著者が語る『人生を変えるドラッカー』を100倍生かす方法!主役の一人、柊介の場合その1「うちの組織の成果って何だろう?」―人生を変えるキッカケとなる5つの習慣


『人生を変えるドラッカー」の著者吉田麻子がドラッカー『経営者の条件』の成果をあげる5つの能力を登場人物のエピソードとともに解説していきます♪

先週までは、成果をあげる能力の1つ目、「時間管理」について、『人生を変えるドラッカー』の主人公のひとり、カフェオーナーの堀川徹のエピソードと共に書きました。

今週からは、成果をあげる能力の2つ目「貢献に焦点を合わせる」ということについて書いていきたいと思います。

登場してもらうのは杉並柊介。

柊介は、広告代理店に勤務する営業マンです。もともと制作畑にいたのですが、営業に配属され、思うように売り上げをつくることができず悩んでいます。

営業会議でも課長に成績不振を皆の前で叱られる始末です。

ー以下引用ですー

「お前、営業に来てそろそろ二年だよな。いいか杉並、制作と営業は違うんだ。営業は数字なんだよ! ほどほどの成績でのらりくらりしやがって」

 長年制作部にいた柊介にとって、数字を追いかける営業という仕事へ切り替えるのは、そう簡単ではなかった。

 以前の自分は、もっと楽しく成果を出せていたと思う。社内メンバーだけでなく、広告プロダクション、ライター、デザイナーといった社外スタッフのクリエイター魂を高め、きめ細やかな采配で数々の評価を得てきた。

 だが営業に来てからは、どうも成果が出せず、仕事に思い悩む日々だった。

―引用を終わります―

さあ、そんな柊介が「貢献」という視点と出会い、具体的にどんなことをやっていったのでしょうか。

うちの組織の成果って何だろう?

東堂先生が解説するところからです。

「貢献」の章の読書会のシーンです。

ー以下、引用ですー

「さて、今回は第3章『どのような貢献ができるか』ですね」

「みなさんは自分が属している組織の成果にどのような貢献ができますか」

 東堂の問いかけは深いところを突く。みなそれぞれに考え込んだ。

「貢献は原書では”contribute”と書かれています。与える、寄与する、貢献する、という意味です。組織の成果に対して、一メンバーである自分が何かを差し出しているようなイメージでしょうか。ここが食い違っていると、個人の動力と組織の成果が連動しなくなってしまいます。せっかく個々人が頑張っていても、空回りしてしまうかもしれません」

 杉並柊介は感じ入ることがあって、顔を上げた。

「どなたから発表しましょうか。杉並さん、どうですか」

「あ、はい」、柊介が姿勢を正して本を開いた。「僕はここです」

成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える。
                                (『経営者の条件』p.78)

「僕ら広告営業は毎月、目標数字に追われています。みんな余裕がなくて、話しかけられてもパソコン画面を向いたまま答えたりしているんです。目の前の仕事しか見えていない、そんな状況でいいのかな、と。ただ、『組織の成果に影響を与える貢献』という箇所が引っかかって……そもそもうちの成果が何なのか、それすらもわからなくなってきました」

ー引用を終わりますー

柊介が悩んでいるのは自分の営業成績が思うように振るわないことだけではないんですね。目の前の数字を追いかけているだけの組織の状況に危機感を感じているのです。

現に、同じ組織のトップ営業マン陣内光秀は数字を追いかけ続けることに心がポキッと折れてしまって苦しんでいる最中でもあります。

柊介はなにかこの組織に重大な考え方の欠如があるのではないかと考え、その答えを求めているところです。

そんな柊介に東堂はこんな解説をします。

ー以下引用ですー

 

「杉並さん、ありがとうございます。成果とは何か――とても大切な問いだと思います。そこでまず、成果と貢献、これらの言葉について説明しましょう。『経営者の条件』のなかでは、特に言及がない限り、このような意味だと思ってください」

・成果=組織の成果
・貢献=組織に属する個々人が行う、組織の成果への貢献

東堂は『経営者の条件』を手に取ると、31ページを開くよう促した。

組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある。
                              (『経営者の条件』p31)

 そして先ほどのホワイトボードに言葉を書き足した。

・成果=組織の成果 → 成果は外にある
・貢献=組織に属する個々人が行う、組織の成果への貢献

「組織の外、つまり社会に変化を起こすことが成果である――ならば、自分の力を使って世の中に対して何をなすか?」

「みなさんの組織は、外、つまりお客様や社会に何を差し出すためにあるのでしょうか。それこそが、組織の成果なのです。答えは簡単に見つからないかもしれません。でも、いつもの仕事から目線を上げてみてください。視野を広げてみてください。必ず見つかるはずですよ」

 柊介は後ろ頭をパーンと叩かれたような衝撃を味わっていた。

ー引用を終わります―

さあ、柊介は重要な言葉「成果は外にある」と出合いました!

この「成果は外にある」という言葉を、柊介は自分の仕事でどのように実践していくのでしょうか。

具体的なことは次回以降お伝えしていきますね☆

お楽しみに!

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吉田麻子
(株)カラーディア代表取締役、カラーセラピスト、パーソナルカラーリスト、カラーコンサルタント、ドラッカー読書会ファシリテーター、志喜彩塾塾長、作家、函館市西部地区にあるブックカフェirodoriオーナー。 ◎色彩検定1級、東商カラーコーディネーター検定ファッション色彩1級、東商カラーコーディネーター商品色彩1級、東商カラーコーディネーター環境色彩1級。 ◎「人は必ず輝く!」をテーマに、色彩やドラッカーなどの講演、講座、セミナー、執筆等の活動を実施。志を立て、身の回りのことに喜び、彩り豊かに生きる「志喜彩塾」を全国(札幌、青森、岩手、仙台、新潟、東京、浜松、名古屋、伊那、富山、大阪、神戸、福山、徳島、高知、下関、北九州、久留米、熊本)で実施するほか、なないろ塾、カラーセラピーやパーソナルカラー、ドラッカー読書会、カラーリストと読む源氏物語等の講座を実施している。オーナーである函館のブックカフェirodoriにて連日実施している「カラー占い」も好評。 ◎ 著書に『7色のすごいチカラ!』、『実践する色彩学』(ともにエイチエス)。 『人生を変えるドラッカー』(ダイヤモンド社)。◎ほぼ毎日発行のまぐまぐ有料メルマガ「吉田麻子のLOVEPOWERエッセイ」が好評。

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