各地で開催される「実践するマネジメント読書会🄬」を紹介するシリーズ。今回は、北海道の函館市で開催されたベーシックコースをレポート。
会場は函館観光の入口となる「十字街」に近い場所。ブックカフェ「irodori(イロドリ)」さん。オーナー・吉田麻子さんが経営するカフェ。
ファシリテーターは川島眞一さん。地元函館でELという発光材を製造する(株)エルフィンの社長だ。この読書会ではドラッカーの『プロフェッショナルの条件』を読み進めている。
読書会の会場は、ブックカフェイロドリさんの店内。テーブルを移動して会場をセッティングする。
冒頭、ドラッカーの翻訳者である上田惇生先生の講演音声をBGMに流し、この本『プロフェッショナルの条件』について言及している部分を聞き合った。
この日の参加者は5人。学校の先生・IT系の会社員・介護施設の職員さんに加え、見学者。
会は参加者が気になった部分を読み上げ、その意味について発表し、進行役であるファシリテーターの川島さんがコメントするといった内容。
会場がカフェであることから、コーヒーなどを飲みながらの読書会。
時折、通りを走る函館の市電が通過し、電車の音が”函館感”を演出する。
川島さんのカン高い声での解説。その言動はドラッカーの代弁者のようだ。
今回の課題章はパート2「働くことの意味が変わった」の第2章。「なぜ成果があがらないのか」。
・成果をあげる能力とは何か
・現代社会の中心的存在
・すべてのも者がエグゼクティブ
・働く者をとりまく組織の現実
・組織の存在理由
・成果を大幅に改善する方法
・それは修得できる能力である
という、とても気になることが書かれた重要な章。
川島さんはどのようにドラッカーがこの本を書いたのか。その背景などについて説明された。
店内はブックカフェだけあって、ドラッカーのエターナル版などがずらりと並ぶ。気になった部分はすぐに手にとって参照できるところがすばらしい。
1時間半の読書会の後は、懇親会。会場そのまま。乾杯できるところが、函館会場の良いところ。この後、店のオーナー吉田麻子さんが腕を振るった料理が出てくる。
「『読書会』という定期的な場の力をつかって本を読み合うというトレーニングを重ねてほしい」と川島さん。セルフマネジメントの重要性を説く読書会は、アットホームな空気が流れていた。




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このたびは見学者として参加させていただき、ありがとうございました。
『シフトとは戻らない変化であり、知覚するもの』など、会員の皆さんが選んだページそれぞれを解説されると
一人で読んでいる時には考えられない程、内容をイメージしやすくなるのが衝撃的でした。
まずは通読し、改めて仲間に加えていただけたらと思っています。
その際は、どうぞよろしくお願いいたします。
うれしいコメント、ありがとうございます。
そうなんです。そのとおりなのです。
ひとりで読んでいる時と数倍、中身の理解などがちがってくるんです。
ぜひ、ぜひ、お仲間に!
先日は、読書会にご参加いただきましてありがとうございました。
読書にもいろいろな方法があると思いますが、複数で同じ箇所を読んで感想を述べ合うことで理解が一段と深まりますね。私が読書会に参加するようになったのも、まったく同じ動機からです。
ものごとを始めるときには、当たり前ですが誰しも「初めて」からのスタートです。課題本を読んでいなくても、理解出来なくても当たり前です。
今回の見学が、読書を通じての成果の上がる行動のスタートになれば、こんなに嬉しい事はありません。
是非、今後も一緒に読み進めていきましょう!そんな仲間になっていただくことを節に願っております。
コメント、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。