使命)の意識があるからこそ、ボランティアを続けることができるのです。

貢献に焦点を合わせることによって、コミュニケーション、チームワーク、自己開発、人材育成という、成果をあげるうえで必要な四つの基本的な能力を身につけることができる

ドラッカー『経営者の条件』

組織は道具である。(中略)したがって、目的すなわち使命が明確であることが必要である。組織は一つの使命しかもってはならない。さもなければ、組織のメンバーは混乱する

ドラッカー『ポスト資本主義社会』

大切なのは、経営者(あるいは役員)として、事業の使命を社員にしっかりと伝え、共有すること。顧客や社会のために、自分たちの会社がどんな貢献をしていくのか――事業のミッションを明確にすることで、スタッフのモチベーションは改善されていきます。

社員のモチベーションが低い、あるいはなかなか上がらないという場合、もしかしたらそこには、“そもそもこの仕事は何のために行っているのか”という意味付けが足りていない可能性があります。

清水
清水
事業の目的・使命を明確にすることではじめて、社員にお金以外の動機、すなわち「責任」を与えることができます。まずはぜひ一度、以下の問いを参考にしてみてください。

1. われわれのミッションは何か
2. われわれの顧客は誰か
3. 顧客にとっての価値は何か
4. われわれにとっての成果は何か
5. われわれの計画は何か

ドラッカー『経営者に贈る5つの質問』

最後に:ドラッカーを学んでみたい方へ

今回のアドバイスで引用したP. F. ドラッカーは、“マネジメントの父”や”経営の神様”と称され、20世紀の経営学に多大な影響を与えた人物です。

ドラッカーの言葉に励まされ、影響を受けた経営者は数え切れないほどいます。国内だけでなく、世界中でも、ドラッカーを経営に活かした実例は無数に存在します。

もし今回のQ&Aで少しでもドラッカーに興味を持たれたなら、ぜひ一度、ドラッカーのオンライン読書会に参加してみてください。経営者や個人事業主の方はもちろんのこと、学生や会社員/役員の方の参加も大歓迎です。この読書会を通じて、普通では知り合えないような人とつながることもできますよ。

ドラッカーは“拾い読み”をするよりも、一冊の本を読み込み、体系的に学んだほうが、より効果的にビジネスに活かすことができます。

読書会では、ドラッカーの実践によって業績改善やイノベーションを実現できた先輩が、自らの実体験をもとにアドバイスしてくれます。

「小手先の経営テクニックだけじゃ通用しないと痛感した」「どんな波風にも動じない信念を身につけたい」「経営の普遍的な原理原則が知りたい」という方は、ドラッカーのオンライン読書会で新しい発見や気づきを得られるかもしれません。

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ドラッカーを学んだ経営者やビジネスマンが実際に仕事や経営に活かして数々のピンチを乗り越え、成功を収めた実例を記事形式で紹介しています。


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