第4章「人の強みを生かす」(その3)自らの成果をあげる
自らの成果をあげる
自らに仕事においても、まず強みからスタートしなければならない。すまわち自らのできることの生産性をあげなければならない。(中略)「何もさせてくれない」という言葉は、惰性のままに動くための言い訳ではないかと疑わなければならない。もちろん、誰もが何らかの制約の中にいる。しかし、たとえ実際に何らかの制約があったとしても、することのできる適切かつ意味のあることはあるはずである。
成果をあげるエグゼクティブはそれらのものを探す。まず初めに「何ができるか」という質問からスタートすれならば、ほとんどの場合、手持ちの時間や資源では処理できないほど、多くのことがあることを知るはずである。『経営者の条件』P131〜P132
ドラッカー教授は「強み」に徹底的にこだわる。4月から本社に異動してきて半年がたったけど、私自身の強みは生かされているのか?
現場の責任者だった時は、130名のスタッフがチームとして成果を出せるように、自らの意識を変えてチャレンジしてきたけど、本社の仕事は「専任職」という仕事。基本的には部下もいないし、ラインとしての権限もない。
「えっ?」と思っちゃう。私の経験が生かされないのでは?「何もさせてくれないの?。。」
当初は、グーグルマップならぬ、グルグルマップ状態…(笑)。でも、ドラッカー読書会に参加して、もう一度『経営者の条件』第4章「人の強みを生かす」を読み直してみると、「何ができるか」という質問からスタートせよ!って書いてあったのを発見。こんなこと書いてあった!何度も読んでるはずなのに…
セルフマネジメントを改めて考える機会
『経営者の条件』は、セルフマネジメントについての本。読むたびに違う発見がある。それは、気になったところというのは、今の課題を意識して読むから、都度気になるところが違う。ということは、それ以外は読んでるつもり?で読んでない?のかも…。先輩ファシリテーターからは、「読むたびに発見があるのは、成長している証拠。それでいいんだよ!発見がなくなったら成長していないことだから、そっちがやばい!」と教えてもらった。
なるほど!それでいいんだ。実践しないと身につかない。一つひとつ身につけていけばいい。
制約条件の中で、「何もさせてくれない」でなく「何ができるか」「できること」を考える。これなら誰でもできる。実践しないとね。
そして、ドラッカー読書会ファシリテーターとしてドラッカー教授の「ことば」を通して、読書会参加者の皆さんへ実践のための「気づき」の機会をつくらなきゃ。実践者としての経験と、ファシリテーターとしての知識は、社会に貢献するために使う。
それが人生のテーマって決めたから。
(つづく)
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五月女 圭司
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「強み、強み、強み!」と上司・同僚・部下の強みにフォーカスしている③の男性がとーっても楽しげで見ていてとても幸せな気分です。自分の強みにフォーカスしてもらえることってもちろん嬉しいことだけど、もしかするとそれ以上に「フォーカスする側」にもたらされる幸せっていうのがあるのかも! ③番さんの楽しそうな表情を見ていてそう思いました(^○^)
瀬川さん
ありがとうございます!とてもうれしいです。「人の強みを生かす」の「人」は全ての人。強みを探すってワクワクします。強みにフォーカスすると仕事が楽しくなります。
「強みを引き出す天才バスガイド」瀬川んにコメントもらえると元気でますっ!!!