皆さんこんにちは!
今週も『人生を変えるドラッカー』の内容を使って、ドラッカー『経営者の条件』の成果をあげる5つの能力を解説していきますね!今週は「成果をあげる意思決定をする」の手順の五つ目です。
今週も夏子のチャレンジを引用しながら意思決定について学んでいきましょう!
どうぞよろしくお願いいたします☆
本書の主人公のひとりである青柳夏子の会社に、北星銀行からクレーム。
北原社長は「今回は、夏子が意思決定をしてごらん」といいます。
夏子はドラッカー読書会で読んだ『成果をあげる意思決定』の「5つのステップ」に基づいて、この問題解決をはかろうとします。
成果をあげる意思決定の五つのステップ ①問題の種類を知る②必要条件を明確にする③何が正しいかを知る④行動に変える⑤フィードバックを行う
今週はいよいよ五つ目のステップです!
五つ目のステップをどう当てはめたかを見ていきましょう!
あとで検証できるようにしておかなくちゃ!
以下引用です。(一部省略や追加をしています)
いよいよ第五の手順、「フィードバックを行う」である。
決定を行うのは人である。人は間違いを犯す。最善を尽くしたとしても必ずしも最高の決定を行えるわけではない、最善の決定といえども間違っている可能性はある。そのうえ大きな成果をあげた決定もやがては陳腐化する。(『経営者の条件』p185-186)
たしかに、やってみてどうだったかを検証できるようにしておかなければならない。検証できれば、次の行動に向かってブラッシュアップできる。
(継続できるイベントに育てていくことが大切だわ)
そのために検証すべきは、原則に照らし合わせて、参加者の「働く意識」が高まったかどうかを確認することである。
その週の会議で、夏子は意思決定の五つの手順に従って考えた内容をみんなに伝えることにした。
きっと賛同を得られるだろうという思いで、丁寧に説明した。
すると、翔平が即座に言った。
「ねえさん、僕は反対です」
夏子は驚いた。あんなに緻密に考えたのに、どうしてわかってくれないんだろう。
これまでの労力を考えれば、中止したくない気持ちはわかるけれど……。
翔平を否定したい気持ちに駆られた夏子の脳裏に、ドラッカーの一節が思い浮かんだ。
引用を終わります。
「やってみてどうだったか検証する」。
意思決定の五つ目の手順は「フィードバック」を行う、です。
例えばイベントなら実施後の検証の仕方なども決めておかなければならないということです。
何を検証するのかを決めておかなければ、やりっぱなしになってしまう。
ということは、そもそも「何を検証するか」が明らかになっていないとフィードバックはできないということになりますね。
そこでやはり、「必要条件を明確にする」や「何が正しいかを知る」をはっきりさせておかないとあとで振り返りができないわけです。
なんとなくイベントが盛り上がって達成感を感じてしまっては、そもそも何のためのイベントであり、成果があったのかどうかを検証できませんよね。
フィードバックをする。
とても重要な手順になります。
さて、夏子は丁寧に5つの手順に従って意思決定をしました。
その意思決定をはりきって会社の会議で発表します!
ところがそこへ若手社員の翔平からまさかの反対意見!
さあ、夏子はこの反対意見にどう立ち向かうのでしょうか。
次回は反対意見について書いていきますね。
お楽しみに☆




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