個人・組織・社会の関係を理解し、 ドラッカー理論で「働くこと」を 成果と幸福につなげたい 経営コンサルタント 鹿島晋さん サキュオ・コンサルティング


  

個人・組織・社会の関係を理解し、ドラッカー理論で「働くこと」を成果と幸福につなげたい

 

経営コンサルタント 鹿島晋さん

サキュオ・コンサルティング(株)代表取締役

略歴 1978年、横浜市生まれ。

ドラッカーのマネジメントをベースに

中小企業の経営企画をサポートする専門家。

 

セミナー参加から、ファシリテーターへ

 

●仕事内容についておしえてください

当社は働くことを通して、幸せを実感できる人を増やすコンサルティングを得意としています。

創業は2010年。

「働くこと」を“成果”と“幸福”につなげることがミッションです。

一方で、自ら気づき、自ら考え、自ら動く個とチームのためのアドバイスをしています。

私はEC業界で10年ほどヒット商品の企画開発と販売戦略の立案にかかわってきました。

年間1億円を超えるヒット商品を世に出してきたこともありました。

こうした販売ノウハウに加えて、私がこれまで学んできたドラッカーのマネジメント理論や脳科学・心理学などをおりまぜて売上を伸ばすこと。

仕事を効率化することを依頼企業にアドバイスしています。

 

●ドラッカーの本にふれたのはいつですか

2007年に「プロフェッショナルの条件」を買ったのが最初だったかと思います。

でも、なぜその時に買ったのか。どういった経緯で購入したのか、記憶にないのです。

一読したまま、本棚にしまわれていたんです。

その後、2012年の1月にナレッジプラザに入会。

京の「マネジメント塾」に参加しました。

いきさつとしては、前職の先輩がセミナーを主催するから参加してほしいと。

エントモ(遠藤友彦)さんのセミナーでした。

そのセミナーのゲスト講師として『人生を変えるドラッカー』の著者・吉田麻子さんに出会い、吉田さんの講座にも参加しました。

次に何か学びたいと思っていたところに、吉田さんから佐藤等さんの講座を紹介してもらった、という流れです。

実は、はずかしながら20歳代のころは、10年間で10冊くらいしか本を読んでいませんでした。

ある時、二宮尊徳の本に出会い、書かれていたことにハッとしたことがありました。

以来、本に学ばねばと思って読書に勤しんでいます。

 

 

●ドラッカーにふれるきっかけは

大学を卒業し、大企業のサラリーマンをしていていました。

そのころ、この会社で40年間も働き定年を迎えるというイメージがもてませんでした。

仕事は順調。

営業マンとして成績も上げましたが、体調をくずし父親の会社に転職しました。

その会社がなんと3年で倒産。

しかたがないので、とりあえず独立してみようと。

2010年、一人で会社をつくり仕事を始めました。

運良く、スタートしてすぐにお客が現れ、なんとか食える状態にはなりました。

翌年、東日本大震災が起こりました。

「自分はこの人生を何に使いたいのだろう」と。

もともと持っていた根本的なテーマに思いを巡らせることが多くなりました。

そんなことから、いろいろな学びの機会を求めていたんだと思います。

 

●その後はどのように

「実践するドラッカー」というワンディセミナーを受講しました。

思考編・行動編・チーム編と、フルコースを受けました。

おもしろいなあと思いました。

仕事がコンサルティングだったこともあり、使えるなあと。

そこから読書会に参加するようになりました。

「成果をあげることは習慣である」という言葉が印象に残っています。

当時は『非営利組織の経営』本が好きでしたね。

マネジメントの全体像が理解できて、文体も読みやすかったからでしょうか。

この本を読んで初めて、マネジメントの何を学んでいたかといった“全体の絵”が見えた思いがしました。

最近は『すでに起こった未来』が好きですね。

日本画に見る日本という部分とキルケゴールの箇所が特に好きです。

私は、個人と社会の関係性を理解できていませんでした。

個人が望む自己実現と社会的な自己実現は対立関係にあるように思っていたのです。

このことに、ドラッカー教授自身も悩んでいたということに共感を覚えたからでした(笑)。

 

 

●ドラッカーから学んだことは

サラリーマン時代、会社の経営に関してなんかおかしいなあと思っていたことがよくあったんです。

組織に属しているのだから、指示・命令に従うのはあたりまえだろう、といったことが気持ち悪かったんですね。

両親がともに自営業をしていたことも影響していると思います。

組織が内向きな傾向になり、顧客の方を向いていないことが気になっていました。

そのような状態に違和感を抱いていたのですが、ドラッカーを読んだことで、そんなマネジメントは間違いではないか、と再認識しました。

 

●ファシリテーターへのきっかけは

2013年、読書会のファシリテーターになろうと思いました。

佐藤等さんに「受けてみたら?」と。

言われたことは素直にやってみようと思ったからです。

以来、ドラッカーの一連の著作をしっかりと読み込みました。

養成講座に入って「他人の目線で本を読む」ということを初めて経験しました。

その時「ああ、自分は読めていなかったんだなあ」と痛感させられました。

 

 

行動を変えるお手伝いで成果につなげる

 

●ドラッカー理論をどう実践していますか

前職はコンピューターの関連会社でした。

その会社では営業のプロセスを管理するツール類がとても充実していました。

あとでわかったのですが、それらはすべてドラッカーの思想によって作られていたことに気づいたのです。

こうしたツールの背景にあるドラッカー理論をつかったコンサルティングを企業や個人にしています。

成果としては、「業務の効率化によって2〜3割り残業時間が減った」というようなクライアントが増えています。

数でいうと、20〜30社近くが成果をあげています。

以前、ネットショップをやっていた経験から商品企画にもかかわっています。

メーカーの人はえてして、作りたいものを作って販売しています。

いわゆるプロダクトアウトの状態。

しかし、売れる商品はお客が欲しいものをこれくらいの価格でということが必須です。

「プロ顧客」という立場で、売上を伸ばすアドバイスをしています。

わたしが媒介となってヒントを与えて、工場の職人さんとやりあって商品をつくっていったりします。

 

●今後はどのような活動を

コンサルティングの仕事としては、依頼先の企業やスタッフの方に「明日の行動を変えること」のお手伝いができればと思っています。

売れつづけるために組織はどうあるべきか。心豊かに生きるためにはどうすればいいのか。

ドラッカーマネジメントの原理原則を実際のクライアント先の組織の中で実践する。

すると個々の幸せをつかむことにつながるだろうと思っています。

人間関係も、仕事の生産性も今よりもっと変えることができると思うのです。

ドラッカー理論を、知って、使って、みんなでやってみようと。

これからも成果をあげつづけたいと思っています。

 

 

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花岡 俊吾
1965(昭和40)年、北海道恵庭市生まれ。高崎経済大学卒業、(株)ピーアールセンターにて広告・マーケティング業務に従事。2007年独立、「北海道体験.com」のプロジェクトに参画。人口減少の道内経済に貢献すべく、北海道の新しい体験観光情報の発信をライフワークにする。カメラを片手に、年間100日以上をアウトドアフィールドで取材活動。新聞記事連載やWEBコンテンツ制作がメインの仕事。P.F.ドラッカーの読書会、札幌ビジネス塾に10年以上通い、上田惇生先生のサイン入り『経営者の条件』は家宝。著書に『アウトドア&感動体験ガイド北海道』(北海道新聞社)。休日はマラソンと登山に勤しむ。

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