『明日を支配するもの』第6章「自らをマネジメントする」(その1)強みは何か?
強みは何か?
誰でも自分の強みはわかっていると思う。たいていが間違いである。知っているのは、強みというよりも強みならざるものである。それさえ間違いのことが多い。
何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。もちろん、できないことによって何かを行うことなど、とうていできない。『明日を支配するもの』P194
『経営者の条件』は1966年に書かれたセルフマネジメントの書籍。時代は進み働く環境も働き方も変化してきている。現代は人生100年時代を生きる時代。知識、情報、アイデアで仕事をする私たち「知識労働者」は、これまでは存在しなかった問題を考えなればならなくなりました。ドラッカー教授は、1999年に『明日を支配するもの』で、「自らをマネジメントする」必要性について著しています。その一つ目が「自分は何か?強みはなにか?」
自分は何か?なんて考えたこともありませんでした。
でも、人生100年時代、75歳まで生き生きと働くためには、自分は何か?強みは何か?とむか合わなければ、人生をワクワクして生きることができないようです。最近感じるのは、「価値観が合う」人たちといると、沢山の気づきをもらったり、たくさんの機会をもらったり、その機会によって成長することができたりすること。
それには「自分の強みは何か?」がわかっている必要がある。
あの人はあんな強み(資質)がある。これを頼んでみようかな?
頼まれたらがんばる!強みだから成果がでる!喜ばれる!
これが、弱みだと、成果はでないから、喜ばれないし、モチベーションも下がってしまう…。
「実践するマネジメント読書会®️」に参加する方は、ドラッカーを学びたいという人が集まるから、共通の価値観があるように感じます。私にとっての読書会は、音楽のライブ会場と同じ、好きなアーティストを観に会場に集まって、そこに生まれる一体感を共有する。あの曲最高だよね〜!が『経営者の条件』「貢献」の章は響くよね〜と同じ感じ(笑)。
それって強みじゃないのかも?
「ドラッカー年譜」を絵に描いて覚える「ラクガキ」は、自分の強み?と思って継続中だけど、先日、読書会ファシリテーターの大先輩から、
「それって、もしかすると五月女さんの強みじゃないのかも知れないね。」
とのアドバイス。それは、絵を描くのに12時間もかかっているということから。強みはもっと生産的なものなのです。最小のインプットで、卓越した最大のアウトプットを生み出すのが強み。
そのアドバイスで気がついたこと…
絵を描くこと自体は、強みではないということ。ドラッカー年譜の絵も、経営者の条件を絵に描くのも、情報をインプットする道具として使うため。絵のクオリティはいらない。ここを間違えると生産的でなくなってしまう。
こんな気づきをくれるのも、ドラッカーマネジメントを学ぶという共通言語で、価値を共有できる大先輩のおかげなのです。
あっ!大先輩はギターリストでもあった…「音楽」と「ドラッカー」。共通の価値観が最強だ!!!
(つづく)
前回まで
第33話「自らをマネジメントする」(明日の生き方)Introduction
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