茅ヶ崎で起業する!女性スタートアップのマネジメント実践例をリアルタイム報告【第4回】はじめてマネジャーの真の仕事を知る


「自分でやった方が早いから」「自分でやった方が、いい物ができるから」

これは、マネジメントを学ぶ前の私のスタンスです。チームを組んで複数の人と一緒に仕事をするよりも、一人か少なくとも二人で、淡々と自分の担いをこなしていくことの方が、ずっと楽だし、楽しい。そんな風に思っていました。

ドラッカーのマネジメントを学ぶようになり、セルフマネジメントの視点を知りました。成果をあげる5つの能力「貢献」と「強み」。自分の貢献や自分の強みを意識するようになると行動が変わり始めました。同じような出来事に対しても心の置き場が変わったのか、昔はイライラしたり悲しい想いをしていた局面でも、ワクワクしたり嬉しい気持ちで満たされるようになりました。セルフマネジメントを学んだことで、イキイキと働き成果をあげることが、自分事として体感できるようになりました。

しかし、本当の意味で、マネジメントを学ぶことのさらなる効果を知ったのは、その後です。

マネジャーの仕事を実践する

仕事では一人の私も、地域活動団体での仕事では10人以上の仲間とチームを組むことになりました。チームメンバーはそれぞれ、自分と同世代で、自分の商いを立派にやっている社長や店長、マネジャー達です。そんなメンバーを相手に、畏れ多くも自分がマネジャーとなってチームを率いて行かねばならなくなりました。

ドラッカーが言うマネジャーの仕事は5つあります。

①仕事を組織すること ②目標を設定すること ③メンバーの動機づけを行いコミュニケーションをとること ④仕事ぶりの評価測定を行うこと ⑤人材育成を行うこと

普段一人で仕事をする私にとって、この5つは意味不明なばかりか、正直に言うと、あまり興味のないものでした。特に③④⑤については、なにをすることがこれらに当たるのかイメージがつきにくいものでした。

それでも、「仕事」というからには、個人的能力によるのではなく、誰でも行えるはず。。。と、5つの視点を時々思い出しては使ってみる、というパターンを繰り返しました。なにせ、マネジャーとしてのやり方が他に分からないのですから、見よう見まねで、5つをやってみるしか無いのです。

すぐには全くできませんでした。ですが、半年ほど経った頃、ようやく、自分としての「これがマネジャーの仕事を実践していることかな?」という感覚が生まれました。

実践その1―仕事を組織する

まずはマネジャーとして、仕事を組織すること。何かをやるときの仕事の仕組み作りです。一連の流れを検討し、作成し、その流れの中の作業の順番を入れ替えたり、足したり削ったり、分析と統合を繰り返して、一つの流れを作りました。

地域活動団体の広報を今年は担当していますが、団体として広報のツールを様々に持っている中で、このツールは誰に向けての発信をするものなのか、受け手になるだろう側の人たちはどのような人達なのか、その人達にとって、発信される情報はどのような価値があるのか、をまず考え、それぞれのツールの役割を設定します(仮説として)。

そして、一つのツールの運用の仕方を、今度は掘り下げて細かく考えます。

広報なので、①素材集め→②記事を作成→③写真を合わせる→④完成物として発信、の4つの作業が大きくとらえても、ひとまず必要そうです。

実践その2―メンバーの強みを生かす

その中で、①~④の、どこの部分をどのメンバーが担当するか。どのメンバーが担うか。完成物は、誰に向けて、どんな価値になることを想定した内容であるか、の観点から、記事作成をお願いするメンバーを選びます。このとき、メンバーの強みを思い出し、当てはめました。それぞれに本業でメンバーがどのように仕事をしているか、強みは普段からの姿や行動をシッカリと見ていれば必ず見つかります。強みの無い人はいません。強みを生かすのか生かさないのか、すべてこちら側の問題です。強みを生かすことは行動ではなく姿勢。姿勢は自分の意識で良くも悪くもなります。

今回、②をお願いするに相応しいメンバーが見つかりました。人に実際にお願いするとなった段階では、素材集めの前に、まず⓪発信の趣旨を伝える必要を、そのメンバーとのやりとりで教えてもらいました。

先日、そのメンバーが準備してくれた記事が完成しました。素晴らしい内容でした。自分では決して書けないだろう、言葉選びやニュアンス、行間から伝わってくる空気感の素晴らしさ。早速ホームページに掲載しました。

マネジメントを実践することでマネジャーの真の仕事が身につく

「自分でやった方が早い」「自分がやった方が良いものが生まれる」という認識が、とんだ勘違いであることを気づかされました。

マネジャーとしてのわたしの仕事の一つは、仕事を組織すること。メンバーの動機づけを行い、コミュニケーションをはかること。メンバーが育つ機会をつくること。

自分自身が優れた結果を出すことよりも、自分よりも優れた人に働いてもらって成果をあげることの方が、私にとっての喜びでもあることを知りました。何よりも、仕事をお願いした人が、心を込めて最高の物を創り上げてくれて、次からますます意欲的に仕事に関わってくれたらば、それが一番嬉しいことだと知りました。仕事の報酬は次の仕事。チームのメンバーの力がさらに発揮され、チームの成果があがったらば、最高に嬉しいことです。

「自分でやった方が早いから」「自分でやった方が、いい物ができるから」

そんな風に思っていたのがウソみたいな心境にいます。

マネジメントを学ぶということは、原理原則を身につけることです。「原理にしたがっていれば必ず成功するとは限らないが、原理に反していれば必ず失敗する」という言葉を身をもって知る機会となりました。一つひとつマネジメントの原理を身につけていきたいと強く思いました。

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Chihiro- C

Chihiro- C

都内の司法書士事務所勤務を経て、家業の一つ、ガソリンスタンドの運営に携わることになる。経営の「け」の字も分からず悪戦苦闘する中、様々なご縁で、ドラッカーのマネジメントに出会う。 現在、インディペンデント・プロデューサー期=自らの職を生み出す人期を邁進中。「地域の会社がイキイキと商売をし続ける事に貢献する」をミッションに、ミッション実現のための手段=事業をつくろうとしています。茅ヶ崎読書会でファシリテーターも担当しています。 好きなものはCHIGASAKI CITYと一人旅、ガーデニング。 一人旅は山のある緑が深い所が好きです。

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