痛感、ドラッカーの5つの質問の意味と今回の北海道胆振東部地震-いま、思うこと


「実践するマネジメント読書会®」に初めて参加して10年が過ぎました。

読書会に毎回参加する時に事前に範囲を読む時は(他の参加者の方の多くもそうだと思いますが)自分の生活や仕事と関連づけて読む。そして、ファシリテーターの方や他の参加者の仲間のコメントから様々な気付きを貰ってきました。

 読書会初参加から10年余りが経過して、ドラッカーの言葉と自分の仕事をより深く考える痛ましい事態が先日故郷北海道で起こりました。そう、9月6日(木)3時8分に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震でした。

「顧客は誰か」と「顧客にとっての価値は何か」を痛感した数日間

 6日朝会社に出社すると会社も大騒ぎでした。なぜなら、東日本大震災の際にさえ起こらなかった「ブラックアウト」という事態が起こり北海道全域が停電になっていたからです。私の会社は全国(北は北海道から南は沖縄まで)にエネルギー供給・流通設備を保有しており、各地方のエネルギー供給の一旦を担っています。

私の部署そのものは国内のエネルギー供給事業の企画部門で直接の管轄ではありませんが、同じ事業本部内の隣の部署は設備運用箇所で北海道地方の自社設備状況や運用見込み等についての打ち合わせが朝から行われており、6日お昼頃には自社設備への無被害、翌7日昼頃には運用見込みがつき、ブラックアウト回避への会社としての見込みがついた事を聞いた時に私の頭に浮かんだのは、読書会の場で頻繁に触れられるドラッカーの「経営者に贈る5つの質問」の中の「顧客は誰か」「顧客にとっての価値は何か」という質問でした。その時に考えるよりどころとなったのは会社の企業理念でした。

自社の企業理念から「5つの質問」を考える

 ドラッカーのこの2つの質問を考える際によりどころとなったのは会社の企業理念「わたしたちは人々の求めるエネルギーを不断に提供し、日本と世界の持続可能な発展に貢献する」でした。

 私の会社は海外事業も展開しているため「自分たちの部署」という条件で考えてみました。

 現段階では、「顧客は『日本に住む全ての人たち』」、「顧客にとっての価値は『日本に住む全ての人たちに日常の生活や経済活動を送って戴く事』」と考えます。

 

読書会での学びから未来を

 今回、北海道で地震があった他、日本は今年、大雨・台風で甚大な被害にも見舞われました。

 日本のエネルギー自給率は一桁台と先進国の中で最低レベルという現実、資源の地政学リスク、地球温暖化問題、再生可能エネルギー拡大、電力・ガス自由化等、エネルギー事業を巡る複雑な課題に加え、自然災害リスクも考えなければならない事を今回改めて学びました。

この答えを見つける事はそう容易ではありませんが、これも読書会で取り上げた『創造する経営者』の「企業にとって行うべき三つの仕事」(「今日の事業の成果をあげる」、「潜在的な機会を発見する」、「明日のために新しい事業を開拓する」P.3)を意識して日々の仕事に邁進したいと思います。

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八谷 俊雄

八谷 俊雄

1966(昭和41)年、札幌市生まれ。北海道大学卒業後、現在も勤務している某エネルギー会社に入社。地方機関(札幌・青森・名古屋)、本社(東京)各部署、出向で様々な業務を経験。2008(平成20)年春から開催されている東京での「実践するマネジメント読書会」に参加。仕事・学び(ドラッカー等)・プロボノ(東北社会起業家支援)・同窓会(高校・大学・大学院)活動の「四刀流」の傍ら、趣味である旅行(国内はプライベート・出張等で国内は47都道府県全て、海外は約30か国を訪問)を旭川市出身の妻と楽しむ。

“痛感、ドラッカーの5つの質問の意味と今回の北海道胆振東部地震-いま、思うこと”へのフィードバック

  1. 佐藤 等 佐藤 等 より:

    地震という自然現象によって引き起こされたブラックアウトという社会現象。
    渦中で体験し多くのことを知覚しました。
    機会をみてアウトプットできればと考えています。

コメント