みなさんこんにちはー!
今回も『人生を変えるドラッカー』を使ってドラッカーのセルフマネジメントを解説していきます。
この小説の中では3人の主人公が自らの仕事での課題解決のために、
とある偶然から『ドラッカー読書会』に通い始める話です。
この『ドラッカー読書会』で彼らは『経営者の条件』という本を知り、
前回述べた「成果をあげる5つの能力」を実践して身に着けていくのです!
実は筆者の私、吉田麻子も『ドラッカー読書会』のすごさに感銘を受けた一人です。
私とドラッカーの出会いは2006年のことでした。
きっかけは、このDラボでもおなじみの佐藤等先生(『実践するドラッカーシリーズ』ダイヤモンド社:編著者)が札幌を中心に主宰する「ナレッジプラザ」という学びの会でした。
当時私のメインのお仕事は「カラーの講師」でした。
似合う色や気になる色などを知り、人生に役立てていただくために全国で各種講座を実施していました。
(現在は函館にてブックカフェイロドリを経営する傍ら、全国でカラーやドラッカーの講座を実施しています)
ばたばたと忙しいわりに成果のあがらない日々を過ごしていたのですが、
佐藤等先生やその周りの方々が『経営者の条件』を読んで実践し、成果をあげているのを見て、私も読んでみようと『経営者の条件』を手にしました。
ところがひとりではなかなか読めません。
それは他の皆さんも同じことのようです。
そこでうってつけなのが「読書会」という存在です。
佐藤等先生は、ドラッカーの読書会を北海道を中心に何百回と実施されており、その読書会からどんどん鮮やかな変化を遂げる人物があらわれるのを私は当初指をくわえてみているだけでしたが、
その参加者の方々の生き生きとした変化をぞくぞく目撃するにつれ、
「ドラッカーもすごいけれど、この『読書会』という場がとにかくすごいんだ!」と思うようになりました。
この「読書会」という場がすごいんです!まさに奇跡の読書会です!
案の定、いろいろな要望が集まり、大人気となります。
そのうち佐藤等先生おひとりではあまりの人気に手が回らないようになり、読書会のファシリテーターを養成することになりました。
私も二期生の門を叩き、ドラッカー読書会のファシリテーターをするようになりました。
今では全国で100名を超えるファシリテーターが誕生し、各地で読書会が行なわれています。
(佐藤等先生が養成したファシリテーターたちによるドラッカー読書会は「実践するマネジメント読書会🄬(実マネ読書会)」といいます。全国での詳しい実施予定はこちらをご覧ください)
さて、ではその奇跡の読書会とはいったいどんなものなのでしょう。
実は『人生を変えるドラッカー』はこの読書会をステージに書いた小説なのです。
読書会主催者の東堂先生はいわば我々のファシリテーターの仲間みたいなものです!
東堂先生に読書会とは何ぞやを解説してもらいましょう!
東堂先生が『読書会』を語る
以下引用です。
「それでは、さっそく始めましょうか」。そういうと、東堂は一枚の紙を配った。
ドラッカー読書会について
■読書会の進め方
・月に一度、一回につき90分の実施
・事前に該当の章を読み、気になるところに線を引いてくる
・当日は線を引いてきたところを読み上げ、コメント(感想、質問、報告等)を発表する
■読書会の効果
・一人で読書するよりも、多様な視点を得られる。
・会話をすることにより、さらに理解を深めることができる。
・実践者の報告により、「読む」から「行動する」へと変化を促される
■課題図書
・ドラッカー名著集①『経営者の条件』(上田惇生訳、ダイヤモンド社)
「最初にまず、この読書会について説明させていただきますね」。東堂が切り出す。
「読書会の進め方そのものはとてもシンプルです。課題となった章をあらかじめ読んできてもらい、気になったところに線を引いてきてもらいます。そして、気になった理由や感想などを報告し合うだけです」
「読書会形式はいろいろな学びがあって面白いんですよ。やはり一人で読むのと違って、視点の数だけ気づきもありますし、わからないところも助け合えるので、理解しやすいです。難しく考えず、リラックスして楽しみましょう」
引用を終わります。
難しそうなドラッカーの本を前にして、東堂先生は「リラックスして楽しみましょう」とあえて言っているわけです。
いかがでしたか。
事前に該当の章を読んできて、気になるところに線を引いてくる。それを当日コメントと共に読み上げる・・・。
「このぐらいなら、初心者の自分でも、参加できるかもしれない」
「まったく未読だった自分でも、劇的変化が起きちゃうのかしら・・・」
「完全に理解できなくてもいいんだったら、大丈夫かな」
そんなささやきが聞こえてきそうではありませんか。
この最初の敷居がなんとなく低い感じ、が読書会の魅力のひとつでもあるなあと私は思います。
最初から専門的な会話が飛び交う難しそうな場であればちょっと躊躇するけれど、この形式ならば。。。
「読書会」というエキサイティングな場に興味を示してもらいたいということも、本書を書いた大きな動機の一つです。
以上で、『ジンドラを読む前に』のガイダンス的内容を終わります。
これまで
・「成果をあげる5つの能力」とは
・「ドラッカー読書会」とは
について、東堂先生に解説をしてもらいました。
来週からはいよいよジンドラの中身に入っていきます。
お楽しみに!


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