人生100年時代の先人:絵で見るドラッカーの人生【1957年】(1909〜2005年)


絵で見るドラッカーの人生【1957年】

「このポストモダンの世界」

フレームワークのほうがスキルより大切である。マネジメントについても言える。マネジメントとは実は多くの異なる領域からの方法知の濃縮物である。そのなかで核となるのはフレームワークのほうである。

マネジメントがなぜ体系化されるに至ったか。必要だったからに他ならない。実はマネジメント成立に関わる問題意識は、脱モダンのたくらみと同根だった。モダンすなわち近代合理主義では立ちいかぬ組織社会を生きるために編みだされたものだった。それをドラッカーの用語で表現するならば、「このポストモダンの世界」ということになる。

あるいは、フレームとゲシュタルト(全体は部分の寄せ集めではなく、それらの総和以上の全体構造とする)すなわち形態に関する意味と解釈の世界である。道である。道とは形であり、形態である。

全体を全体として把握すること、欠けた陶器に永遠の美を見出すように、形に精神が宿るとする考え方である。

形態の世界は、因果を説明し尽くす必要がない。合理の世界ではない。知覚の世界である。うまくいっていることがわかれば、それを使えばいい。うまくいかないならば、使わなければいい。

とするならば、形態の世界とは、型を手段として使用しつつも、型を絶対視はしていないということである。日本画も同じであろう。ドラッカーがあのような芸術に惹かれたのも、そこにある形式と姿勢に共鳴したからだった。『ドラッカー入門 新版』より

※この情報はのp.281~の『ドラッカー入門 新版』「ドラッカー年譜」をもとに制作しています。より深い背景の理解には同書をお薦めします。

FavoriteLoadingお気に入りに追加
The following two tabs change content below.

五月女 圭司

『人生を変えるドラッカー』を読んで「人生は変えられるよ!」と、神さまの声が聞こえた気がした55歳の会社員。己と向きあうには師匠がいる。私の師匠はドラッカー教授の「ことば」(お逢いしたことはありませんが…)。個人も組織も「地域貢献」が人生のテーマ。私のミッションは「人」と「ドラッカー」と「音楽」をつないで笑顔が絶えない社会を創るために日々まい進すること。

コメント