連続投稿は今回で終わりです。
2013年5月。
記念すべき読書会が福岡で始まった。
北海道と東京以外で初めて、つまり読書会未開催地で読書会未経験者のファシリテーターが開催した。2期生が集め、1期生がサポート。私一人で行ってきた読書会は次のステージを迎えつつあった。
その後養成講座は、小樽(朝里)で3期が、以降8期までを熱海で、9期を再び小樽で開催。2018年の春には11期が小樽で開催されています。累計受講生は130名を超え、認定ファシリテーターも70名を超えました。
開催地(実績を含む)も21都道府県、33都市を数えるまでになりました(投稿日現在)。
札幌、函館、旭川、帯広、岩見沢、青森、白河、大宮、桶川、東京(八重洲)、東京(西新橋)、千葉(市川)、横浜、相模原、平塚、鎌倉、前橋、富山、高岡、松本、上田、伊那、名古屋、加賀、京都、滋賀、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、宮崎、鹿児島。
2016年末、私たちファシリテーター待望の『人生を変えるドラッカー』(著者:FTでもある吉田麻子さん)がダイヤモンド社から出版されました。同書の主な舞台は読書会です。「『人ドラ』を読んで参加してみようと思いました」という参加者も出てきました。
2017年ドラッカー学会で「奇跡の読書会」というテーマで時間を頂きました。
参加者を集めるという点において環境は大いに改善されつつあります。
しかし原点は、ファシリテーターが地元の皆さんに心からドラッカー思想を伝えたいという熱意です。その思いは、組織のため、地域のため、日本のためなどさまざまです。私たちの成果は外にあるのです。
2015年、北海道道庁内に6期生の道議会議員さんの発起で読書会が設置されました。1期生、3期生などが中心となって運営されています。4期連続開催の快挙です。
また社内変革ツールとしての読書会が認知されつつあります。3期生が札幌市交通局で行ったのを皮切りに社内導入を目的としてFT養成講座に参加するケースも増えてきています。現在、8期と9期には大手食品メーカーからこの目的で2名が参加しました。
課題は今も山積しています。
ファシリテーター養成講座によって開催地にFTを養成するというという方法が実行に移されています。一歩前進です。
一方で開催地の参加者を集めるという課題については、環境は改善しつつありますが、今なお鍵を探索です。この両輪が回ってはじめて読書会は100年続くインフラとなる前提条件が整うことになります。
私たちはまだまだ夢の途中にいます。(了)
読書会は今こうしてある
読書会は瀬戸先生や上田先生など様々な方のご縁とご支援、読書会参加者とファシリテーターの皆さんの協働の結晶です。
ファシリテーターである私たちはドラッカー教授の善き思想を伝えるためになお一層の力を尽くしていきます。新しい物語を紡ぎ出し、後世に善きものを残したいと思っています。これからも活動を続け、ともに成長していけるドラッカー読書会という場を世に広めていきます。
そしてドラッカー教授の期待に応え、日本が世界に誇れる善き国となるために、私たち一人ひとりが全国で一隅を照らし続けることを念願しています。
私も心に刻み込まれた「ドラッカー教授を世界一やさしく実践的に伝えた人として憶えられたい」を携えて活動を続けていきます。
14年に及ぶ長い話に耳を傾けていただき感謝申し上げます。
この辺りでひとまず筆を擱かせていただきます。
日々、ささやかな物語が生まれています。
<読書会はこうして今ある>に関わる皆さんの物語も是非お聞かせ下さい。
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