著者が語る『人生を変えるドラッカー』を100倍生かす方法!主役の一人、夏子の場合その8「反対意見のおかげでより深まったわよ!」―人生を変えるキッカケとなる5つの習慣


皆さんこんにちは!

今週も『人生を変えるドラッカー』の内容を使って、ドラッカー『経営者の条件』の成果をあげる5つの能力を解説していきますね!今週は意思決定における「反対意見」についてです。

今週も夏子のチャレンジを引用しながら意思決定について学んでいきましょう!

どうぞよろしくお願いいたします☆

本書の主人公のひとりである青柳夏子の会社に、北星銀行からクレーム。

北原社長は「今回は、夏子が意思決定をしてごらん」といいます。

夏子はドラッカー読書会で読んだ『成果をあげる意思決定』の「5つのステップ」に基づいて、この問題解決をはかろうとします。

 

成果をあげる意思決定の五つのステップ                                ①問題の種類を知る②必要条件を明確にする③何が正しいかを知る④行動に変える⑤フィードバックを行う

 

この五つのステップに基づいて夏子は「今回のプレゼンは辞退しよう、その代わり秋にイベントをやろう」という結論を導き出し、はりきって会社の会議でそれを発言します。

ところがそこへ、反対意見が起こってしまったのです。

さあ、夏子の意思決定、どうなるのでしょうか!?

 

反対意見のおかげでより深まったわよ!

 

以下引用です。(一部省略や追加をしています)

その週の会議で、夏子は意思決定の五つの手順に従って考えた内容をみんなに伝えることにした。

きっと賛同を得られるだろうという思いで、丁寧に説明した。

すると、翔平が即座に言った。

「ねえさん、僕は反対です」

夏子は驚いた。あんなに緻密に考えたのに、どうしてわかってくれないんだろう。

これまでの労力を考えれば、中止したくない気持ちはわかるけれど……。

翔平を否定したい気持ちに駆られた夏子の脳裏に、ドラッカーの一節が思い浮かんだ。

 

エグゼクティブが直面する問題は、満場一致で決められるようなものではない。相反する意見の衝突、異なる視点との対話、異なる判断の間の選択があって初めて、よく行いうる。したがって、決定において最も重要なことは、意見の不一致が存在しないときには決定を行うべきではないということである。(『経営者の条件』p198)

(そうだ、意思決定には「意見の不一致」が必要だった。翔平は反対意見を言おうとしている、まずは反対意見を聞こう)

夏子は感情を抑えて言った。

「じゃあ、翔平の意見を教えて」

翔平は、改めて姿勢を正し、みんなに紙を配り始めた。

「僕は今日、ねえさんのその話がなくても、みんなに伝えたいことがあったんです。うまく伝えられるかどうか自信がないので、紙にまとめてきました」

 

~作者注~

ここから翔平が北星銀行の行員から聞いてきた感動的なエピソードを話します。それは、「やはりぜひプレゼンをしてほしい」という主旨のものでした。

ポテンシャル(夏子の会社)のメンバーたちはその行員さんの言葉に感動し、みんなの気持ちは「プレゼンをしよう!」という方向に向って行きます。

引用に戻ります。

夏子は言った。

「オッケー。最高のヒントが来たわね! さあ、どうする? ポテンシャルがなすべきことは何? さあ、成果をあげる意思決定をみんなでするわよ!」

「ねえさんの意見と違う展開だけど、いいんですか?」

「うん、『北海道の「働く」のポテンシャルを高めたい』っていうゴールは変わらないもの。むしろ反対意見が出たことで、より深まったわ」

いまとなっては、翔平の反対意見に夏子は心から感謝していた。たしかにドラッカーが言う通り、反対意見によって、意思決定がよりよいものになる。

 

意見の不一致はもっともらしい決定を正しい決定に変え、正しい決定を優れた決定に変える。(『経営者の条件』p203)

引用を終わります。

成果をあげる能力の五つ目、「成果をあげる意思決定」について夏子の奮闘記をお送りしました。

依って立つところがあるだけで、日々の課題にこんなにも取り組めるんだということがお分かりいただけたら嬉しく思います。

ドラッカーの成果をあげる能力は、それぞれ一つずつに重要ですが、この意思決定は知識労働者として日々お仕事をしていくうえで大なり小なり毎日のように降りかかる重要なスキルです。

本を読んで理解するだけでなく、夏子のようにこうやって使ってみて自分のものになっていくと思います。

自分のした意思決定への気持ちのすがすがしさは、ここまで丁寧に手順にのっとってこそ!

皆さんもぜひご自身のケースに当てはめて実践してみてください。

さて、次回はちょっと本筋から休憩して、番外編です。

次回は人生を変えるキッカケとなる5つの習慣―『人生を変えるドラッカー』を100倍生かす方法!【登場人物舞台裏】3:杉並柊介編を書きます。

お楽しみに☆

FavoriteLoadingお気に入りに追加
The following two tabs change content below.
吉田麻子
(株)カラーディア代表取締役、カラーセラピスト、パーソナルカラーリスト、カラーコンサルタント、ドラッカー読書会ファシリテーター、志喜彩塾塾長、作家、函館市西部地区にあるブックカフェirodoriオーナー。 ◎色彩検定1級、東商カラーコーディネーター検定ファッション色彩1級、東商カラーコーディネーター商品色彩1級、東商カラーコーディネーター環境色彩1級。 ◎「人は必ず輝く!」をテーマに、色彩やドラッカーなどの講演、講座、セミナー、執筆等の活動を実施。志を立て、身の回りのことに喜び、彩り豊かに生きる「志喜彩塾」を全国(札幌、青森、岩手、仙台、新潟、東京、浜松、名古屋、伊那、富山、大阪、神戸、福山、徳島、高知、下関、北九州、久留米、熊本)で実施するほか、なないろ塾、カラーセラピーやパーソナルカラー、ドラッカー読書会、カラーリストと読む源氏物語等の講座を実施している。オーナーである函館のブックカフェirodoriにて連日実施している「カラー占い」も好評。 ◎ 著書に『7色のすごいチカラ!』、『実践する色彩学』(ともにエイチエス)。 『人生を変えるドラッカー』(ダイヤモンド社)。◎ほぼ毎日発行のまぐまぐ有料メルマガ「吉田麻子のLOVEPOWERエッセイ」が好評。

コメント