2005年、ドラッカー本人に学会設立の承認を受けて同年11月に発足した「ドラッカー学会」。その後、年に1回、全国各地で「大会」が開催されてきた。2020年の今年は第15回目として、北海道函館市での開催が決定している。今回の大会テーマは「コロナ禍における継続と変革〜地方の可能性を考える」。大きく変貌を遂げようとしているわれわれの社会。ドラッカーマネジメントの主要コンセプトのひとつでもある「継続と変革」という視点で、これからの働くスタイルや生活様式、暮らしや環境について地方での可能性を考える機会となっている。
今回の大会は従来の運営とは異なり、オンライン会議システム「zoom」を使って行う。新しい試みとして、オンライン旅行ツアーを企画。函館市内を観光バスに乗車して市内の名所旧跡を巡りながら講演などを聴講するツアーイメージで開催する。ツアー中のおやつとして「函館体感セット」と銘打った函館の名産お菓子セットを用意。事前購入できるようにして、共有感を醸成できるプランになっている。
大会の講演は、第一部は、北海道教育大学函館校・観光学専門・奥平理さんが「港町・函館の歴史に学ぶ継続と変革」と題して。第二部は、合同会社箱バル不動産の代表・蒲生寛之さんが「新しい観光の形の提案における継続と変革」を話す予定。その後、パネルディスカッションをドラッカー学会理事の佐藤等さん(公認会計士事務所所長)がコーディネート。ドラッカー学会理事の井坂康志さん(ものつくり大学特別客員教授)と、岩崎夏海氏(作家)をパネラーに加えて「コロナ禍における継続と変革〜地方を考える」をテーマに行う予定だ。
日時は、11月14日(土)。13時〜17時予定。参加は無料。ドラッカー学会の会員でなくても参加は可能になっている。晩秋の土曜の半日。港町函館の情緒を感じながら、変革の今、なにをなすべきか考える機会としてはいかがだろうか。
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