皆さんこんにちは!
今週も『人生を変えるドラッカー』の内容を使って、ドラッカー『経営者の条件』の成果をあげる5つの能力を解説していきますね!今週も「最も重要なことに集中する」です!
主人公の一人、堀川徹と共に集中について学んでいきましょう!
どうぞよろしくお願いいたします☆
堀川徹は『経営者の条件』第四章『最も重要なことに集中せよ』の読書会で頭を抱えていました。
成果をあげられない人のほうが多くの時間働いている。(『経営者の条件』p141)
とのドラッカーの言葉に「まるで自分のことを言われているみたい」と参っていたのです。
朝から晩までカフェの経営に関わるものすごい量の雑務に追われ、なかなか成果のあがらない日々を送っている自分を振り返ったのでしょう。
そんな徹に読書会主宰者東堂先生はどんな導きをしたのでしょうか。
以下、引用を読んでいきましょう!
堀川さん、カフェプレミアンにとって成果って何ですか?
以下引用です。
「最近、時間を記録するようになったんです。そうしたらけっこう活動を整理できて、開業以来、初めて定休日に休みが取れました。おかげさまで、家族サービスができましたよ。時間の記録の効果は、たしかにすごいと思いました。ただ、売上はまだまだなんです。朝から夜中まで働いているわりに、お客さんが増えなくて……」
「そうでしたか。効果あったでしょう、時間の記録は」。東堂がにっこり笑う。
「とはいえ、ご指摘の箇所、耳が痛いですよね。ドラッカーは成果のあがらない人の特徴を、同じく141ページで三つ挙げています。ちょっと書き出してみましょう」
成果のあがらない人は、
・第一に、一つの仕事に必要な時間を過小評価する
・第二に、急ごうとする
・第三に、同時にいくつかのことをする
「ああ、まさにそうなんです。いつも焦ってしまって、一度にあれこれ手を出してしまうんです」。徹がうなだれる。
「我々は聖徳太子じゃありませんから、全部いっぺんに成果をあげようとしても、なかなかできるものではありません。ドラッカーは、最も重要なことを最初に行うべく集中しなさい、と言います。そのためには、時間管理と同様、いらないものはどんどん廃棄します。こんな一節がありますよ」
集中のための第一の原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。(『経営者の条件』p142)
「そして何より、最も大事なことが何かを、明らかにしなければなりません。そこで、優先順位と劣後順位を考えるわけです」
本当に行うべきことは優先順位の決定ではない。優先順位の決定は比較的容易である。集中できる者があまりに少ないのは、劣後順位の決定、すなわち取り組むべきでない仕事の決定とその決定の遵守が至難だからである。(『経営者の条件』p149)
「さて、堀川さん、カフェプレミアンにとって、成果って何ですか?」
引用を終わります。
そうなんですよ。最後の東堂先生の問いかけが『集中』するためにずばり必要な問いかけです。
「成果」を明らかにしていなければ「何に集中するか」をそもそも考えることはできないはずなのです。
さあ、徹は何と答えたのでしょうか!
次回から徹が『集中』をテーマに奮闘いたします!
お楽しみに!
お読みくださりありがとうございました☆


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