悩める経営者に朗報ー社内読書会のススメー社員のやる気を引き出す読書会という方法 <第1回/3回連載>


組織は、優秀な人たちがいるから成果をあげるのではない。
組織の水準や習慣や気風によって自己開発を動機づけるから、優秀な人たちをもつことになる。

『経営者の条件』終章

 

世の中の経営者はみな一様に悩んでいる

「就活で覇気のある若者が集まらない。」

「どうも社員の定着率が芳しくない。」

「若手社員は素直なのだがやる気を感じない。」

経営雑誌などを眺めていると、最近こんな言葉が増えてきたような気がします。

 

少し前にIT系会社の経営者から真面目な悩みを打ち明けられました。

「今回、かなり大きなプロジェクトを受注できて喜んでいたんだが、いざシステムを作ろうとするとなかなかうまく進まない。
若手社員のやる気に火がつかないんだ。
大きなやりがいのある仕事だから、喜んで頑張ってくれると思っていたのだが。
うちの社員は、みんな優秀で素直だし、仕事は間違いなくこなす。会社の雰囲気もアットホームに設えてある。
だけど、どうやら会社の仕事を自分ごととして捉えていないようだ。
今どきの若者は、金のためには働かない。彼らの心を熱くして、自分が成長してもらうためにどうしたら良いのだろうか?」

この社長は、いつもとても前向きで愚痴など呟く方ではなかったし、会社の業績も安定的に成長しているので、正直ちょっと驚きました。
同時に、社長が社員たちに注いでいる愛情の深さとあせりを感じました。

社長は、以前から、私たちがドラッカーの読書会を通じてマネジメントの学びを広めていることを知っています。
また、私が交通局で社内読書会をやってきたことも知っていました。

「どうだろう、今度、うちの会社の若手を中心に、ドラッカー読書会をやってもらえないだろうか?」

きっと、「良さそうなものは、何でも試してみたい。」そんな心境だったのでしょう。

ーつづくー

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Y_Tabata

Y_Tabata

田畑祐司(たばたゆうじ)1955年(昭和30年)札幌市生まれ。立命館大学卒業。 札幌市交通局で地下鉄・路面電車事業の安全統括管理者として企業マネジメントに携わり、現在、(一財)札幌市交通事業振興公社の常務理事。安全輸送と顧客視点をあたりまえの企業文化にするために「体系化されたマネジメント」の重要性を痛感しドラッカーを学び心酔する。交通局在職中に読書会認定ファシリテーターとなって以降、組織の内外でドラッカー読書会・実践するドラッカーセミナーなどを主宰している。還暦を無事に通過し、現在の家族構成は、妻一人とうさぎ一羽。 趣味は、山歩き、スキー、クロスバイクなどの肉体系とドラッカー関連書籍の読書(つん読から精読まで)などの知識系。

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