第6回読書会サミット開催~前編:ファシリテーターも参加者になる読書会~


先日、長野県伊那市にて、「第6回読書会サミット」が開催されました。

実践するマネジメント読書会🄬」はスタート当時は北海道のみでしたが、今は全国各地で開催中。
開催実績も含むと47都道府県中、20以上の都道府県にて開催されています。
全国で開催ということは、ご当地には、ご当地の参加者の皆さんがいらっしゃいます。
ファシリテーターも今では基本、ご当地で仕事や生活をしている人が務める体制が整うようになって来ました。
そのような中スタートしたのが「読書会サミット」です。
普段は別々の場所で読書会に参加する参加者の皆さんやファシリテーターが一箇所に集まって学びを深め交流を図ったり
ファシリテーター同士のスキルアップや学びを深めるのが目的です。2014年からスタートし、既に5回開催されました。
この連載では、
前編を読書会編、後編を番外編として、読書会サミットの「表と裏」をレポートいたします!

第6回目の読書会サミットは長野県伊那市で開催されました。

サミットスタート

まずは、佐藤等先生の講演からスタート。実践するマネジメント読書会🄬の創始者です。

5月26日まで千葉市美術館で開催中のドラッカーコレクションを鑑賞したお話しがありました。
ドラッカーは「知覚」のトレーニングの為に水墨画を用いたそうで、多くの作品を収集していたそうです。そのドラッカーコレクションについてのお話し。
「水墨画は視点です」と佐藤先生
水墨画は様々な視点で描かれているのだとか。視点、すなわち、その人の知覚するものです。
人は知覚できるものしか知覚できません。自分の知覚力をどれだけ高められるかが、シフト=社会の後戻りしない変化を捉えることに必要です。
ドラッカーは、難解と言われる本を生涯を通してあれだけたくさん記したにもかかわらず、水墨画をコレクションしていた、ということがいつも不思議に感じます。右脳と左脳を一緒に活性化させられる人はいるのでしょうか。すごいことです。

ファリシテーターによるファシリテーターのための読書会

3チームに分かれて読書会がスタートしました。
全ての読書会に順番に参加できるスケジュールが組まれます。

今回のサミットには、地元の伊那チーム以外にも、札幌、函館、大宮、横浜、鎌倉、茅ヶ崎、松本、神戸の読書会のファシリテーターや参加者が参加しました。

読書会は実際の読書会と同じ形式で行われます。ファシリテーターも参加者になります。
範囲はドラッカーの1999年の著作、「明日を支配するもの」の第6章「自らをマネジメントする」


ファシリテーターを務めるのは、ファシリテーター歴が参加者の中では浅いファシリテーター4名

ファシリテーター1人目
実行委員長鈴木孝之さん
今回の読書会の範囲として「明日を支配するもの 第6章 自らをマネジメントする」を選んだのは鈴木さんです。


明日を支配するもの第6章は、個人の強みを生かすことについて書かれています。
ドラッカーのセルフマネジメントの中核は「強みを生かす」。強みだけは、後から身につけるものではなく、人が既に持っているものだからです。
この資質をどう生かすか。強みも無意識で使うと、かえって弱みになってしまいます。
そのためには、まず、自らの強みを知ることが必要です。そして生かすこと。

全国で開催される読書会のために、どのファシリテーターも維持する型がありますが、一方で、ファシリテーター自身も人ですから。
それぞれの「強み」を生かしたファシリテーションで、成果=参加者の実践に繋がると良いと思う、というのが鈴木さんの想いです。

ファシリテーター2人目
鈴木さんと一緒に伊那で読書会を開催する半澤ゆかりさん


子育てをしながら働く女性の代表である半澤さんの強みは、ストレングスファインダ―という資質の診断によると「ポジティブ」と「社交性」。この二つがそろうことは日本人では稀だそうです。診断結果の通りでしょうか、半澤さんのファシリテーションは、その前向きな明るさで、参加者に、さっぱりとした安心感を与えてくれます。できていないことではなく、できることに目を向けること。弱みからは何も生まれません。半澤さんの読書会は、ポジティブな空気で進んで行きます。

ファシリテーター3人目
長野県松本市にて読書会を開催する浦野伸也さん


木のオーダーキッチンの設計販売を行う浦野さんは、実践派のファシリテーターです。「ドラッカーの言葉は使うためのネタ帳」と話す浦野さん。
ドラッカーの言葉は理解の対象ではありません。使ってみるものです。木工の職人から始まり、木のキッチンを設計して作るようになり、今では、木のキッチンのプロデュースに事業をシフトしていく浦野さんは、実践を経て、顧客の創造に取り組んでいます。

ファシリテーター4人目
わたくし、神奈川県茅ヶ崎市にて読書会を開催する矢部千尋です。
自社のミッションがようやく定まり、気分晴れ晴れの参加となりました。
実践派、、、というか、「まず、やってみる派」のファシリテーターであるわたしには、失敗が多いです。大きな痛手を負うこともありますが、痛手は心の痛手にすぎません。
ドラッカーの言葉は理解の対象ではない、とすれば、「まずは、やってみる」しかないと思っています。ですが、失敗しても大丈夫。私たちには戻るべき原理原則があるからです。ドラッカーに出会って、失敗が怖くなくなりました。一歩踏み出せば、その先は成果に向かって進むまで。自分の思い描いたことではない予期せぬ出来事が生じても、すべては成果に焦点合わせて行くことに必要な出来事です。

ベテラン・ファリシテーターの声

サミットでは、普段、ファシリテーターを務めるベテラン・ファシリテーターも参加者になります。
函館で読書会を開催する川島眞一さん

大宮・桶川で読書会を開催する和光良一さん

一般の参加者のように、気になった個所に線を引き、発表します。
「川島さんは、ここを引いて、そんな風に感じられたんだ~」「和光さんはそんな風に考えてらっしゃるんだ~」
先輩ファシリテーターの関心箇所や理由は、私たちにとっても新鮮です。

ドラッカーの学びの前では、学んでいる期間の長さや日常の仕事での職位の上下などは、関係のない事実だと思いました。
みな、ドラッカーの言葉を前に、自分を振り返る、行動を変えて行く=実践する、
学びの場には上下関係が無く、ファシリテーターも参加者も対等なんだ、ということを感じました。

ファシリテーターにとっては、自分には無い視点でドラッカーの言葉に向き合う参加者の存在は、その存在そのものが学びです。
参加者だけでなく、ファシリテーターにとっても、仲間とと共にドラッカーの言葉に向き合えることは大きな価値です。
読書会サミットは、そんな読書会の価値を気づかせてくれました。
後編に続く

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Chihiro- C

Chihiro- C

都内の司法書士事務所勤務を経て、家業の一つ、ガソリンスタンドの運営に携わることになる。経営の「け」の字も分からず悪戦苦闘する中、様々なご縁で、ドラッカーのマネジメントに出会う。 現在は、地元茅ヶ崎市にて、「未来の自分への橋渡し」をコンセプトに、シェアオフィス・イベントスペース「SPACE C&YOU」を運営しています。「地域の会社がイキイキと商売をし続ける事に貢献する」がミッションです。茅ヶ崎読書会でファシリテーターもしております。 好きなものはCHIGASAKI CITYと一人旅、ガーデニング。 一人旅は山のある緑が深い所が好きです。 ドラッカーのマネジメントという共通言語を使い、茅ヶ崎と全国を繋ぐことができたら最高に幸せです!

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