●ドラッカー入門 新版—未来を見通す力を手にするために
単行本 : 324ページ
出版社 : ダイヤモンド社; 新版 (2014/8/29)
発売日 : 2014/8/29
上田 惇生 (著), 井坂 康志 (著)
●アマゾンレビュー
2020/12/21 時点で☆4.5の高評価です!
皆さん、「ドラッカーを知りたくて」読み始め、その思想背景にふれて、さらにドラッカーの本を読み広げていくようですよ!
著者紹介
上田惇生(うえだ あつお 1938年11月9日 – 2019年1月10日)
経団連国際経済部次長、広報部長、経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現在、同大学名誉教授、立命館大学客員教授。
ドラッカーの主要著作のすべてを翻訳。ドラッカー学会代表を経て、同学術顧問。
井坂康志(いさか やすし)
一九七二年生まれ。ドラッカー研究者、編集者、翻訳家。東洋経済新報社勤務、ものつくり大学特別客員教授、ドラッカー学会理事。
『ドラッカー入門』全チャプター紹介
目次
はじめに
第1部 「ドラッカー視点」の誕生
第1章 観察者の眼はいかにして鍛えられたか
1 ドラッカーは何を見ようとしたか
現代社会最高の哲人/ドラッカーとは何者か/領域横断的アプローチ/観察者の眼/二一世紀を支配する思想家/「明治人」の気概/払拭不能な原体験
2 社会生態学者への道
現代のリュンケウス/物見の役の仕事/あるがままに見る/我見る、故に我あり/見る責任、物語る責任/傍観者のまなざし/コンサルタントとして/見出し、働きかける/境界の守護者/小さく生き生きした世界/バスカヴィル的知性──欠落への感性
3 自らを知る
情報への対し方/ジャーナリストの仕事/言語の神聖さ/クランツ事件/実存にふれる体験 ── ウィーン市庁舎前広場/幼少年期ウィーンの人々/早すぎた知識社会/国家百年の計を慮る力/『ファルスタッフ』の教え/日本との出会い/日本画 ── 情報の精髄
第2章 学びながら実践する ── ウィーン・ハンブルグ・フランクフルト時代
1 ウィーンの幼少時代
テクノロジストとアーティストの家系/父アドルフ/母キャロライン/サロン/シュヴァルツヴァルト小学校/エルザ先生/退屈なギムナジウム/シュナーベルの個人レッスン
2 ユートピアからの脱出
「昨日の世界」/ハンブルグ ── 社会人としての第一歩/人生を変えた名著 ── テニエスとバーク/『フランクフルター・ゲネラル・アンツァイガー』/働きながら学ぶ/博士号を取得/試練の時代/処女作を出版
第3章 産業社会の未来を見つめて ── ニューヨーク時代
1 イギリスでの結婚
ぐずぐずした時代/「シュタール論」/ドリスとの結婚、日本画との出会い/新世界への脱出
2 文明の新境地・アメリカ
新天地の青空/教育 ── 思考の実験室/『「経済人」の終わり』/『産業人の未来』
3 GMの観察
30歳をすぎて/企業現場に分け入る/『企業とは何か』/産業社会は成立するか/観察者の眼/GM幹部の不興/時代を代表する知識人に
第2部 マネジメントとは何か ── 文明の担い手たるもの
第4章 マネジメントの発明
1 脱イデオロギー ── 文明への眼
イデオロギーに世界は救えない/マネジメントの出発点/事例に語らせる/「浪費された世紀」/オーケストラと指揮者の時代/道具としての組織/マネジメントの原点/経営三部作/読み手の目線
2 マネジメントの実践的展開
マネジメントの本籍地/一位二位戦略/「MBAは好きになれない」/人が財産/アルコア ── 働く人を中心とする経営/人に伴う誤解/日本的経営への疑問/害をなさない/「ヒポクラテスの誓い」/倒産という能力
第5章 マネジメントのフレームワーク
1 マネジメントの世界観
映し込まれた世界観/「必然の進歩」などない/損なわれた世界/賢人の石/フレームワークと世界観/「このポストモダンの世界」/エビデンス至上主義の限界
2 マネジメント── 三つの柱と七つの尺度
フレームとスキル/マーケティングの考え方 ── 販売活動を不要にする/イノベーションの考え方 ── そよ風のように来て去る/予期せぬ成功/顧客を知る唯一の方法/変化を利する/不合理な顧客はいない/三つの生産性/知的労働の生産性/経営資源 ── 人材、物的資源、資金
3 マネジメントの役割
なぜ「利益」が出てこないか/企業の目的/利益は活動許可証/正統性──顧客創造のみでは足りない/プロフェッショナルの条件
4 マネジャーの役割
組織社会の先覚者 ── ヴァルター・ラーテナウ/打ち砕かれた希望/意思決定の作法──見解からスタート/スローンの意思決定/見解の仮説性/美しいものには嘘がある/目線を合わせる/コミュニケーションは受け手がつくる/自らを生かし切る/自分も他人も、大きく変えない/経営科学を使う
5 組織の未来についてNPOが教えること
最も重要な五つの質問/良き意図、良き成果/「ノー」というのは大切な仕事/われわれのミッションは何か/われわれの顧客は誰か/顧客ニーズは千変万化/顧客にとっての価値は何か/際立って重要な問い/われわれにとっての成果は何か/イーライ・リリー物語/われわれの計画は何か
第6章 自分を使って何を成し遂げうるか
1 セルフマネジメントの要諦
自らをマネジメントする/場は個が自ら選ぶ/二つ以上の人生を同時に生きる
2 成果をあげるということ
時間からスタート/貢献に焦点/ブライアン看護師のルール/フィードバック分析/自分の価値観、仕事の価値観/誰も聞いていない会議は開かない
第3部 変わる世界、変わる文明 ── まなざしの先に広がる地平
第7章 観察者の眼が捉えた未来
1 ドラッカーは時代をどう見たか
今なお続く「断絶の時代」/資本主義をも否定/知識が中心を占める社会/知識の意味の変化/知識が正しく用いられるとき/激動は2020年から2030年まで続く/知識が新産業の爆発を生む/世界を一変させた鉄道/教育を変え、世界を変える
2 ポストモダン ── 隠された主題
ネクスト・ソサエティ/コミュニティとしてのNPO/もはや現実ではない/文明のコンセプト/バタフライ・イフェクト/エビデンス至上主義の危険/見る、聞く、相談に乗る/理論は現実に従う/「私の観察によれば」/あるがままに見る/見飽きることのないものを見る/耳を澄ませる/わかったものを使う/「すでに起こった未来」を使う/価値が証明された原則/ささやかなものを信頼する/何をもって憶えられたいか/「少しだけ」目線を上げる/未知なるものの体系化/欠けているものを見る/内なる声/陳腐化の主導権/廃墟の復興/諸行無常/フィードバックの仕掛け/強みを問い続ける/何を捨てるか
第8章 正統保守主義者は文明をどう見たか
1 マネジメント ── ポストモダンの方法論
捨象できるものはない/アプローチと世界観/「知られざるもの」による文明/見立てによる観察/今問う『企業とは何か』
2 ポストモダンの底流 ── 今あるものを最大限活用する
正統保守主義の時代/保守主義の不完全燃焼/現実を現実的に説明/文明社会の解毒剤/馬を替える日/二重の責任/マネジメントの思想/バークのDNA/現存素材の最大活用/急所の探索/現実からスタート
第9章 次に訪れる文明──技術と脱モダンへの企み
1 マクルーハン ── メディアの予言者
印刷者の末裔/マクルーハンのメディア理解/テクノロジーの発見/グーテンベルクの銀河系/印刷技術とモダン
2 ポストモダンを創造するもの
現実の創造/『変貌する産業社会』/主体としての人間/技術と認識変化/テクノロジスト/知覚の力/全体は部分の集積ではない/ものづくりに宿る知識の競争力/日本との絆/間に合ったインタビュー ──ドラッカーからの書簡
あとがき
ドラッカー年譜
ドラッカー主要著作解題
索引
『ドラッカー入門』本書の要約
「ドラッカー、何から読めばいい?」と悩んだ時に手を取るべき本です。
ドラッカーの世界を理解する 基盤となる一冊。
ドラッカーが生涯に刊行した39冊の著書、無数の論文に一貫する思想、考え方、概念。それらを説くに至った思想的背景を、丁寧に掘り起こしてくれています。
「もしドラ」を読んだら次はこの『ドラッカー入門』に進んで、ドラッカーの全体像を掴むと、『経営者の条件』なども読みやすくなるかもしれません。
『ドラッカー入門』の次に読むおすすめの本
『ドラッカー入門』を読んで、少しでもマネジメントに興味が湧いたら、そのまま、ドラッカーの名著集にすすんでみるのも良し、もう少し基盤をつけてからチャレンジしたい!という方には次の書籍をおすすめします!
『経営者に贈る5つの質問』
「あなたの仕事でいちばん大事な問いは何か」ドラッカーの最もシンプルで奥深い自己評価方法を会得!
『実践するドラッカー【思考編】』
「思考」にまつわる言葉をピックアップ、「実践シート」を用いてプロフェッショナルの習慣を身につけます!
『実践するドラッカー【事業編】』
全てのビジネスの基本がこの1冊に凝縮されています!
『実践するドラッカー【チーム編】』
チームで働くすべての人に!!ドラッカー流チーム・マネジメントの極意がつまっています!
『実践するドラッカー【行動編】』
「時間管理のコツ」、意思決定・決断の要諦、目標管理の方法、計画と実践の秘訣など
『実践するドラッカー 利益とは何か』
「マネジメントにおける利益」と「会計における利益」はどう違うのか?
いかがでしょうか?
ドラッカーの思想は経営だけでなく、私たちの生活に幅広く活用、役立てることができます。ぜひ、気になった1冊を読んで見てください!!
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ドラッカーを学んだ経営者やビジネスマンが実際に仕事や経営に活かして数々のピンチを乗り越え、成功を収めた実例を記事形式で紹介しています。
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2003年3月から始まって、これまでに全国で20箇所、計1000回以上開催しており、多くの方にビジネスの場での成果を実感していただいています。
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