あなたの強みを生かす「逆転」の働き方(12)~頼まれごとを断る【その2】依頼者に質問する


今回は「頼まれごとを断る」の2回目。

あなたの強みを生かす「逆転」の働き方シリーズ一覧はこちら。

前回から、強みを生かすために「頼まれごとを断る」というお話をしております。
前回は、タイトルとは反対に、
頼まれごとをとにかく請ける。ということの意義をお話ししました。

真意がわからなければ、やりたい/やりたくない を基準に
仕事をえり好みするしてしまうことになり、
結果的に強みを生かすことも見つけることもできなくなるからです。

そこで今回は、いよいよ「断る」の意味を・・。

遊びと仕事の境界

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仕事と遊びの違いについては、満足な答えが得られたことはない。
身体の動きは、細かなことまで同じことがある。
(中略)
仕事の目的は、仕事の成果を使う人、すなわちユーザーにある。
最終的なアウトプットがそれをつくった者以外の者のためのものであるとき、
そこで行われたことは遊びではなく仕事である。
遊びのチェスもあれば、仕事のチェスもある。

『マネジメント(上)』 第15章 新しい現実
************

仕事には、相手があり、そこに責任が伴います。

だから、新たな強みを発見する挑戦にも、
見つけた強みを磨き上げる挑戦にも、
一定の結果についての担保が必要です。

ですから、相手が依頼したことについての認識がない場合には
相手が依頼しようとしている仕事についての理解を求めなければならないこともあります。

「アレとコレは別のスキルまで必要なんです。」とか、
「全く別次元のものでそのレベルに達していません。」
など相手の理解不足を指摘しなければならないこともあります。

*******

中世の都市では、同じ職業の者は同じ仕事をしていた。(中略)
互いの仕事を知っていた。
互いに説明し合う必要はなかった。(中略)
他方、ほかの人とは違うことをしていたごくわずかな人たち、
特別の技能を持つ人たちは、一人で働いていた。

そのため、自分のしていることを説明する必要がなかった。
ところが今日では、違うことをする人たちが一緒に働いている

明日を支配するもの 第6章自らをマネジメントする
~自分の考えを伝える責任~

*********

作業労働者が中心であった時代の「支配・コントロール型のマネジメント」には、
「依頼者は受託者よりも偉い」という暗黙の”古い価値観”があって、
受託者が依頼者に(部下が上司に)レクチャーすることに対して
生意気だといら立つ人もいらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、失礼な口のきき方は厳禁です。
(教える立場になったとたんに偉そうになる、
 ”古い価値観”だけを背負っている若い人もいらっしゃいます。)

でもそれ以上に、無責任な挑戦は危険です。

そこで、
⓵相手が期待している水準と、
②それに達しなかった場合のリスク
は確認しておいた方が、相手のためにも、自分のためにも、
そして何よりお客様のために良いと思います。

********

マーシャル(第二次世界大戦中の米国将軍)は、
人事の失敗は、その者ではなくその者を任命した者の問題であるとしていた。
「その仕事が合わなかったというだけである。
 ほかの仕事にも合わないということではない。
 任命したのは私の間違いであって、
 次の仕事を見つけるのが私の責任だ。」

(中略)
マーシャルは、人事が賭けであることを知っていた。

「経営者の条件」第4章 人の強みを生かす
~強みによる人事~

********

このマーシャル将軍の認識と同じ認識を持っている依頼者は
実は稀かもしれません。

しかし、実際に
失敗を部下や外注先のせいにしても、
その結果の影響を受けるのは依頼者です。

それは、いかに責任についての認識がなく、
部下や依頼相手の無能を言い訳にしようとも
決して逃れようのない責任ですから、
上記の質問で互いの認識を確認し合いましょう。

それこそが、依頼者と受託者の間に必要な、
責任についてのコミュニケーションです。

*****(きょうの質問)*****

Q1:頼まれたときに、なぜ自分を任命したのかを尋ねていますか?

Q2:頼まれたときに、相手の期待水準や失敗したときのリスクの大きさを尋ねていますか?

Q3:責任ある挑戦を楽しんでいますか?

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『ドラッカーを読んだら会社が変わった!(日経BP社刊)』『ドラッカー教授組織づくりの原理原則(日経BP社刊)』編集協力。 中小企業におけるドラッカーのマネジメント実践をサポートする[実ドラ・実践ナビゲータ]。 『実ドラ:実践するドラッカー』シリーズ(ダイヤモンド社)をテキストに、1日一冊で、マネジメントを実践的&体系的に学ぶ[実践するマネジメント講座]の講師を全国で務める。  趣味は、受講企業に訪問して実践事例を取材するとともに、自社では気付かない強みをフィードバックすること。

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