著者が語る『人生を変えるドラッカー』を100倍生かす方法!主役の一人、徹の場合その3「時間を記録してみよう!」―人生を変えるキッカケとなる5つの習慣


ドラッカー読書会で、時間管理の手順として「記録する、整理する、まとめる」を東堂先生から説明されたカフェプレミアンオーナーの堀川徹。
朝から晩まで大忙しの徹は具体的に時間管理とどう向き合っていくのでしょうか。

時間がない!!!

では徹の日常を見ていきましょう。
以下、引用です。



(まずい、営業活動に行く時間が全然ない)
 血の気が引いていく思いだった。念願のカフェ開業に燃え、早朝から夜更けまで働いているつもりだった。しかし実際には、雑事にばかり時間を取られている気がする。カフェプレミアンが軌道に乗るまでの道筋を、何百もの手が邪魔しているかのようだ。
(何でこんなに時間がないんだ……)
 徹はふと、この間の読書会を思い出した。バッグから『経営者の条件』を取り出し、第二章をぱらぱらとめくる。
(ええと、時間をつくり出すにはまずどうすればいいんだったっけ……)

 

『知識労働者が成果をあげるための第一歩は、実際の時間の使い方を記録することである』
           『経営者の条件』p57   

 

「ああ、まずは時間の記録だったな……。でもそんな余裕ないわ。こんなくそ忙しい状況で、できるわけがないっての」
 ぶつくさ悪態をつく徹の脳裏に、東堂の台詞がよみがえった。
―記録すれば、いらないものが明らかになります。
―まとめられるものも見つかるでしょう。
―そうやってかたまりの時間をひねり出し、真になすべきことに使うわけです。
「その、時間を記録する時間がないんだよ……」
 徹はふうっと息を吐き出した。今日も帰りは夜半過ぎになりそうだった。

 その夜、徹が疲れて自宅に帰ってくると、もう日付が変わっていた。アンの寝室を音を立てずに覗いてから、徹は妻がダイニングで用意している遅い食卓についた。
「こんな時間まで食べなかったの?」
「店閉めたあと、パソコンに向かってると時間忘れるんだ。腹減った」
「もたれるから、おうどんにしました」

ーここで引用いったん終わりますー
このあと徹は礼美から家族の大問題を告げられ、プライベートにも時間を使えていないことに気づくのです。
もう本当にいよいよ真剣に時間の捻出ができるようにならなければというところまで徹は追い詰められていきます。
そしてついに!ついに!時間の記録に着手するのです!!!

時間を記録してみよう

以下引用です。

(もうやるしかないか……、ドラッカーのいう時間管理を……)
 徹は観念して、ドラッカーの『経営者の条件』を開いた。

 

『時間を無駄に使わせる圧力は常に動いている。何の成果ももたらさない仕事が時間の大半を奪っていく。ほとんどは無駄である。
 誰でも事情は変わらない。成果には何も寄与しないが無視できない仕事に時間をとられる。膨大な時間が、当然に見えながら実はほとんど、あるいはまったく役に立たない仕事に費やされる。
            『経営者の条件』p50  

 


 覚悟を決めた徹は、先日の読書会を思い返そうとした。
(たしか時間管理は、記録する、整理する、まとめる、の三段階だったな)

(東堂先生は、「記憶より記録」って言ってたっけ。リアルタイムで記録しろって……)
 ちょうど手元に、店舗のレイアウトを考えるときに買った、大判の方眼ノートっがあった。これに時間の目盛りを入れて使うことにした。
 ドラッカーは「時間の記録の方法については気にする必要はない」といっている。徹は一マスを五分に設定し、主に仕事をしている朝八時から夜十一時まで目盛りを書いていった。
 その横に、自分の行動をリアルタイムで記入していく。朝八時、店に到着。空気の入れ替え。自分のためにコーヒーを淹れる。パソコンを立ち上げてメールチェック……。ノートは常に手元に置き、一つひとつ行動をとるごとに記入した。行

 すると、五分もかからない行動も多かった。そこで、なるべく細かく一分単位を把握できるようにマスの中を五等分し、一分単位で書き込むようにした。
 
 記録の手際もだんだんよくなる。自分さえわかればよいのだから、よくとる行動については、アルファベットで省略することにした。コーヒーをドリップしている時間はD、仕込みの時間をS、休憩をQと記号化していた。
(あれ、俺パソコンに向かう時間を全部Pにしちゃってたけど、メールの返信とか、ホームページの更新とか、単なるネットサーフィンとか、内容も目的も違うよなあ)

ー引用を終わりますー
徹、時間の記録についに着手しましたね!
まずは自分の行動をリアルタイムで記録するところから始まります。
徹はこのあと、次の「整理する」段階に進んでいきますよ!
次回をお楽しみに!

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吉田麻子
(株)カラーディア代表取締役、カラーセラピスト、パーソナルカラーリスト、カラーコンサルタント、ドラッカー読書会ファシリテーター、志喜彩塾塾長、作家、函館市西部地区にあるブックカフェirodoriオーナー。 ◎色彩検定1級、東商カラーコーディネーター検定ファッション色彩1級、東商カラーコーディネーター商品色彩1級、東商カラーコーディネーター環境色彩1級。 ◎「人は必ず輝く!」をテーマに、色彩やドラッカーなどの講演、講座、セミナー、執筆等の活動を実施。志を立て、身の回りのことに喜び、彩り豊かに生きる「志喜彩塾」を全国(札幌、青森、岩手、仙台、新潟、東京、浜松、名古屋、伊那、富山、大阪、神戸、福山、徳島、高知、下関、北九州、久留米、熊本)で実施するほか、なないろ塾、カラーセラピーやパーソナルカラー、ドラッカー読書会、カラーリストと読む源氏物語等の講座を実施している。オーナーである函館のブックカフェirodoriにて連日実施している「カラー占い」も好評。 ◎ 著書に『7色のすごいチカラ!』、『実践する色彩学』(ともにエイチエス)。 『人生を変えるドラッカー』(ダイヤモンド社)。◎ほぼ毎日発行のまぐまぐ有料メルマガ「吉田麻子のLOVEPOWERエッセイ」が好評。

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