長い戦いの中に一筋の光明が…
2期の第4回目の合宿の最終日。
‼
降りてきた!(着想:私のFSF1位―当時、現在の1位は戦略性)
ホワイトボードに頭の中にあることをアウトプット…
こうして生まれたのが<ファシリテーター能力>の5本柱(現在は6本の柱)。
1期生の苦悩から生まれたプログラムに埋め込まれている技術と知識を体系化できた瞬間だ。ドラッカー教授の言葉、「体系化されていないものは学ぶことはできない」を原動力に何とか体系化にたどりついた。
1期の養成講座開始から私がズーット考えていたこと
―「初学者を前提とした養成プログラムとは何か」
私自身、読書会を500回(当時)続けてきてもなお、自分のやってきたことを再現するのに必要なものが何かはつかんでいなかった。自分の体験がプログラム化された意義は大きい。
これで次も行ける…
これで一つの課題を解決できる…
この間、読書会は経済合理性を克服するという課題を抱えていた。
それは遠隔地からファシリテーターを派遣することのハードルだ。
つまり、私が常駐している札幌以外の東京など他地域では地縁がなく、なかなか参加者を集めることができないでいた。ホームグラウンド以外の都市で読書会を開催する難しさという今もある課題に直面していた。
コストを回収する参加者を集められないという経済合理性の壁。ドラッカー教授がいう利益は存続の条件という原理を満たせないでいた。それは読書会存亡の戦いだった。
光明となったのはプログラムを生むための1期生の苦悶(2011)と2期生の読書会未経験でも対応するパフォーマンスの高さ(2012)。
1期生がプログラムを生み、2期生から読書会のファシリテーションに必要な要素技術と知識が生まれた、つまり「ファシリテーター」は一つの体系となった―
今のプログラム(BASIC)は1期生と2期生が作った合作と言っても過言ではない。
読書会未体経験者がFTとして活躍できるプログラムは、こうして2期修了時に誕生した。このプログラムなしに読書会未開の地に読書会を広めることは出来ない。
私たちはついに、重要な鍵を手にした。
それは読書会存亡の危機を解く鍵の一つ目だった。
これで地元ファシリテーターによる読書会の設置・運営の可能性が大いに高まった。
それはすなわち地域を大きく移動しないで(コストをかけないで)近くにFTを配置できる可能性が高まったことを意味する。
経済合理性を高める大きいなポイントだ。
つまり、それは存続の条件をクリアすることができるという希望の光だった。
(つづく)




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