人生100年時代の先人:絵で見るドラッカーの人生【1995年】(1909〜2005年)


絵で見るで見るドラッカーの人生【1995年】

「事業のマネジメント」30年越しの続編

事業のマネジメント、つまり企業の「戦略」について初めて論じたのが、1964年の『創造する経営者』。それから30年の続編が本書といえます。

そもそも事業のマネジメントを体系化するのは、とても難しいもの。なぜなら、「事業」としてみることのできるものが、この世にはあまりにもたくさんあるからです。

ドラッカーは、事業とは「世の中をよくするためのもの」「ユーザーの役に立つもの」と定義しています。そして、「使命は何か」「それはいまも正しいか」「いまも価値があるか」「すでに行っていなかったとして、いまこれを始めるべきか」と問い合わせなければならないといいます。

同時に、順風満帆だった企業が経営破綻するのはなぜかについて述べます。企業が立ちいかなくなるのは、事業の定義が陳腐化したからです。

事業について、ここまで明快かつ簡潔に語れるのは。ドラッカーを置いて他にはいません。もし「新聞社にも青果店にも共通する事業の目的は?」と尋ねられたら、きっとほとんどの人は「事業を成功させること」とか「利益をあげること」といった方面へ逃げてしまうでしょう。本書には、15年以上経った現在でも役に立つことがたくさん記されています。

このあとドラッカーを継ぐ人は現れるでしょうか。もちろん経済学や政治学、マネジメントなど、ジャンルを絞ればいるのかもしれません。しかし、あれほど世の中全体を見通せる人は出てこないでしょう。

「ドラッカーはいつも一つ先の地下鉄の駅にいるようだ」と言った人がいました。暗闇の中で、うっすらとしかわかっていないことを言葉にしてくれる。本当はあと100年ほど生きてもらって、そのつど語ってもらいたいと思ってしまうのです。『P.F.ドラッカー完全ブックガイド』より

※この情報は『ドラッカー入門 新版』p.281~の「ドラッカー年譜」をもとに制作しています。より深い背景の理解には同書をお薦めします。

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五月女 圭司

『人生を変えるドラッカー』を読んで「人生は変えられるよ!」と、神さまの声が聞こえた気がした56歳会社員。己と向きあうには師匠がいる。私の師匠はドラッカー教授の「ことば」(お逢いしたことはありませんが…)。個人も組織も「地域貢献」が人生のテーマ。私のミッションは「人」と「ドラッカー」と「音楽」をつないで笑顔が絶えない社会を創るために日々まい進すること。

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