[自分の強み(長所)の見つけ方/自分を活かすトリセツのつくり方]【第1回】あなたの『自分取扱説明書』をつくりましょう!


Q:“あなたの強み”を聞かれたらどう答えますか?

採用面接などでは、おきまりの問いですが・・・

“あなたの長所は何ですか”

と問われたとき、短い言葉ですらすらと答えることは難しいかもしれませんね。
きっと前もって「アピール用の答え」を用意しておかないとしどろもどろになります。
だから、堂々と答える様子を見ると「すごいなぁ、この人は自分のことがわかっているんだなぁ。」と尊敬したり、うらやましくも思ったりもしますね。

【自分が知っているのは、強みならざるもの】

しかし、ドラッカー教授もいうように、多くの人は普通、自分の強みをまちがって認識しています。
知っているのは「強みならざるもの」。

・・・ということは、一人で悩んで結論を出しても、ほとんどがまちがっていることになります。

そのうえに、質問された場面、相手、その人との関係によって、質問の意図さえも異なるはずです。

とすれば、採用面接のときに用意していたセリフは、別のシーンではあまり使えないかもしれません。

「では、自分の強み探しってムダなの?」と言いたくなるかもしれません。

いえいえ、たとえまちがっていたとしても(もしかすると、正解なんてなくても)、自分の強みを知ることはとても重要です。

  • 世の中の重心が「組織」から「個人」へと移行しつつある。
  • 目に見えない「考え方」や「アイデア」が仕事の中心になっている。
  • 人生100年時代には、定期的に自分の役割や持ち場の組み変えが必要になる。

思うに、ポイントは大きく分けて2点。

ひとつは、自分一人で考えないこと。相手や仲間があってこその強みです。

もうひとつは「短いワンフレーズの宣言」という結論ではなく、その「強みの探求プロセス」や、「検証中の仮説」も記録して残すことです。

そうすることで、変化の激しい環境の中で、自分の中にある様々なものを組み替えて、新たな適応スタイルや新たな役割をつくりだせるからです。

【自分トリセツとは?】

私たちは、その探求プロセスや仮説を記録したものを『自分トリセツ(=自分取扱説明書)』と呼んでいます。
『自分トリセツ』は、仕事仲間の協働、つまりパートナーシップやチームワークのためのものです。
ですから、例えば「好きな食べ物/嫌いな食べ物」は、その掲載対象ではありません。 決して「自分生態図鑑」ではないのです。

自分トリセツの内容は、例えば

  •  これまでに賞賛された仕事
  •  よい仕事ができるときの環境と条件
  •  仕事において譲れない信条

など、一緒に働く仲間が「先に聞いておけばよかった」「先に知らせておけばよかった」という内容です。
しかも、この『自分トリセツ』は、“作って終わり” ではありません。

一人ひとりが『自分トリセツ』をつくり、それを周囲と相互に共有して、互いの強みを生かす。
そして、記録内容を互いに協力して加筆&更新していく習慣を作ること。

私たちは、そうすることで、『一人ひとりの強みが公益につながる社会』が実現されると信じています。

ここでは、毎回、その『自分トリセツ』に記載していくべき内容を引き出す問いかけと共に、個人の強みを知るための方法、生かすための方法を中心にお話を連載していきたいと思います。

ときには、個人の強みではなく、組織(会社)の強みについても触れることがあります。
両者は本質的には異なるものですが、同じように考えてよいものと、混同してはならないものがあります。
ですから、注意喚起のために記載することがあります。

次回以降も、楽しみにお待ちください。

 

“あなたの強み”を聞かれたらどう答えていますか?

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清水祥行
『ドラッカーを読んだら会社が変わった!(日経BP社刊)』編集協力。 中小企業におけるドラッカーのマネジメント実践をサポートする[実ドラ・実践ナビゲータ]。 『実ドラ:実践するドラッカー』シリーズ(ダイヤモンド社)をテキストに、1日一冊で、マネジメントを実践的&体系的に学ぶ[実践するマネジメント講座]の講師を全国で務める。  趣味は、受講企業に訪問して実践事例を取材するとともに、自社では気付かない強みをフィードバックすること。

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