旭川市でドラッカー本を読み合う「実践するマネジメント読書会®」レポート


北海道の旭川市は道北の中心都市。人口34万人、札幌に次ぐ第2位のまちだ。ここでドラッカーの著作を読み合う読書会が開催されて11年。まちの中心部で月1回開催される「実践するマネジメント読書会」に参加してみた。

そのようすをレポートしよう。

読書会の会場は(株)彩暮(さいくる)さんのショールームコーナー。カーテンをメインにインテリアコーディネートの会社だ。JR旭川駅からも近く、徒歩約10分。住所は、旭川市5条通6丁目4。

旭川の「実践するマネジメント読書会®」は18時半からスタート。前半はベーシックコース。進行役のファシリテーターは伊藤正光さんだ。伊藤さんは(株)北海道健誠社の営業部次長。ホワイトボートに書かれたマネジメントの体系図の説明から始まった。

この日は『経営者の条件』本から、第5章「最も重要なことに集中せよ」という部分を読み合う。参加者は事前に本を読んできて、気になった部分に線を引いたり印をつけたりしている。一人ひとり、順番にその部分を読み上げ、なぜ、気になったのかを自由に発言していく。

最初の人は138ページの1行目。「成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。成果をあげる人は最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない」という部分を読み上げた。

「日々、あれもこれもやっています。ドラッカーが言うように一つに集中して片付けていかなければダメなんですね。ムダな時間をたくさん使っていたような気がして反省しています」といった内容を発表。

参加者の発表に関して、ファシリテーターの伊藤さんからコメントがある。

「集中に関して。ドラッカーは『まとまった時間が必要になる』と言っているんですね。こまぎれの時間、すきま時間ではダメだということです。集中のためには厳しい時間管理が必要となります。加えて、147ページから書いてあるんですが、『劣後順位の決定』ということがカギになります。劣後順位って、あまり聞いたことのないことばですよね。普通、優先順位はよく聞くと思います。でも、ドラッカーは取り組むべきではない仕事の決定とその決定を守ることが大切だと、言っています」と。

会では、「集中」に関して、ある会社での時間管理に関する話しが出た。営業部の全員に何に時間を使っていたかという記録を取ってみたそうだ。すると、驚くことに実際の面談時間は予想よりはるかに少ない時間だったことがわかったという。そこで、この会社では、面談時間を増やすためにさまざまな対策が講じられ、成果をあげているという。

このような現場で起きている生々しい話しや、共通の課題などが聞けるのは、ドラッカーの読書会ならではのこと。

読書会の後半はアドバンスコース。ファシリテーターは瀧野雅一さんに替わり、課題本は『現代の経営[下]』に。瀧野さんも旭川に拠点を置きクリーニングやリネンサービスを担う(株)北海道健誠社の代表だ。この日は第19章「IBM物語」と、第20章「人を雇うということ」の2つの章を読み合った。

参加者はひきつづきの人に、遅れてきた方も。卸会社の社長、家具製造の工場長、学校の先生などなど。

ちなみに、旭川の会場主でもありファシリテーターの相澤元恵さんは、たまたま、欠席だった。残念。

ちなみに瀧野さんは、地元・旭川で発行される経済雑誌『メディアあさひかわ』という月刊誌に1ページの連載をしている。コーナー名は「ドラッカーに学ぶ経営マネジメント」。

ドラッカーの教えを一人でも多くの方に知ってもらいたいとの思いから、2018年の2月から開始した。すばらしい活動。

 

旭川の読書会「実践するマネジメント読書会®」、次回は9月25日(火)。

関心のある人はぜひ、参加してみてほしい。

お試し参加もあり。

 

実践するマネジメント読書会

 

 

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花岡 俊吾
1965(昭和40)年、北海道恵庭市生まれ。高崎経済大学卒業、(株)ピーアールセンターにて広告・マーケティング業務に従事。2007年独立、「北海道体験.com」のプロジェクトに参画。人口減少の道内経済に貢献すべく、北海道の新しい体験観光情報の発信をライフワークにする。カメラを片手に、年間100日以上をアウトドアフィールドで取材活動。新聞記事連載やWEBコンテンツ制作がメインの仕事。P.F.ドラッカーの読書会、札幌ビジネス塾に10年以上通い、上田惇生先生のサイン入り『経営者の条件』は家宝。著書に『アウトドア&感動体験ガイド北海道』(北海道新聞社)。休日はマラソンと登山に勤しむ。

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