さて、新シリーズです。
前回まで、「自分の強みを発見する方法」についてお話ししてきました。
ドラッカーマネジメントの中核―自分の強み(長所)の見つけ方 シリーズ一覧はこちら
強みの“原石探し”を一度やめてみる
一人ひとりの《強みの原石》を発見する方法については、
まだまだご紹介したい内容もあるのですが、
「原石探し」ばかりをしていても強みを生かす事はできません。
本当の強みは、実際に活用してみて確認しなければわからないのです。
そこで、強みの原石の発見・発掘の方法については、一度、脇に置いて、
ここからは「自分の強みを利用する働き方」についてお話ししたいと思います。
実は、ここにも《思い込みの落とし穴》があるからです。
まず、この「強みを生かす働き方」についてお話ししておきたいのは、
【逆転の発想】が必要だということです。
これまでの働き方で理想とされているものの多くは、
実は、弱みを目立たせる働き方になってしまいがちだからなのです。
こんな事を言うと、「え?」と驚くかもしれません。
その理由は、これまでの働き方の理想は、
昔からのマニュアルワーク(作業労働・肉体労働)を前提に考えているからです。
マニュアルワークの特徴
マニュアルワークでは、
・決められた作業を、
・決められたやり方で、
・いかに、素早く・激しく・強く・長く、働くのか
が求められていたのです。
このマニュアルワークの思想を前提とする組織では、
以下のようなことが起こりがちです。
・つい長時間働く風潮
・社長以外が新しい事を始められない暗黙の了解
・上司は特権階級で現場を使役する立場 という勘違い
・成績が良くないときは悲壮感を漂わせなければ「やる気がない」とみなされる
なんていう現象が起きてしまいます。
しかし、現代社会では決められた作業の反復や、
長い時間のハイパフォーマンスを維持する必要がある仕事は、
その多くが機械化・自動化され、人間が行うものではなくなりつつあります。
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コンピュータは論理の機械である。それが強みであり弱みである。
外(ほか)の重要なことは、
コンピュータをはじめとする何らかのシステムが処理できるような形では
把握できない。
これに対し、
人は論理的には優れていないが知覚的な存在である。
まさにそれが強みである。
「経営者の条件」P.F.ドラッカー(1966年)
第1章 成果をあげる能力は習得できる
〜働く者を取り巻く組織の現実〜 より
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人が人として働く働き方
人間が行うのは、
うまくいくパターンを探したり、
不良の発生を未然に見抜いたり、
未来に向けて何が必要なのかを考えたりすることです。
だから、周囲から見て「ボーっとしている」だけの状態が
実はものすごく生産的な時間だったりするのが現代の働き方です。
これから何回かに分けて
「あなたの強みを生かす逆転の働き方」をお伝えしてまいります。
ざっと、その主な「逆転の働き方」について項目だけお話しすると・・
・頼まれた通りにしない
・自分の仕事に不満を持つ
・自分を輝かせようとしない
・頼まれごとを断る
・怒らない、叱らない、褒めない
次回以降、解説してまいります!
*******(きょうの質問)*******
Q:「無理のある働き方」を感じたことはありますか?
Q:どんな場面ですか?

