世界初のブラインド・ファシリテーター まもなく誕生! その1―【実践するマネジメント読書会の新たな可能性@青森】


2018年の春から、視覚に障がいを持っているある人をドラッカー読書会ファシリテーターに育成するための養成講座を始めています。
青森に住む角田まき子さん。還暦を少し過ぎた明るくチャーミングなおねぇさんです。
もともと、学ぶことが大好きなまき子さんは、これまでもドラッカー読書会に参加していましたが、自身がファシリテーターになることまでは考えていませんでした。

 

 

まき子さん、はじめの一歩を歩き始める

2017年秋の読書会サミットin 金沢で初めてお会いした時に、持ち前の明るさと物怖じしない姿勢、それと向学心の高さに惚れ込み、ファシリテーターへの道に半ば強引に引き込んでしまいました。
「正しいことは強制せよ」は、ドラッカリアン第1号で私たちの偉大な恩師、佐藤等先生の教えです。

同時期に北海道朝里で開催される読書会ファシリテーター養成講座第11期のメンバーになってもらうことにしました。
ファシリテーターに認定されるための要件の一つに、「全4回の合宿に参加する」というのがあります。
毎回、朝里まで来てもらうのは、やはり負担も大きいので最初の3回は青森で、最終回のみ朝里で11期の仲間たちと合流して卒業するという計画にしました。

 

まき子さんの強みを生かす

とはいえ、まき子さんには視力がありません。講座の内容に変化をつける必要があります。
出来ないこと、苦手なことをそぎ落として、残ったものの中にキラリと光る強みが見えてきます。
まき子さんには視力はないけど、その分、人の言葉を聞いて言葉の奥に潜んでいる本音を聞き分ける能力は卓越しているはず。

人が情報をインプットするとき、読む人と聞く人がいます。
同様にアウトプットするときにも、書く人と話す人がいます。
まき子さんは、聞く・話すが強みであるとの仮説を立てました。
あとは、この仮説を検証していくだけです。

 

まき子さんの独自のスタイルを模索する

これを前提に、ファシリテーター養成講座の内容を作りこみました。
もちろん、ファシリテーターとしての必要条件は、全4回の講座の中で身につけてもらわなければなりません。

実践するマネジメント読書会には、三つの目的があります。
其の一>知識を得ることではなく、実践すべき言葉に出会うこと。
其の二>実践を通して自らを成長させること。
其の三>ベーシックコースファシリテーターの目標は、読書会参加者が10回終了時には、一人で著作を読み本を使いこなせるようになること。です。
養成講座の中では、読む作業を聞くことに置き換えて、この役割を全うできる能力を身につけてもらうことにしました。

そうは言っても、いきなり一人でファシリテーションすることを目標にするのはハードルが高い。
幸い、青森には瀬川智美子さんという、とてもポジティブで勉強熱心で優秀なファシリテーターがいます。
まき子さんとは長年のお付き合いもあります。
この計画が成功するためには、瀬川さんの知識と献身的なサポートが欠かせません。

まき子さんと瀬川さん、二人の強みを組み合わせることで、強力なチームが出来上がるのではないかと感じました。
組織の役割は、一人ひとりの強みを共同の事業のための建築用ブロックとして使うところにある。『経営者の条件』」

こうして、初回の講座が3月31日と4月1日の二日間、青森市内でスタートしました。
まき子さんと瀬川さん、それに清水先生という強力な助っ人とわたしの四人での開幕です。

養成講座は始まったばかり。手探りと改善の連続ですが、これから講座の内容も少しずつ充実していくことでしょう。

ーつづくー

FavoriteLoadingお気に入りに追加
The following two tabs change content below.
Y_Tabata

Y_Tabata

田畑祐司(たばたゆうじ)1955年(昭和30年)札幌市生まれ。立命館大学卒業。 札幌市交通局で地下鉄・路面電車事業の安全統括管理者として企業マネジメントに携わり、現在、(一財)札幌市交通事業振興公社の常務理事。安全輸送と顧客視点をあたりまえの企業文化にするために「体系化されたマネジメント」の重要性を痛感しドラッカーを学び心酔する。交通局在職中に読書会認定ファシリテーターとなって以降、組織の内外でドラッカー読書会・実践するドラッカーセミナーなどを主宰している。還暦を無事に通過し、現在の家族構成は、妻一人とうさぎ一羽。 趣味は、山歩き、スキー、クロスバイクなどの肉体系とドラッカー関連書籍の読書(つん読から精読まで)などの知識系。

コメント