著者が語る『人生を変えるドラッカー』を100倍生かす方法!主役の一人、柊介の場合その2「お客さんのことが数字にしか見えない」―人生を変えるキッカケとなる5つの習慣


皆さんこんにちは!

今週も、『人生を変えるドラッカー』の著者吉田麻子がドラッカー『経営者の条件』の成果をあげる5つの能力を登場人物のエピソードとともに解説していきます♪

先週からは、成果をあげる能力の2つ目「貢献に焦点を合わせる」ということについて書いております。

登場してもらうのは今週も杉並柊介。

広告代理店に勤務する営業マンです。制作から営業に異動になって以来、成績不振に悩む日々でしたがなんとか毎月の数字を積み上げていました。

同じ課のトップ営業マン、陣内光秀の活躍に憧れながら悪戦苦闘する日々。

ところがある日、その陣内が営業数字を追いかけることに燃え尽きてしまうのです。

いったい何が起きたのか、陣内と営業四課の島課長の営業会議での会話を引用します。

ー以下引用ですー

「なあ、陣内どうした? 先月と今月、お前の数字は目標に届かない。スランプか?」

「スランプ……っていうわけじゃないですよ。ただ、ふと気づいちゃったというか、あほらしくなっちゃったというか」

 別人のような話し方をする陣内を、みんな息を殺して見つめている。

「課長、僕が数字を追いかけなかったら、僕の価値って何なんでしょうね」

「は? お前は何を言っているんだ?」

「口八丁手八丁、クライアントから予算を引き出すのが得意な僕って、何のために存在しているんでしょうか」

「ばか言え。社会人たるもの、目の前の仕事がすべてだ。結果を出すまでとことんやる、それで給料をもらっているんだ。価値も何も、まずは責務を果たすのが筋ってもんだろう」

「お客さんのことが、数字にしか見えない。疲れちゃったんです、そんな自分に」

―引用を終わります―

柊介は、結果を出してキラキラ輝いていた仲間である陣内の突然の変化をとても心配します。

陣内個人への心配はもちろんのこと、「数字」だけを追いかけるうちの組織は根本的に何かがずれているのではないかと悩み始めるのです。

 

みんなでドラッカーを読みませんか?

柊介は相変わらず組織の在り方に疑問を持ちながら、目の前の数字を追いかける日々を過ごしていました。

そんなとき、ドラッカー読書会で「貢献」の章を読み、以下の言葉と出合います。

成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える。
                                (『経営者の条件』p.78)

自分にとっての貢献は何かなあ、と柊介は考えます。

そして「組織の成果」って何だろう、とも考えます。

ドラッカーを読んで本質的な問いを己に投げかけるようになっていくのです。

そしてドラッカーを読むということそのものが組織をよくするのではないかと思うようになっていきます。

 

ー以下、引用ですー

 陣内抜きに数字を達成できないチームとメンバー。仕事の成果は、組織の内側である目標数字の達成、つまりニンジンだけに照準を合わせている現状――。

 スランプに陥った陣内が発している重要なメッセージを、真剣に受け取らなければならない。いま根本から解決できなければ、立ち行かなくなるだろう。

 気がつくと、思わずこう言っていた。

「あの……、みんなでドラッカーを読みませんか」

 予想外の言葉に、全員がきょとんとしている。

「僕たちはこれまで、陣内の数字に頼ってきた。個人が未達でも、グループの数字は達成できていた。でも、もう陣内の数字は見込めないかもしれない。だとしたら、このメンバーでやるしかない。このメンバーで成果のあがる組織を再構築するしかないんです」

 天才・陣内がいないいま、ごく平凡な人材しか残っていなかった。

「でも、僕らだって成果をあげる方法はあります。ドラッカーの本に、こう書いてあるんです」。

そう言って『経営者の条件』を取り出し、まえがきを読み上げた。

 成果をあげるために特別の才能や、適性や、訓練が必要なわけではない。物事をなすべき者が成果をあげるには、いくつか簡単なことを行うだけでよい。成果をあげるには、本書で述べているいくつかのことを実行すればよい。しかもそれらを実行するために生まれつき必要なものは何もない。                            (『経営者の条件』まえがき)

ー引用を終わりますー

柊介は行動に出ました!

組織のみんなでドラッカーを読んでみる!

これはマネジメントの原理を共有できて、その内容が一冊の本として共通言語となっていき、それについての本質的対話が生まれるというメリットてんこ盛りのアクションです。

さあ、いったい柊介が属する組織はこれからどのように変化していくのでしょうか!

次回は、具体的に柊介の組織でどんな変化が起きていったかについて書いていきますね。

お楽しみに!

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吉田麻子
(株)カラーディア代表取締役、カラーセラピスト、パーソナルカラーリスト、カラーコンサルタント、ドラッカー読書会ファシリテーター、志喜彩塾塾長、作家、函館市西部地区にあるブックカフェirodoriオーナー。 ◎色彩検定1級、東商カラーコーディネーター検定ファッション色彩1級、東商カラーコーディネーター商品色彩1級、東商カラーコーディネーター環境色彩1級。 ◎「人は必ず輝く!」をテーマに、色彩やドラッカーなどの講演、講座、セミナー、執筆等の活動を実施。志を立て、身の回りのことに喜び、彩り豊かに生きる「志喜彩塾」を全国(札幌、青森、岩手、仙台、新潟、東京、浜松、名古屋、伊那、富山、大阪、神戸、福山、徳島、高知、下関、北九州、久留米、熊本)で実施するほか、なないろ塾、カラーセラピーやパーソナルカラー、ドラッカー読書会、カラーリストと読む源氏物語等の講座を実施している。オーナーである函館のブックカフェirodoriにて連日実施している「カラー占い」も好評。 ◎ 著書に『7色のすごいチカラ!』、『実践する色彩学』(ともにエイチエス)。 『人生を変えるドラッカー』(ダイヤモンド社)。◎ほぼ毎日発行のまぐまぐ有料メルマガ「吉田麻子のLOVEPOWERエッセイ」が好評。

“著者が語る『人生を変えるドラッカー』を100倍生かす方法!主役の一人、柊介の場合その2「お客さんのことが数字にしか見えない」―人生を変えるキッカケとなる5つの習慣”への2件のフィードバック

  1. 瀬川 智美子 瀬川 智美子 より:

    「成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える」大好きで何度も心の中で繰り返している言葉です。

    自らの果たすべき貢献は何かと考え、目線を高くし、身体の中心に一本の柱のごとく責任を据えるとき、自分のなかのどこかで何かのスイッチが「カチッ」と鳴るような気がします。身の引き締まるその瞬間が好きです。選択の自由、そして、果たせる責任を背負える時代に生まれたことを幸せに思います。

    • 吉田麻子 吉田麻子 より:

      瀬川さん、ありがとうございます!選択の自由、そして果たせる責任を背負える時代。凛としたカチャンと力の入る背中。生きざまとか姿勢とか、そういうものにとても良く似ていますね。ドラッカーのセルフマネジメントは。
      だからこそ、学び、実践して身に着けていくことでその人の人生が変わっていくのだろうと思います。
      このことが真摯さにもつながるのかもしれませんね!
      コメントありがとうございました!

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