引用画像:wikipedia
ウィンストン・チャーチル(1874〜1965)はイギリスの首相である。第二次世界大戦のときに第一次チャーチル内閣を発足させ、ナチス・ドイツ戦においては徹底抗戦の構えを示した。
現在でもイギリスでの人気は非常に高く、BBC(英国放送協会)の「100名の最も偉大な英国人」というテレビ番組では、栄えある1位を獲得している。
作家・著述家としても卓越した才能を持ち、若い頃は従軍体験記や戦記小説、戦後は第二次世界大戦を総括した骨太の著述史を世に送り出した。晩年にノーベル文学賞を受賞している。また画家としての腕前もよく、ピカソから「画家としても食べていけただろう」と評された。
『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』
チャーチルが絶賛した『経済人の終わり』
チャーチルは第二次世界大戦中(ダンケルクから撤退する直前)、ドラッカーの処女作『経済人の終わり』(1939)を読み、すぐさま書評を書いて絶賛したという。
『経済人の終わり』は、当時世界を覆っていた「全体主義(ファシズム)」について克明に記した本である。本書の中でドラッカーは、全体主義は“大衆の絶望”を利用し、現状の社会を“否定”することで成り立つイデオロギーであると喝破した。
その内容が反ナチス・反共産主義の姿勢を貫くチャーチルの心に深く響いたのだろう。その後チャーチルは、イギリス陸軍の幹部候補生に、『経済人の終わり』を全員分プレゼントしたという。
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