『実践するドラッカー』本はドラッカーマネジメントを体系的に理解するための最適なシリーズ本


『実践するドラッカー』本シリーズは全部で5編。

「思考編」・「行動編」・「チーム編」・「事業編」・「利益とは何か」からなる。

思考編の初版が2010年1月。

以来、2013年の3月までの間に4冊がシリーズ出版された。

オビにもあるとおり、ドラッカー教授の知見を1冊に凝縮した本であり、一流の仕事を成すプロフェッショナルのワークブックとなっている。

この本は、読むというよりは「使う」本だ。

ドラッカー教授のことばを引用して、そのことばの意味を現実にあわせて解説してくれる。時に、ことばをかみくだいて。時に、実際の企業経営の実例をひいて、教授のいいたいことを肚におとしてくれる。

わたしはプロジェクトごとにチームを変えながら働く。
それゆえに、思考編と利益とは何か編にふせんがたくさん貼られている。

ふせん以外にも、たくさんの線が引かれ、マル印がぐるぐると書かれている。

例えば、こんな記述がある。

「あなたが立てた目標は、期限付きで測定可能な形になっていますか」と。
(『実践するドラッカー 利益とは何か』p.215)

この1行にわたしは、たんなる線ではなく、波線を力強く引いている。

「いえ、できていません・・・」と。

逆に、そうしなければならないのだ!とハッとする。

 

ドラッカー教授の教えを理解し、実践に移し、習慣化するための本。

 

マネジメントの父・P.F.ドラッカー教授は、1939(昭和14)年、氏が30歳の時に処女作『経済人の終わり』を世に出した。

以来、60数年にわたってマネジメントと社会生態に関する著作を世界に放ってきた。

主要著作だけで36冊はある(上田惇生著『ドラッカー入門』による)。

ながい年月にわたって研究されたテーマゆえに、記述に重複や進化などが見られる。

それらを著者の佐藤等さんは丹念に研究され、モレやダブりがないようにぎゅっと圧縮したのが本シリーズだ。

ずらりとならべられた「赤本シリーズ」の大切な部分だけをしぼりとり、わかりやすく内容を整理した5冊。

ドラッカー教授の著作がタテ糸であるならば、『実践するドラッカー』シリーズはヨコ糸の役割をはたしているように感じる。

1枚の布はタテ糸とヨコ糸が編み込みされてがっちりとした布になる。

線が面になる。

強固な面をつくりあげるためにも、『実践するドラッカー』シリーズは必読の書に思う。

 

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花岡 俊吾
1965(昭和40)年、北海道恵庭市生まれ。高崎経済大学卒業、(株)ピーアールセンターにて広告・マーケティング業務に従事。2007年独立、「北海道体験.com」のプロジェクトに参画。人口減少の道内経済に貢献すべく、北海道の新しい体験観光情報の発信をライフワークにする。カメラを片手に、年間100日以上をアウトドアフィールドで取材活動。新聞記事連載やWEBコンテンツ制作がメインの仕事。P.F.ドラッカーの読書会、札幌ビジネス塾に10年以上通い、上田惇生先生のサイン入り『経営者の条件』は家宝。著書に『アウトドア&感動体験ガイド北海道』(北海道新聞社)。休日はマラソンと登山に勤しむ。

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