第6回読書会サミット開催~後編:地域おこしでドラッカーを実践する


今回、第6回目の読書会サミット開催地は長野県伊那市
伊那ではこれまで実践するマネジメント読書会が過去2クール開催されています。
4月17日には3クール目がスタートしました。
伊那読書会のファシリテーターでもあり、今回のサミットの実行委員長を務めたのが、鈴木孝之さんです。
「信州で一番親切な不動産屋さん」として、不動産業を営みながら二地域居住を提案・実践しています。

読書会サミットは、「読書会は必ず行うこと」は決められていますが、それ以外の内容は、実行委員長の裁量に任せられています。
今回の伊那サミットには、鈴木さんの特別な想いがありました。それは、「全国のファシリテーターに、自分たちのまち、伊那に来てもらいたい。伊那で濃い学びの時間を楽しんでもらいたい」というもの。
そこで、鈴木さんが本業で関わりのある、築150年の建物をリノベーションしたステキな古民家、villege inaさんで開催の、ファシリテーターの合宿形式となりました。
読書会についてはこちらの前編をご覧ください

到着から非日常な伊那の空気に感動

ビレッジ伊那に到着
到着後、すぐに、鈴木さんに案内されたのは、屋外のハンモック

ハンモック、、、こういう所に来ないと体験出来ませんよね。寝転がると空には桜。

非日常体験を機に、「伊那に来たんだなー」という気持ちが高まります。

読書会は、無垢の木を使用した味わい深い小あがりのある畳部屋をメインに、田舎のお宅に来たような掘りごたつのお部屋や、床の間のあるお部屋で開催されました。

ステキです。普段は会議室で行うことが多い読書会も、場所が変わるとリラックス感が増します。
本来、私たちが学び実践しているのは、堅苦しいものではなく、日々の仕事や生活を、より明るく豊かに幸せにしてくれるマネジメントです。自分達の日常とマネジメントをどれだけ近いものに出来るか、ドラッカーの言葉をどれだけ自分事に捉えて実践に繋げられるかが、私たちファシリテーターにとっても大切なことです。リラックス感が増したお部屋では、マネジメントの観点からの自分自身の日常の振り返りも深くなり、シェアも素直な感情や関心に関連するものになると思いました。

ファシリテーターによるマネジメントの実践(フィードバック):バーベキュー編

読書会終了後は夜にバーベキューを行いました。

普段、読書会や懇親会で一緒になることはあっても、こうしてファシリテーターが集まって何かをやることは滅多にありません。
バーベキューの時には、それぞれの強みと貢献が垣間見えました(笑)
火を起こす人、食器を準備するひと、食材を準備するひと、食材を焼くひと、役を「変わるよ」と声を掛ける人、「準備してもらってありがとう」と御礼をいう人、次のために片づけを始めて行く人、実に様々でした。

思えば、こういう時にこそ、普段学んでいるマネジメントを実践するものです。
この場合の成果とは?と真剣に考え共有しあうことは無くても、「成果=集まっている全員が会話と食事を楽しみ笑顔になること」と肌感覚で認識しているので、参加者全員が最後の食材まで美味しくいただくことができましたし、始めと終わりの段取りも見事でした。とても長い時間を過ごしたように感じますが、実際には2時間ほど。それだけ充実していました。

全国からファシリテーターが集まるのでそれぞれのご当地の名産も振舞われます。

滋賀県の内野さんが持ってきてくれた鮒寿司

鈴木さんは伊那のソウルフードのロー麺を自作してくれました。意外にも⁈とても美味しかったです(^^)

私からは地元茅ヶ崎の名産、釜揚げシラスと生しらすの浜漬けを。翌日の朝食は海の幸と信州味噌の味噌汁の競演という貴重なものに。読書会が全国に広がっていることを食を通して実感しました。

ファシリテーターによるマネジメントの実践:二次会編

バーベキューの後は部屋に戻って、学生時代のゼミ合宿の夜のような時間に突入(笑)
五月女さんがギターを持参しており弾き語りがスタートすると、なんと、和光さんがブルースハープを取り出して所狭しと動き回りながら吹き鳴らす。突然にセッションが始まりました。そこに加わったのは、お鍋をパーカッションのように叩いてリズムを刻む浦野さん。初めての即興のセッション。アドリブで歌い始める鈴木さん。初めての種類の宴会が始まりました。

途中からは即興の曲ではなく、懐メロのギターのコードをネットで検索、五月女さんがコードをその場で見ながらギターを弾き、和光さんはそれに合わせてブルースハープを奏で、浦野さんの打楽器はお鍋にボウルも加わり2種類の音を出すようになり、広田さんがソングリーダーとなりネットで検索した歌詞を先行して読み上げ、その場に居た皆が後に続いて歌を歌う、、、という大変見事なチームワークでお酒の勢いも借りて盛り上がりました。

どうでしょうか。
お酒の力で盛り上がった中年世代の宴会のようですが、
誰も一度も練習もしなかったのに、これだけ見事に自分達の役割を皆がその場で果たしました。「なすべきこと」と「できること」で全員一緒に盛り上がろう!!!そんな共通の目的に向かって、大変楽しい夜を過ごすことができました。
ややこじつけのような感じもありますが、普段から「貢献」「強み」を意識しながら成果に焦点を併せているファシリテーターが集まると、誰一人取り残さない、全員で一緒に楽しむ時間をつくることができるんだ!とちょっと感動してしまいました(笑)

この時間は、参加した人達にとっては決して忘れられない夜になりました。
皆にとっての伊那として、必ず思い出すことでしょう。

ファシリテーターによるマネジメントの実践:地元ガイド編

翌日は、前日夜中の3時まで宴会が続きましたが8時に出発して、日本三大桜の一つとして有名な高遠城址の桜まつりに連れて行ってもらいました(※起きられなかった人もいました)
見事な桜は圧巻でしたが、素晴らしかったのが、チーム伊那のおもてなし心。
会場に向かう途中の駐車場から城址公園内に至るまで、どこを見ても桜で美しかったのですが、鈴木さんと半澤さんによる、逐次の説明や案内のおかげで、なにも知らないで桜をみるよりも断然に楽しかったと思います。
城址への道すがら、既に桜に興奮し、度々足が止まる私たちに「ここはまだ、序章だから。先に行きましょう」と鈴木さん。

これで序章と言われると期待が高まります(笑)
「ここだけです、南アルプスと桜が一緒に写真を撮れるのは」鈴木さんの説明。

場内は後戻りするのが難しそうな雰囲気なので、こんな風にシャッターチャンスを明確に教えてくれるととても助かります!

「無字の碑を是非、見ていただきたいの」と熱く語る半澤さん

高遠の偉人、伊澤多喜男さんの功績を讃えて地元の人たちが石碑を建てようとするも、ご本人が政治家の功罪は亡くなった後に分かるものだからと拒んだために、やむをえず名前の彫られていない石碑がたてられたのだとか。
ドラッカーの「何によって憶えられたいか」という問いがあります。「私的な強みは公益になる」という言葉もあります。まさに、世の為人の為に生きて貢献をされた伊澤さんの無字の碑は、ドラッカーの世界観そのものであると思いました。

ビレッジ伊那に戻り朝食をとり、物部守屋をまつった守屋神社に参拝しました。
昨夜のバーベキューの際に話題に出た、急遽決まったスケジュールです。地元の人でもなかなか行かないコアな神社なんだとか。

地元の事をたくさん知っていると、訪れた人の好みや嗜好に合った情報提供ができます。鈴木さんと半澤さんの情報量と地元愛はすごかったです。
それ以上にすごかったのが、「皆にもっともっと、伊那を楽しんでもらいたい」という二人の気持ちの大きさと強さです。
ドラッカーの言葉「知識は本の中にはない。本の中にあるのは情報である。知識とは、それらの情報を仕事や成果に結びつける能力である」
とは、まさにこのこと。皆の伊那での最高の時間という成果のために、鈴木さんと半澤さんの情報は知識となっていたのです。

交流人口を増やすためにマネジメントを実践する

こうして、ステキなチーム伊那のお二人のおかげで、一泊二日ながらも生涯忘れられない時間を過ごすことができた、私たちファシリテーターでした。

鈴木さんの「伊那で濃い時間を過ごしてもらいたい。ガッツリ深い時間を過ごしたい」という想いがキッカケで行われた読書会サミットin伊那。
チーム伊那の、私たち県外からのファシリテーターのために準備をしてくれた時間のおかげで、私たちは、今後、「伊那?本当にイイ所だよ!!!」と多くの人に話すと思います。それを聴いた人たちは「伊那って、そんなに良い所なんだ」と思ったり「鈴木さんに自分も伊那をアテンドしてもらいたいな」と思ったり、そんな風にして伊那のファン=交流人口が密かに全国に増えて行く予感がします。それが結果として、伊那のまちの価値に繋がって行きます。
そこまで考えていたのかしら。。。だとしたら凄すぎる。サミットを伊那に招致した鈴木さんの「われわれの成果は何か」、のあとの、「われわれの計画はなにか」、の内容はどうなっていたのでしょうか。気になるところです。

以上、鈴木さん・半澤さんによる、「地域おこしでドラッカーを実践する」編でした。
ありがとうございました☀

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Chihiro- C

Chihiro- C

都内の司法書士事務所勤務を経て、家業の一つ、ガソリンスタンドの運営に携わることになる。経営の「け」の字も分からず悪戦苦闘する中、様々なご縁で、ドラッカーのマネジメントに出会う。 現在、インディペンデント・プロデューサー期=自らの職を生み出す人期を邁進中。「地域の会社がイキイキと商売をし続ける事に貢献する」をミッションに、ミッション実現のための手段=事業をつくろうとしています。茅ヶ崎読書会でファシリテーターも担当しています。 好きなものはCHIGASAKI CITYと一人旅、ガーデニング。 一人旅は山のある緑が深い所が好きです。

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