第6章「自らをマネジメントする」(明日の生き方)
Introduction
これからはますます多くの人たち、とくに知識労働者のほとんどが、自らをマネジメントしなければならなくなる。自らを最も貢献できるところに位置づけ、つねに成長していかなければならない。
やがて、働く期間は50年にも及ぶことになる。その間も、つねに成長していかなければならない。自らが行うこと、その行い方、行うときを、いついかに変えるかを知らなければならない。『明日を支配するもの』P192
先日、「東京マネジメント塾」という学びの場の機会を頂き、「ドラッカーを読んだら働き方が変わった」と題して、セルフマネジメントをテーマに登壇させて頂きました。
不思議だなぁと思うのは、いつもドラッカー読書会の該当ページと、その時に解決したいテーマや課題が合致するのです。と言うか逆に、もしかしたら解決したい糸口を無意識のうちに該当ページから探しているのかもしれません。
それが「気になったところに線を引く」というアクションにつながっているのかも。
「実践するマネジメント読書会🄬」ベーシックの第9回目は、課題図書が『経営者の条件』から『明日を支配するもの』に変わります。第6章「自らをマネジメントする」(明日への生き方)が第9回目の該当箇所。
人生100年時代は、75歳まで働かなければならない時代。企業(組織)寿命30年に対して、労働寿命50年。企業(組織)よりも働く知識労働者の方が長生きするのです。これからの時代は、働き方も変えていかなければならないとドラッカー教授は言います。
「自らをマネジメントする」
こんな時代だからこそ、個人一人ひとりが明日への生き方を考え、自らをマネジメントすることが必要なんだ。
ドラッカー教授のメッセージが聴こえてきます。
(1)自分は何か。強みは何か。
(2)自分は所をえているか。
(3)果たすべき貢献は何か。
(4)他との関係において責任は何か。
(5)第二の人生は何か。
第二の人生は何か?
定年までのあと4年間をどのように過ごすのか。もう一度考えなければ…。ドラッカー教授のメッセージを受け取って衝撃を受けました。
でも、「実践するマネジメント読書会®️」の師匠である佐藤等先生は、こんな風に考えていることを知りました。
「60歳までは人生の準備期間。人生は60歳からが本当に面白い」
ドラッカー教授のほとんどの著作を翻訳するという偉業を成し遂げた上田敦生先生が、60歳の誕生日にドラッカー教授から受け取ったメッセージ「ミスターウエダ、人生は60歳からが本当に面白いんだ。おめでとう」。生涯40冊近い著作を出版し、その三分の二を60歳を過ぎてから世に出したドラッカー教授が、FAXで上田敦生先生に送ったメッセージのやりとりを知って、そう心に決めたそうです。
そうか、こんな風に考えればいいんだ。そのためには常に学ぶこと。己を磨くことが重要になってくる。
定年まであと4年。定年してから75歳まで15年働く。どうせ働くならワクワク、生き生きと働きたい。どのように考え、行動したらいいのだろう?そんな問いへの答えを探しながら「東京マネジメント塾」登壇という機会に、「自らをマネジメントする」というテーマを語りました。生涯学習。よ〜し!学ぶぞ〜っ!ワクワクするために!
人生は60歳からが本当に面白い!
(つづく)
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五月女 圭司
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