ドラッカーを学ぶ、ということはドラッカーの言葉を現実に使うということです。
佐藤等先生の読書会でドラッカーを学んできた私にとって、それは当たり前のことです。
しかし、ドラッカーの言葉は抽象度が高く、また、私の頭を懲り固めているカビの生えた常識なんぞは軽く飛び超えて行きますから、ドラッカーの言葉を実際に現実に落とし込んで使う、というのはなかなか難易度が高いのです。
「実践するマネジメント読書会🄬」では、このあたりの訓練をしていきます。
つまり、ドラッカーの文章を読んで、その文章に当てはまる自分の現実を拾い上げて発表したりします。
読書会に参加してみると分かりますが、これは、そんなに難しいことではありません。
ドラッカーは「思考を活性化させる書き手」と言われています。
ドラッカーの文章を読んでいると、一生懸命に仕事に取組んでいる人であれば、必ず、自分の仕事のあれや、これやについて考え始めてしまいます。その文章に線を引き、考えたあれこれを発表すれば良いのです。それが読書会です。
そして、実は、これだけでも、読書会に参加するメリットはあります。
なぜなら、一人で思い悩んでいるときは、自分は特殊な状況に置かれていて、天涯孤独であるように感じられるものですが、その悩みが、ドラッカーの言葉と結び付けられることで、より普遍性の高い、一般的な問題として捉えられるようになるからです。
そして、これがドラッカーの不思議なところなのですが、読んでいて思い出すことは、いわゆる「仕事」に限らないのです。
子育てのこと、夫婦関係のこと、ボランティアのこと、趣味の集まりのこと、などなど、とにかく今、一生懸命に取り組んでいることなら、どんなことにでも繋がっていきます。
どんな悩みも、ドラッカーの言葉と結びつくことで、取り組むべき課題に変わります。
これから、Dラボの私の投稿では、そのようなドラッカーの言葉を実際に結び付ける事例を、紹介していきたいと思います。
これまで私が勉強のために書いてきたブログ
「ドラッカーを学ぶ/埼玉のドラッカリアン」
のネタも使っていこうと思っています。
よろしくお願いします。

和光 良一

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