30歳で会社が倒産した元OL~転職?フリーランス?複業?現在、生き方模索中~ 【第2回 人生100年時代、やり直すために実践したセルフマネジメント報告】


Vol.2 がんばる奴は応援する

 

私は自分の勤めていた会社が大好きでした。

社長より、部長よりも、店長よりも、誰よりも、社内で会社のことが、社員の人たちのことが1番好きだと思う!って言えるぐらい。

勤めていた会社は、精肉の卸と小売販売。私はそこで約10年、店舗での店員と卸の営業事務をしていました。世間的に見たら、いい会社だったのかどうかはわかりません。むしろ、いい会社ではなかったかもしれません。お肉屋というだけで、見下されることもありました。一緒に働いている人の中には、中卒・高卒、元暴走族に、外国人。パンチパーマにスキンヘッド、ヘビースモーカー。言葉遣いも決していいとは言えない。「なんでそんな会社にいるの?」「もっといいとこあるやろ」何度言われたかわかりません。

 

でも「俺らは肉屋だ」「働いてるサマを見せるのが1番の仕事」

牛を選ぶ視線、さばいてその肉質を見て「見ろっ。これ、うまそだろー♪」って嬉しそうに話す姿、スライスしてる時の無駄のない動き、毎日夕方になると包丁を研ぐ姿、店頭に並ぶ商品の盛り方の美しさ、商品を入れるダンボールの厚さやトレイの角度や包装用品の選び方、時には什器の設計までも。

すべてはおいしいお肉を届けるために。

本業以外の仕事はしない。「良心的な商いを」が、番頭の口癖。

私にはお肉を選ぶことも、さばくこともできないけれど、あの人が選んだ牛、あの人が運んで、あの人が切ったお肉、そうやって出来上がった商品なら、自信をもってお客さんに渡すことができる。買ってくれたお客さんの食卓にお肉が並んでみんなが「おいしいね」ってなって笑顔いっぱいになるまで、そのおいしさを届けられるような仕事がしたい。

 

「周りから嫌われてようと、今がうまくいってなかろうと、がんばる奴は応援する」。

ある日社長が他の人に対して言っていた言葉です。まだ学生アルバイトだった頃は、現場でもめることも多かった私。意見が合わなかったり、自分の能力の無さが悔しかったり、大きな失敗したり、空回りもたくさんで、よく泣いて。もう「今度こそクビかも」って何度思ったかわからないほど、いろいろしでかしたけど、それでも絶対に見放されることがなかった。それどころか、散々迷惑かけた翌日には「大丈夫かー?」と電話がかかってきたり、時には深夜まで話を聞いてもらったり、その上で間違っている時には間違っていると伝えてもらったり、それでも、やりたいようにやれとチャンスを与えてもらったり。今でも「元気にしてるか?」と気にかけてくれたり。目の前の数字や成果よりも、人として向き合ってくれる人が何人もいた。そんな会社だったから、ここまで思えたんだと思う。

 

できることがあるなら、どんな仕事でもいい。ただ、この人たちと働きたい。いい会社をつくりたい。そしたらもっと多くの人に喜んでもらえると思うから。だからここで働きたい。

「人で選ぶなんて、そんな選び方あなたは間違ってる。」

昔、内定を辞退した会社の人事の人に言われました。本当にそうなのかな。

それでも、私にとって誰と働くかはやっぱりとても大切って思ってるのだけど。

 

手だけを雇うことはできない。手とともに人がついて来る
人は組織のおかげで、強みだけを生かし弱みを意味のないものにできる。/『経営者の条件』

 

つづく。

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YukoGoto

YukoGoto

ドラッカー学会NSF(ネクスト・ソサエティ・フォーラム)実行委員、ドラッカー読書会ファシリテーター、渋澤ドラッカー研究会員、ファルスタッフの会会長、など。 京都在住。30歳で会社が倒産した元OL。現在、アイリッシュパブ、教育業界、伝統文化関連等いろいろしている、ただ今"エクスプローラー期"真っ只中。

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