「ドラッカーってどんな人?」~そんなあなたに年末年始のオススメの本


今年はカレンダーの曜日ならびの関係から人によって違うが例年よりお休みの期間が長い人も多いのではないでしょうか。

 このWebを初めて見る人はもちろん、これまで「実践するマネジメント読書会®」でも意外とドラッカーの人生そのものについては知らないという人が多いと思うので、この年末年始、ドラッカーの人生そのものについて触れてみるのも面白いのではと思い、私の独断と偏見で3冊の本を選んでみました。この3冊の本、それぞれ切り口がちがうので、ご自身に合った1冊を手に取って「ああ、ドラッカーってこんな人だったのか」と感じて欲しいと思います。

1.『傍観者の時代』(P.F.ドラッカー著、上田惇夫訳、ダイヤモンド社)

ドラッカー通の多くが一番好きな本と打ち明ける本と言われています。話は第一次世界大戦から第二次世界大戦の間にドラッカーが出会ってきた人たちの話であり、厳密にいう「自伝」ではありませんが、この本に登場してくる人々を通じてドラッカーの人なりを自然と感じ取れる本です。 

そしてこの本の魅力は他人への観察ぶりを通してのドラッカーを知ると同時に以下の訳者である上田惇夫氏の言葉に凝縮されていると思います。

「今日を知り、明日を知るうえで知っておくべきことのいかに多くのものが、あの二つの世界大戦の間でヨーロッパとアメリカで起こっていたかを知っていたかを知って驚くことと思う。歴史こそ知恵と感動の宝庫である。なぜならそこに生きた一人ひとりの人が歴史をつくっているからである。20世紀を知らずして21世紀を生きることはできない。」(P.381~382 「訳者あとがき」より)

 

2.『ドラッカー入門新版~未来を見通す力を手にするために』(上田惇夫・井坂康志共著、ダイヤモンド社)

 この本はドラッカーの本のほとんどどを翻訳し、「日本におけるドラッカーの生き字引」と言われ、ドラッカー学会の初代代表をつとめられた上田惇夫氏と2005年5月に外国人記者としての最後のドラッカー単独取材をした井坂康志氏の2人がドラッカーの世界観、人間観を中心にドラッカーに魅せられ対話を続けてきた経験をもとにここまでわかってきたことをとりまとめたものです。

 本文そのものはテーマが多岐にわっており、読みごたえのなる内容ですが、この本の巻末に「ドラッカー年譜」、「ドラッカー主要著作解題」が掲載されており、この部分だけ読むだけでも「ドラッカーって誰」ということがわかると思います。ちなみに「実践するマネジメント読書会®」ファシリテーター養成ゼミではこの「ドラッカー年譜」理解はプログラムに入っています。

 

3.『知の巨人 ドラッカー自伝』(P.F.ドラッカー著、牧野 洋訳・解説)

2005年2月に日本経済新聞の「私の履歴書」に掲載されたドラッカーの「履歴書」をインタビューした牧野洋氏(元日本経済新聞記者、現フリージャーナリスト・翻訳家)が「私の履歴書」紙面で伝えきれなかったこぼれ話や背景説明などを「解説」として盛り込み一冊の本としたもの。新聞の連載欄掲載記事をベースとした本なので、ドラッカーに全く触れた事にない方にとっては個人的には3冊の中で一番おすすめかもしれません。

 

来年は日本の年号も平成から新年号、世界中もさまざまな面で大きな変化が起こっています。

そんな今だからこそ、1人でも多くの方にドラッカーを知ってもらい、「学ぶ仲間」から「実践する仲間」、「時代を変える仲間」に一緒になってほしいと思います。良い新年をお迎え下さい。

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八谷 俊雄

八谷 俊雄

1966(昭和41)年、札幌市生まれ。北海道大学卒業後、現在も勤務している某エネルギー会社に入社。地方機関(札幌・青森・名古屋)、本社(東京)各部署、出向で様々な業務を経験。2008(平成20)年春から開催されている東京での「実践するマネジメント読書会」に参加。仕事・学び(ドラッカー等)・プロボノ(東北社会起業家支援)・同窓会(高校・大学・大学院)活動の「四刀流」の傍ら、趣味である旅行(国内はプライベート・出張等で国内は47都道府県全て、海外は約30か国を訪問)を旭川市出身の妻と楽しむ。

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