皆さんこんにちは!
今週も『人生を変えるドラッカー』の内容を使って、ドラッカー『経営者の条件』の成果をあげる5つの能力を解説していきますね!今週から「最も重要なことに集中する」です!
主人公の一人、堀川徹と共に集中について学んでいきましょう!
どうぞよろしくお願いいたします☆
まずは読書会主宰者の東堂先生による「最も重要なことに集中する」の解説を読んでいきましょう♪
成果をあげられない人のほうが多くの時間働いている?
以下引用です。
四月のドラッカー読書会は、『経営者の条件』第5章「最も重要なことに集中せよ」についてである。
東堂は今日も元気はつらつと、参加者たちへ語りかける。
「ドラッカーが言う成果をあげる五つの能力、四つ目は『集中』についてです。さて青柳さん、どこに線を引きましたか」。そう問われて、夏子があわてて発表した。
成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。成果をあげる人は最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない。(『経営者の条件』p138)
「五つの能力があるうち、あえてひとつ挙げられているところが印象的でした。よほど大事なんだな、と思いまして……」
「冒頭の部分ですね。ドラッカーはこの章で仕事の本質と人の本質を述べ、集中の必要性を説いています」、東堂が説明する。
「第二章で時間管理を学びましたね。では、ひねり出した時間という燃料を、どこに投下するか。自分の強みを生かせないような間違えたところに投入したり、あちこちに分散させてしまったりしては、元も子もありません」
東堂はいつもの丁寧な筆跡でホワイトボードに板書した。
・どこに(集中)
・どれだけ(時間・人などの資源)
「つまり、限られた資源を『どこに』『どれだけ』投入するか、その組み合わせが肝心なのです。長時間忙しく働いていたからといって、成果があがるわけではありません。ながら仕事も品質や生産性が下がる要因となりえます。だから『集中』なのです」
堀川徹は、思わず低い声でうなった。
すかさず東堂が指名する。「堀川さんはいかがですか」
「あ、はい」。徹が、飛び上がるようにして読み上げた。
成果をあげられない人のほうが多くの時間働いている。(『経営者の条件』p141)
「まるで、自分のことを言われたみたいで……」、徹は頭をかきながら話す。
引用を終わります。
『集中』の章の読書会シーンです。
せっかく時間管理をして手にした珠玉の時間を何に使うのか。
ただ時間に余裕ができるだけではなく、本来自分は何に時間を使うべきなのか。
それには『集中』について考えなければなりません。
カフェの経営者堀川徹も時間の記録をして時間管理をできるようになりました。
ところがそもそも自分は得た時間で何をするべきなのか。
集中についてはまだ考えていませんでした。
これから徹がどのように『最も重要なことに集中していく』のかを来週から見ていきましょう♪
お楽しみに!
お読みくださりありがとうございました☆


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