やってみた!絵で見る『経営者の条件』【成果をあげるドラッカー読書会との出逢い《未来編》】(第24話)二つの実例


第6章「意思決定とは何か」(その2)二つの実例

二つの実例

ヴェイルとスローンの意思決定は、それぞれまったく異なる問題を扱い、それぞれに際立って特殊な解決策をもたらしたにもかかわらず、いくつかの重要な共通点をもっていた。すなわちそれらの意思決定は、すべて最高の概念的水準において問題と取り組んでいた、いずれも何についての意志決定かを検討して原則を明らかにした。換言するならば、それらはすべてその時々の個々のニーズに対する対応としてではなく、戦略的な意思決定として取り組まれていた。

それらの意思決定はすべて社会定期なイノベーションをもたらすものだった。いずれも基本的な議論を引き起こすものだった。事実彼ら二人が行った五つの意思決定はすべて、当時誰もが知っていたことと正面から対立するものだった。『経営者の条件』P163

まだエンジニアだった頃、関連会社に出向した時期がありました。50人くらいの端末技術に特化した組織で、フィールドに導入された端末の修理対応、不具合対応と、新しい端末の開発を内製化するミッション。そこでは毎週課長職が「経営会議」という、ボス、役員、課長職が出席する重要な会議。小さい組織なので課長が実務と方針報告を、毎週、役員に行います。

その会議中のできごと…役員が目の前で、ボスにしかれれているのを何度か見たことがあります。

「その事象は、現地に行って確認したのか?」

という問いに対する答えに対するもの。

「確認してません…。」

「今すぐ現場へ飛べっ!」「お前たちが自分の目で確認がとれていないものを報告するな!」

という会話。その後、「虚偽の報告によって経営の舵が切れるか!」と激怒されたのを今でも覚えています。

その会話を通して、私たちは「自分の目で確かめる」という習慣と、経営者の「意思決定の重さ」を知らなければならないこと学んだのです。

戦略的な意思決定

問題の解決だけを重視してよい意思決定は、さして重要ではない日常の意思決定である。重要な意思決定は、戦略的な意思決定である、戦略的な意思決定には状況を把握することが必要である。とドラッカー教授は言います。

ベル電話会社のヴェイル、GM(ゼネラルモーターズ)のスローン。

昨年の4月から現場を離れて、本社の事業企画部という部署に配属され、日々の緊急な意思決定を強いられることは少なくなりましたが、その分、次につながる「事業を企画する」というミッションの重さ、意思決定の重さを改めてこの歴史上の人物から気づかれました。

(つづく)

前回まで

第1話 自らをマネジメントすることは常に可能である

第2話 成果をあげる能力を身につけよう!

第3話 成果をあげる者はなぜ必要か

第4話 エグゼクティブとは

第5話 働く者を取り巻く組織の現実

第6話 成果を大幅に改善する方法

第7話 成果をあげる能力は習得できるか

第8話 時間は普遍的な制約条件

第9話 必要とされる時間

第10話 時間の使い方を診断する

第11話 時間の原因を整理する

第12話 自由になる時間をまとめる

第13話 貢献へのコミットメント

第14話 専門家に成果をあげさせるには

第15話 人園関係のあるべきあるべき姿

第16話 会議の生産性をあげる

第17話 強みによる人事

第18話 上司の強みを生かす

第19話 自らの成果をあげる

第20話 一つのことに集中せよ

第21話 過去を計画的に廃棄する

第22話 劣後順位の決定が重要

第23話 エグゼクティブ特有の仕事

FavoriteLoadingお気に入りに追加
The following two tabs change content below.
アバター

五月女 圭司

『人生を変えるドラッカー』を読んで「人生は変えられるよ!」と、神さまの声が聞こえた57歳の会社員。己と向きあうには師匠がいる。私の師匠はドラッカー教授の「ことば」。この「ことば」が自らを成長させてくれます。私のミッションは「人」と「音楽」と「ドラッカー」をつないで笑顔あふれる街を創ること。 何によって覚えられたいか? 「いつも笑顔でチャレンジしている人」と覚えられたい!

コメント