北海道新聞社は第74回の「北海道新聞文化賞」を発表。経済部門として、徹底した利用者目線で経営を改革し地域の足として再生を果たした「十勝バス株式会社」(帯広市)を選出した。社会部門の元札幌交響楽団コンサートマスターの大平まゆみさんと、AI研究の第一人者であるはこだて未来大特任教授の松原仁さんと合わせて受賞者を発表した。
十勝バスの野村社長は、ドラッカーを学ぶ仲間。『実践するドラッカー』本(ダイヤモンド社)にも事例として紹介されるほか、『ドラッカーを読んだら会社が変わった!』(日経BP社)では「物語1」として成功事例の1番目に紹介されている。同社は地域交通の危機が叫ばれる中、沿線の住民を一軒一軒訪問し、バスに乗らなくなった理由を聞き取るなど「利用者目線」に徹して経営を改革。廃業寸前とも言われた危機的状況から見事、立て直しに成功した。地方バスの再生事例として、全国的に注目を集めている企業だ。
1926(大正15)年に創業した十勝バス。「先代の経営者と従業員たちのおかげで、今の十勝バスがある」と2003年に社長に就任した野村社長。「これからもお客さまの声を聞き、バスでの移動が楽しいと感じてもらえる環境を整えたい」と記事では話している。
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取材記者/エディター
1965(昭和40)年、北海道恵庭市生まれ。高崎経済大学卒業、(株)ピーアールセンターにて広告・マーケティング業務に従事。2007年独立、人口減少の道内経済に貢献すべく、地域の新しい情報の発信をライフワークにする。一眼レフを片手に、年間100日以上をアウトドアフィールドや道の駅・キャンプ場を取材。新聞記事連載やWEBコンテンツ制作がメインの仕事。P.F.ドラッカーの読書会、札幌ビジネス塾に10年以上通い、上田惇生先生のサイン入り『経営者の条件』は家宝。著書に『アウトドア&感動体験ガイド北海道』『北海道キャンプ場&コテージガイド』『北海道道の駅ガイド』(共に北海道新聞社)。休日はマラソンと登山に勤しむ。
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