著者が語る『人生を変えるドラッカー』を100倍生かす方法!主役の一人、徹の場合その1「時間を管理してみよう」―人生を変えるキッカケとなる5つの習慣


今週からはジンドラの主人公のうちのひとり、堀川徹の例を書いていきたいと思います。

堀川徹はカフェプレミアンのオーナー。もうすぐ40歳。

妻、礼美と娘、アンの三人家族です。

もともと生命保険会社の法人営業部に勤めていましたが、長く夢見ていたブックカフェ開業にこぎつけ、現在は立ち上げたカフェを軌道にのせるべく奮闘中です。

そんな徹は、どのようにしてドラッカーと出会ったのでしょうか。

実は、カフェ開業にあたり融資窓口にいた大学の読書サークルで旧知だった村上先輩からの紹介でした。

 

以下、引用します。カフェプレミアンのレセプションパーティのシーンです。

「村上先輩、今日はわざわざありがとうございます」。深々とお辞儀をして、手元のグラスにワインを注いだ。

「いよいよ、明日ですね」。村上は店内を見回した。

「それにしても……、堀川のカフェへの思いって、大学の頃から変わっていないんだな」

徹の脳裏に、遠い過去の光景が浮かんできた。たしかに大学の頃、カフェに関する雑文をサークルの同人誌に書いたことがあった。あんな些細な文章を覚えてくれていたんだと思うと、徹は胸がいっぱいになった。

「ところで堀川」、村上は真顔に戻り、おもむろに鞄から一枚の紙を取り出した。「ドラッカー、読んだことはあるかな」

「恥ずかしながら、ちゃんと読んだことはないです。名言集は持っているんですけど」

「そうか。これからカフェ経営を続けていくにあたって、いろいろ悩みごとも出てくると思う。ドラッカーは心強いパートナーになるはずだよ」。そういってチラシを見せた。

「琴似駅の近くでドラッカーの読書会があるんだ。読書会はすでに何年もの実績があって、参加者の評判もすこぶるいい。以前紹介した若手経営者も、視界が開けたって喜んでいたよ。よかったら、どうかな」

引用を終わります。

こうして堀川徹は「ドラッカー読書会」と運命的に出会います。その後、仕事で出会った杉並柊介を誘い、柊介が夏子を誘い、この三人の主人公がドラッカーのセルフマネジメントによって人生を変えていきます!


「汝の時間を知れ」

徹がドラッカーの読書会に通うようになって3回目。『経営者の条件』の第二章『汝の時間を知れ』を読む回で、徹は大きな大きな「時間管理」という視点と出会うことになります。

以下引用です。

東堂の台詞からです。

「みなさん、『経営者の条件』第二章は読んできましたね。ここからが、いよいよ本番です。成果をあげるために身につけるべき五つの能力が、章ごとに明らかにされていくわけです。第二章のタイトルは『汝の時間を知れ』。要するに、時間管理についての章です。では、堀川さんお願いします」

堀川徹が本を片手に、線を引いてきた箇所を読み上げた。

通常、仕事についての助言は「計画せよ」から始まる。もっともらしく思えるが、問題はそれではうまくいかないところにある。計画は紙の上で消える。よき意図の表明に終わる。実行されることは稀である。

私の観察では、成果をあげる者仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。時間が何にとられているかを明らかにすることからスタートする。次に時間を管理すべく、時間に対する非生産的な要求を退ける。そして最後にそうして得られた自由になる時間を大きくまとめる。

『経営者の条件』p46

 

「妻にもよく怒られるんですが、自分、どうにもせっかちなんです。すべてを大至急やろうとしてしまう。この文章を読んで改めて、いきなり仕事に取りかかるのではなく、まず時間をつくり出すことのほうが先だって気づきました。でも正直、余裕がなくて……」
「堀川さん、ありがとうございます。冒頭のとても大切な一文を読み上げてくださいました。ではこの章について少し説明します」

 東堂はホワイトボードに「時間」と書いた。
「『汝の時間を知れ』。神々しいタイトルですよね。原題は「Know Thy Time」。古代ギリシャ語の格言「汝自身を知れ」、Know Thyself を意識してつけたようです」
「成果をあげる能力について具体的に読み進めていこうとする私たちに、まず、ドラッカーからの高らかな警鐘が鳴り響くのです。「汝の時間を知れ」と。時間について知ることは、第一に挙げられているほど、重要なことなのです」
 そういうと東堂は、丁寧な字で三つの言葉をホワイトボードに書き加えた。

   時間
      記録
      整理
      まとめる

引用を終わります。
徹はここから自分の「時間管理」と向き合っていくことになります。
めちゃめちゃ忙しいカフェオーナーとしての日々に、どうやって時間管理をしていくのか。
「記録する」「整理する」「まとめる」を具体的にどのように実践していくのか・・・。
なかなか一筋縄ではいきませんが、面白い展開になっていきますよ!

次回は具体的に徹がどうやって時間管理を実践していったのかを見ていきましょう。

次回もお楽しみに!

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吉田麻子
(株)カラーディア代表取締役、カラーセラピスト、パーソナルカラーリスト、カラーコンサルタント、ドラッカー読書会ファシリテーター、志喜彩塾塾長、作家、函館市西部地区にあるブックカフェirodoriオーナー。 ◎色彩検定1級、東商カラーコーディネーター検定ファッション色彩1級、東商カラーコーディネーター商品色彩1級、東商カラーコーディネーター環境色彩1級。 ◎「人は必ず輝く!」をテーマに、色彩やドラッカーなどの講演、講座、セミナー、執筆等の活動を実施。志を立て、身の回りのことに喜び、彩り豊かに生きる「志喜彩塾」を全国(札幌、青森、岩手、仙台、新潟、東京、浜松、名古屋、伊那、富山、大阪、神戸、福山、徳島、高知、下関、北九州、久留米、熊本)で実施するほか、なないろ塾、カラーセラピーやパーソナルカラー、ドラッカー読書会、カラーリストと読む源氏物語等の講座を実施している。オーナーである函館のブックカフェirodoriにて連日実施している「カラー占い」も好評。 ◎ 著書に『7色のすごいチカラ!』、『実践する色彩学』(ともにエイチエス)。 『人生を変えるドラッカー』(ダイヤモンド社)。◎ほぼ毎日発行のまぐまぐ有料メルマガ「吉田麻子のLOVEPOWERエッセイ」が好評。

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