今回は、「自分の仕事に不満を持つ」の三回目。
ここまで、「従業員満足」の勘違いのお話をしてきました。
・満足することよりも「価値ある不満」をもつこと。
・アメとムチの価値観を、上司・部下・同僚の立場で修正すること。
をお話しました。
今回は、その「価値ある不満」をもつためのお話を・・。
これまでのあなたの仕事の最高傑作は?
人の本性は、
最低ではなく最高の仕事ぶりを目標とすることを要求する。
『現代の経営(下)』p.108
これは、強みの探るための質問としても
以前に挙げさせていただいた質問ですが・・
Q:あなたがこれまでに行ってきた仕事の一つ一つを
いわば「作品」として振り返った時、
「最高傑作」
あるいは、「ベストテン」はなんだろうか?
を考えてみてください。
その時、きっとその選定基準は様々だと思います。
最高の仲間ができたから⚪︎⚪︎。
お客様からの反応が心からうれしかったから⚪︎⚪︎。
自分の能力を最大限に発揮している感覚を感じたから⚪︎⚪︎。
といったように・・・。
懐古主義でなく未来志向
あなたの強みは、
過去の実績から引き出すことができます。
ですから過去を振り返ることはとても重要なことです。
でも、過去の「最高傑作」の自慢をされるだけでは、
周囲から見れば
「あの頃は良かったなぁ・・・」
という思い出話にすぎません。
この『働き方の逆転ルール』で重要なのは、
「これからあなたがどんな仕事をするか?」
「どんな風に、どんな成果をあげるか?」
です。
これからの5年で
「これまでの最高傑作」をうわまわる最高傑作
を生み出しましょう。
いまの目の前で起こっていることは、
「良いこと」も、「悪いこと」も
その成功に至るまでの布石にすぎません。
その「これからの最高傑作」を具体的に思い浮かべた時、
きっと今の自分の仕事ぶり対して
「価値ある不満」が生まれてくるはずです。
あなたのいまの年齢が幾つであろうと、
この「価値ある不満」をもつ時、
あなたの働き方は変わってくるはずです。
*****
Q:あなたのこれまでの仕事の最高傑作は何ですか?
Q:これからの5年の間に、その最高傑作を上まわる、
「超」最高傑作が生まれたとすれば、
どんな仕事で、どんな成果をあげた時ですか?
Q:その最高傑作を生み出した時のあなた自身は
いまのあなたとどのように違っていますか?
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