第3章「どのような貢献ができるか」(その3)人間関係のあるべき姿
人間関係のあるべき姿
対人関係の能力をもつことによってよい人間関係がもてるわけではない。自らの仕事や他との関係において、貢献に焦点を合わせることによってよい人間関係がもてる。そうして人間関係が生産的となる。生産的であることが、よい人間関係の唯一の定義である。『経営者の条件』P91
仕事上の関係において成果がなければ、温かな会話や感情も無意味なんだぁ。貧しい関係のとりつくろいにすぎないって…教授の言葉はいつもストレートだなぁ。逆に関係者全員に成果をもたらす関係であれば、失礼な言葉があっても人間関係を壊すことはないのかぁ…。
確かに高校野球の球児たちが厳しいトレーニングに耐えることができるのは、「みんなで甲子園に行くぞ!」という成果が明確になってるから。自分のポジションでチームに貢献すべきことがわかってるからだよな。温かい言葉だけじゃ甲子園に行けないこともわかってる。各ポジションの役割を果たしてチームプレーの全体練習。不足するところは、各自で自主トレする。
社会人になるとそれぞれの「甲子園」が見えなくなっちゃう。
「専任職」としてどのような貢献ができるか?
最近はじめた部内ディスカッションも、私が経験してきたノウハウや、知識を部員へOJTでシェアすることも、ちょっと目線を組織への「貢献」に合わせてできたこと。以前はできなかった。
「われわれの事業は何か?」を考えることは、それぞれの「甲子園」を見つけることなのかも知れない。
そして、あなたはピッチャーですか?キャッチャーですか?とみんなに聞く。
チームプレーをトレーニングして、各自が自主トレして、「みんなで甲子園へ行こう!」と各自の背中を押す「トレナー役」が、「専任職の役割」なんだ。
もっともっとマネジメントを学ばなきゃ。
みんなで甲子園へ行くために!!!
(つづく)
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われわれの事業は何か? を考えることは、それぞれの甲子園を見つけること。…名言ですね! 「あなたはピッチャーですか? キャッチャーですか?」もし今五月女さんから聞かれたら私はすぐに答えることできるかな? と考えていて中学校のバレー部で一度も試合に出たことのない三年間を思い出しました。そういえば。終えたとき父から「選手になれなくとも三年間よくやりきった。継続は力なりだ。補欠のベンチからしか見えないものもある。それはいつか必ず役に立つ力だ」と声をかけられ、あの頃はまったくピンとこなかったのですが(笑)今はものすごく腑に落ちます。…というわけで「補欠は私にお任せください!」\(^o^)/わはは
瀬川さん
ありがとうございます!バレー部員だったんですね!
コメントもらって自分は?って振り返ってみたらフォークソング部だったことを思い出しました。音楽とドラッカー。原点は私も中学生のときだったのかもしれません。
瀬川さんは、この頃からレギュラー、補欠にかかわらず「人の長所を見つけ出して、応援するのが得意だったのでは?」と思っちゃいました。「強み」は無意識に出るから、自分では気づかないのかもです。父上はさすが!わが子をよく見てらっしゃる!